日本人はご飯

2008/11/29(土)11:11

食欲中枢は今からでも正常になる

脳と自律神経=もう1人の自分(24)

カロリーを使った分だけお腹が空くのが 正常な食欲中枢の働きです。 カロリーの消費量が減れば食欲も減ります。 食べ盛りの時は山ほど食べていても、 年とともに以前の量が入らなくなったり、 嗜好も油っこい物からさっぱりした物に変化するはずです。 運動した日はうんとお腹が空くけど、 運動しなかった日は食欲が湧かない。 スポーツをやめたら普通の人並みの食事になる。 出産・授乳が終わると平常な食欲に戻る。 年を取ると油っこい食品は受けつけなくなり、 しかもブドウ糖が作りやすい甘い物が好きになる。 (なるべく内臓負担の少ない形でブドウ糖を摂取することを体が要求するため) この一連の、必要なカロリーを摂取し、 不必要なカロリーは入れないように 働いてくれる食欲中枢の仕組みを見るたびに、 人間の体って本当によくできていると思います。 食欲中枢が正常な人は、無理に我慢するなどという 苦労も知らずに一生スマートなままでいられます。 でも不幸にして、この食欲中枢が麻痺してしまった場合も 悲観することはありません。 正しい食生活で正常な働きを戻すことができるのですから。 基本は、食欲中枢の働きを狂わせないこと。 ブドウ糖を必要なだけ摂取し、 食品添加物がなるべく体内に入らないよう気をつけましょう。 脂肪・タンパク質が必要量をオーバーしないように。 摂り過ぎた栄養は内臓を衰えさせ、 神経機能を麻痺させる原因にもなります。 俗にいう中年太り また、ある年代に達したら太ってきたという人。 これは子ども時代から続けてきた食生活の ツケが溜まっているということです。 昭和40年以降の生まれのほとんどは、 幼少年期に加工食品、高カロリー食、 主食抜きの洗礼を受けています。 それでも食べたものからしっかりエネルギー源を 作る力があり、余分な栄養素・食品添加物等を 体の中に溜めずに、掃除、排泄できるうちはいいのです。 何を食べても太らないし、健康でしょう。 でも、酷使しすぎた内臓は衰えるもの早いということを 忘れてはいけません。 自分の体の掃除・排泄能力を超えて体に入ってくる さまざまな異物は、チリのように体に溜まっていきます。 この時期に乱してしまった生体バランスは、 後になって肥満・不健康・老化が早いといった形で現われます。 ある年代に達してから、食生活は変わっていないのに 太ってきた人は、 カロリーの摂り過ぎだ、運動不足だとみな原因を現在に求めますが 本当の原因は過去の食生活にあるのです。 長い間、悪条件の下で黙々と働いていた体が、 もうこれ以上の労働に耐えられないと、 音を上げているのです。 たいして食べていないのに太ってきたと思ったら、 それが食生活の切りかえの合図です。 人間、老化とともに代謝機能が鈍るのは止むをえません。 でも、体が以前ほどカロリーを欲していないのに 若い頃のままの嗜好、勢いで食べ続けるのは 食欲中枢が麻痺しているということです。 また、老化と呼ぶには余りにも若過ぎる状態で 代謝が衰えるのは、 体に負担をかけ過ぎたということ。 たった1つしかない自分の体をもっと大事にしましょう。

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