「続けること」って難しい
「物事を継続する」ことは、難しいものです。
はじめはモチベーションが高いので「続けよう!」と思っていても、三日坊主で終わってしまう...という経験もあるでしょう。
物事を継続するポイントとして、「根性」や「忍耐」という『精神面』のことが強調されがちです。
ですが、「根性」や「忍耐」のみで継続できるものでしょうか?
現実問題として
物事を継続するには、精神的な面も大切ですが、別の面も必要です。
それは
継続できる『環境』
です。
「継続できない理由を、『環境』のせいにするのか?」
という意見もあるでしょう。
冷静に考えてみてください。
例えば「事業を続けること」を考えてみましょう。
事業を続けるには、利益を上げる必要があります。そして何よりも
『資金繰り』をいかにしていくか
が、継続するためのポイントです。
たとえ収入があっても、支出がそれを上回れば負債となる。負債が重なれば、事業は継続できなくなる。それが現実です。
「たとえ事業を続けたくても、資金繰りが行き詰まれば事業は継続できない。」
「資金繰り」が上手くいない。つまり「お金が足りない」という「状況」が継続の妨げとなってしまうのです。「状況」とは「周りを取り巻く周囲の状態や世界」を指す意味において、「環境」と言い換えることもできるでしょう。
このようなことは決して、「事業」に限ったことではありません。
例えば「資格の勉強」では
「『事業』以外では、関係ないのでは?」
とお思いの方もいるでしょう。
ですが
「『状況』や『環境』は常に変化する」
という意味において、関係ないとは言えません。
例えば、私が関わる「資格の勉強」についてお話しします。
勉強するには「勉強時間」を確保する必要があります。
ですが
「仕事が、繁忙期に入った」
「勉強以外に時間を費やす必要が出てきた」
という状況になることもあるでしょう。
場合によっては
「『生活費』が足りなくなり、働かなくてはならない」
ということもあり得ます。
まさに「資金繰り」が上手くいかない状況と似ています。
「『継続できる環境』を整える」には、お金の面の他、普段の生活状況、仕事や家事の流れ等、現在の生活全般を俯瞰的に捉える。
そのうえで
「継続したいことを、自分自身が取り巻く環境に取り込める」よう、準備すること
が肝要です。
逆に言えば、
「闇雲に進めないこと」とも言えます。
仕事をしながら勉強するには
「『隙間時間』に勉強できるようにする」
「『変化する状況』に合わせて、勉強できるようにする」
「『勉強に集中できる環境』を見つけておく」
等、勉強を継続できるよう工夫することにより、勉強を継続できる可能性が高まります。
それとともに「『阻害要因』を減らす」ことも大切です。
例えば
「仕事やその他、『勉強時間が削られる要因』を減らす」
「携帯電話の電源を切る」
「生活費に事欠かないよう、貯蓄をしておく」
阻害要因を少なくすることは、たとえ小さくても「積み重ね」が求められるものほど、後々大きな差を生みます。
「備えあれば、憂いなし」とは
「前もって準備をしていれば、心配する必要はない」
という意味で使われます。
ですが
「準備」は、単に心配を回避するのではなく、積極的な意味で物事を成就させるために必要なこと
と考えます。
