最近ステレオアンプのレストアにはまっている。
電気製品のレストアは結構マイナーな趣味として多くの方が楽しまれているようです。何でも真空管ラジオ、トランジスタラジオ、BCL受信機、アマチュア無線機などなど結構マニアライクなHPを見かける。
わたしも、ここのところオーディオ、特にステレオアンプの修理などを趣味として楽しんでいる。すでに、SONYのTA-N86は3台ほどレストアしている。その一部記事は「SONY/TA-N86リストア記」として、一部ではあるがKAZUR氏のHPで記事となっている。
このアンプ修理にはKAZUR氏や飯野氏に回路図提供をいただいたりで大変お世話になった。
TA-N86にかんしては、そのご色々とノウハウを蓄積したので、そのことについていずれ詳細を書くことにします。
さて本題のTA-N88ですが最初の私の家にやってきたのは2004年だったと思います。
ヤフオクのジャンクで内蔵ブレーカーを元に戻せば通電すると言うことでやってきたのですが、蓋を開けて調べていくうちにビックリ、「これは修理大変やーーー」と言うことでお蔵入りとなっていました。
その理由は後に述べるとして・・・
このアンプの簡単な特徴をSONYが1977年に発表した民生用アナログスイッチングアンプです。当時SONYはスイッチング電源を使ったアンプ類を「パルスロック電源」と称して搭載したアンプを多く発表していました。そしてそのスイッチング技術の一部をアンプ本体部分に応用したアンプを発表しました。これがN88です。方式としてはPWM方式でキャリア信号は500KHZです。このキャリア信号と入力信号、フィードバック信号を積分してコンパレーターICにてPWM信号として切り出す動作をしています。
そして特徴的なことはパワー段の高速性が要求されるスイッチングデバイスとしてSONYがおそらくこのアンプのために開発したと思われるV-FETの2SJ28と2SK82が使われていました。
フランスのアンティークオーディオHPとして有名なビンテージノブには、このJ28とK82の2つの8が商品名の88に由来となったと書かれています。
さてさて前置きばかりが長くなってきました、次回はTA-N88が持つ回路実装上の問題点や回路上の問題点などを書くことにします。
参考リンク オーディオ懐古録