「資格の勉強は、毎日しなければならない」お思いの方もいるのではないでしょうか。
確かに、資格取得に向けた勉強は、長期的にコツコツと継続することが大切です。
ただ、実際に「毎日勉強」することは可能でしょうか?
社会人は「急なスケジュール変更」がつきもの
仕事との両立が求められる社会人にとり、毎日、計画的に勉強できるとは限りません。例えば、クレームの発生や新たな仕事の発生という「急なスケジュール変更」というのは、会社で働いている以上、避けられないものかと思います。
また、急に体調を崩してしまったり、勉強できる状況ではなくなるという「コンディションの変化」という想定外の出来事も起こりかねません。
このような、急なスケジュール変更やコンディションの変化にも、焦らずに対応できる方法を身につけていると、資格勉強の継続を妨げる要因を減らすことができます。
「勉強休み」を作るポイントとは?
では、本当に「勉強休み」を作ることができるのか?
そのポイントが、これまでのブログでもお伝えしてきた「復習のタイミング」にあります。

上図の上の時系列は、試験範囲がAからHまであるとして、勉強したこと自体忘れる前に復習することにより、合格に必要な知識や判断力を着実に身につけるための復習のタイミング(●▲■◆印)を示しています。
そして、具体的な復習間隔として
1回目の勉強から5~7日後に1回目の復習
1回目の復習から10~20日後に2回目の復習
2回目の復習から20日~1か月後に3回目の復習…
というように、「復習の目安」を日数で示しています。
ここで大事なことは
①復習を重ねるごとに、記憶が強化されること想定して、復習間隔を空ける
②復習間隔を空けることにより、試験範囲を満遍なく勉強できるようになる
これにより
「新たな知識の吸収」と「覚えた知識の強化」とを並行して勉強を進めることにより、合格に必要な知識を身につけることができる、ということです。
そのうえで「勉強休み」を作るポイントは、この復習間隔の「柔軟性」にあります。
例えば「1回目の復習を5~7日後」としているということは
『5日後から7日後の間に行えばよい』ということでもあります。
この「復習間隔」は、「該当の勉強範囲の難易度」や「ご自身の記憶力」によって変えられることに加え、ご自身のスケジュールに合わせて「勉強(復習)すべき箇所」を実際いつ勉強するか、コントロールできることをも表しています。
仮に
今日、「1回目の復習から5日後に当たる箇所」を勉強する予定を立てたものの、急なスケジュール変更により勉強できなかった。
というケースを想定します。その場合、明日か明後日に、該当箇所の勉強を後回しにするという判断ができます。
逆に、今日は「復習のタイミング」からすると、勉強しなくても記憶が無くなることはない、ということで自信をもって「勉強休み」の日とする判断ができることにもなります。
このように「復習のタイミング」という判断基準を持つことにより、勉強を後回しにする、もしくは前倒しするという判断ができるようになる。ここが、自分自身で勉強をコントロールできるようになるポイントとなります。
自分自身で判断基準を持つ「強み」とは?
この勉強の「判断基準」を持つことは、毎日変化に富んだ人生を歩んでいる方にとり、ご自身の勉強に対する自信を持つことに繋がります。
たとえ勉強できない日ができても慌てない。逆に、今日は「勉強休み」にする、と自信をもって判断できることにより、「休んでしまった」という『漠然とした不安』を低減させることができます。
資格勉強は、少なくとも数か月単位の長丁場なものになるため、モチベーションを維持するためにも、「勉強するか、しないか」の『判断基準』を持つことが大切であると考えます。
今回は、「勉強休み」の作り方について説明しました。
この資格勉強法の全体像については
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