2015/03/08(日)23:15
チューリップ歌詞鑑賞と周辺雑感その228「まるで愛のように」
まるで愛のように 財津和夫作詞・作曲、メインボーカル
おやすみ おやすみ
地球が悲しく回っても
おやすみ おやすみ
おやすみ おやすみ
心が悲しく震えても
おやすみ おやすみ
君がおいていった
一切れのやさしさ
胸を刺して まるで
愛のように 愛のように
メリーゴーラウンド メリーゴーラウンド
同じ過ち繰り返し
メリーゴーラウンド メリーゴーラウンド
(後略)--------------------------------------------------------------------
宇宙的な広がりをもちつつ、子守唄のような趣もある
静かな美しい曲。
「愛」という原動力がなくても悲しく回る地球。
メリーゴーラウンドのようにくるくると同じ過ちを繰り返す人類。
でも、一日の終わりに安らかな眠りにつく。
そのときに僕らを抱いてくれるのは昔のやさしい想い出で、
それはまるで愛のように僕らを包んでくれる。
そういう感じか。
今でもよく思い出すのは、幼いころ一緒に住んでいた祖母が
夜よく言っていた言葉;
「寝るより楽はなかりけり。いずこの馬鹿が起きて働く」
この言葉を聞くと、その一日があまり実りはなくても、
とにかく一日を生きて、一日を過ごしての締めくくり。
すべて忘れてゆっくり寝ればいい、という包み込むようなやさしさ。
他人を出し抜こうと思えば、人が寝ている間にも刻苦勉励すべきなのだろうけど、
祖母のこの言葉に大いなる安らぎを感じた昔の僕。
根本は今も変わっていない。
きょうをとにかく生き延びただけでも偉業だと自分をほめたい。