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なんと半年以上ぶりの摂食指導がこのタイミングで来てしまった。前日まで、給食の好物を前にして「いやなのっっっ」と拒否。開始10分後くらいから「あたし納得してないけど・・・」という態度で食べる。憂鬱だ、延期にして欲しい。その朝はちょっと緊張までした。
メニューはカレー、チーズなど。お得意様メニューで良かった。これがパンとかだったら最悪だ。いちおう冗談半分で「先生、最初はどうせ食べないから15分後に来てください」と言ったら遠くの部屋の隅で見ててくれた。周りの人も「あんなになんでも食べていたアキちゃんがねぇ」と言う。それなら何も食べないかと言うと、結局全部食べるところがまたなんというか・・・。 開始5分、とりあえずごねる。でも空腹とカレーに負けて渋々(というポーズで)口を開ける。こっそり先生近づく。もう1年以上毎月OTでお世話になっているので、アキさんのことも大体わかってる先生。「誰に似たのか、あなたはプライドが高いのよねぇ」と言いながら、自分でやりたいけどできない恥ずかしいいやいやなのぉぉぉという子向けの極意を伝達。ころちゃんびっくり。魔法みたいだ。素直に手を出して自分で食べ出す。手伝っても怒らない。ひょぇぇぇ。 先生のワザとアキさんの外ヅラのよさで、過ぎてみれば「何も問題ないですね」と言われた摂食指導だった。あぁつかれた。 そして今日は3ヶ月ぶりのプール。あんまりお休みしてたので億劫になり、このままおとなしくしていようと思ったら、友達や先生から催促催促。泣くんだろうなぁと思いつつ、のこのこと出席。水泳指導の先生も、アキさんは久しぶりだし、前はよく泣いていたから無理はしないようにと気を遣ってもらう。けど、やることはやる。潜った。何度も。アキさんべそべそ。けど不思議だね、水は飲まない。ちゃんと息は止めて、水から顔出すとけろっとしてる。アキさんパニックになると面白い泣き方をするから、仲間のママはなにげに楽しみにしてる。私も笑っちゃうほど面白い。でも今日は期待していたほど泣かなくて残念。経験値ってすごいね。 そしてもう1つ、覚え書きも兼ねて。 園では毎日運動や絵描きや工作など、短時間だけど課題をする。絵とか作品はその都度壁に貼られ、卒園時にまとめて記念にもらえるらしい。 で、少し前にやったのが「マッチング」。画用紙に○△□などの4つの形がかかれ、同じ形のマークをもらい、同じ形のところに糊を付けて貼るってやつ。型はめは少しやったことあるけど、正直アキさんはこれがあんまり得意じゃない。案の定メチャクチャ。4種の形のどれも合致しなかった。かろうじて○をかなりずれたところに貼り付けただけ。私が手伝えばもう少しマシだけど、先生も「できなくていいんですよー」って言うし、ここでキレイに貼ってもつまんないし、ウケ狙いもあってとことんアキさんの指示するとおりにしてみた。だからメチャクチャ。 近くのテーブルのママ達はなんだか真剣に「○よっっ○はどこっっ」とかやってたけど、たしかころちゃんその日は来るのがやっとで、そんなメンドーなことする気力もなかった。 で、数日後いつものように作品が貼られた。アキさん入れて4人分。他の3人は線からもはみださず、ずれず、キレイに形が合っている。すげー。アキさんより小さい子もできてる。で、1人だけアキさんメチャクチャ。メチャクチャ過ぎてころちゃんちょっと焦ったくらい。そして心密かにちょっと反省。だめだ、みんなみたいにちゃんとやらなくちゃ。 その話を今日、あるお母さんに話し、昼ご飯のネタにした。そのお母さんはマッチングの日は休んでいたんだけど、アキさんの作品については知っていたので驚いた。「みんなが知ってるくらいひどいもんなぁあれは・・・」と思ったら、どうやら自由遊びの時間に話題になったらしい(ころちゃんは疲れるのでさっさと帰ってしまい、その場にはいなかった)。 そこで先生が言ったことが面白かった。 先生達はお母さん達の作品を見たい訳じゃありません。その子がどんな形を認識していてどうしてあげればいいのかが知りたいんです。キレイにやっても意味がありません。だからアキちゃんのを見ると、アキちゃんは○は少しわかってるな、他の形をこれから教えてあげるようにすればいいなとわかるんです。手伝えばみんなそこそこできます。でもそれでは意味がありません。 そんなようなことを言っていたらしい。それを聞いた友達は、自分も絶対手伝わないようにしようと決心し、翌日の課題のポスターカラー絵描きの時は、必死で画用紙だけをおさえて我慢したんだって。ちなみにころちゃんは筆を振り回すアキさんの手をおさえつけましたよ、もちろん。あんなの洋服につけられたら困りますもん。 そのお母さんにとって、先生の話はとてもインパクトがあったらしく、何度も何度もそれをころちゃんに言ってくれた。ずぼらなだけの話なんだけど、「ここできれいに貼っても仕方ないし」というころちゃんの考え方は、方向としては間違ってなかったのは嬉しかった。 マッチングだけじゃない。メチャクチャなことがあってもいい。どんな子も得意なこと、不得意なこと、当たり前にあるんだし。こんなにも堂々とメチャクチャなことは、案外面白いことに直結する。来週登園したら、真っ先にまた壁の作品を見てみよう。メチャクチャなアキさんの作品を見て、これからもこんな風にちょっとゴムが伸びたような、のらりくらり風にやっていけばいいやって、そう思えて嬉しかったから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 1, 2008 01:16:48 AM
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