それはスポットライトではない
みなさん、こんばんは。アン鬼的な思いから誕生した、100%無農薬原料、砂糖、乳製品、卵、トランス脂肪酸不使用のスイーツが、今発売している雑誌「美的」に紹介されています。「年末年始にお役立ち 食べても太らない新ルールBOOK」という中綴じに、ローチョコレートクッキーとマドレーヌが紹介されているんです。美的に鬼のスイーツが載るとは。びっくりでありんす!そうそう、トランス脂肪酸といえば、今年2つの進展がありました。トランス脂肪酸表示義務化について、消費者庁で検討会消費者庁にて検討しているトランス脂肪酸の食品表示の義務付けを目指し、来夏に取りまとめるそうです。重い重い腰だった日本でも、やっと、やっとここまできましたよ!さらに一昨日、驚きのニュースがもう1つ。トランス脂肪酸全廃へ セブン&アイセブン&アイが、自社企画の独自ブランド商品でトランス脂肪酸をほとんど含まない商品を開発し、仕入れている他社のメーカーにも、同様の商品を生産するように積極的に働き掛けていくということです。マクドナルドなんかも、対応を検討しているそうですね。トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やしたり、炎症反応を増加させたり、動脈硬化や心臓病の原因になるということで問題視されています。摂取量が多くなるとアレルギー疾患の罹患率が上がることも。カナダ、ヨーロッパ各国、スイスなどでも表示が義務化され、ニューヨークでは、2006年から一般の外食産業すべてに対してトランス脂肪酸を使ったら罰金を課すということになりました。韓国でも規制の法律化が決まり、台湾でも含有量の表示がはじまりました。日本は、本当にいつも遅いですね。トランス脂肪酸はマーガリンやお菓子に使われるショートニングに一番多いですが、一般の低温圧搾でない植物油にも高温で処理する時に生じますし、揚げ物やフライにすることでも生じます。表示の義務化は出来るでしょうが、コンビニやファーストフードでこれを全廃するのはかなり難しいと思うのですが、本当にやるのでしょうか?私が今、ちょっと心配しているのは、トランス脂肪酸をどう減らすのかです。トランス脂肪酸フリーやロートランスファットのマーガリンやショートニングは、通常以下のどちらかのタイプらしいです。 ●ヤシ油などの飽和脂肪酸を添加して、トランス脂肪酸を減らす●完全水素添加にして、トランス脂肪をゼロにする前者は、トランス脂肪は減りますが、飽和脂肪酸が増えてしまいます。後者は、部分的に水素を添加することで作るマーガリンやショートニングを、部分でなく完全水素添加にしてしまうという方法です。しかし、この完全水素添加では触媒として使われる金属により汚染される可能性もあるようです。多分、こうなるとトランス脂肪は減るけど、今度は血中のコレステロール値を上げ、脂肪組織にたまりやすい飽和脂肪酸がすごく増えていく気もします。しかもこういった代替品では、トランス脂肪酸による口どけの良さなどは失われるでしょうから、それを補うための別の添加物は増えそうな気もしますね。コンビニとか、ファーストフードのこういう安全性アピールは、広い意味ではどうも信用できません。しかし、まぁ大きな前進と見るべきかな。さて、気がつくと、もう年の瀬。歳を取ると1年が早くなると言いますが、今年はとても出来事が濃厚だったせいか、早かったというより、ディープな1年だった気がします。え、あれも今年か?あれも今年だっけ?みたいなことがたくさんあった1年でした。休耕田をお借りして、一からクワで耕して、手作業で田植えして、手作業で草取りして育てたお米を収穫出来たことは、本当に嬉しく感動的な出来事でした。畑での野菜作りも、買ってきた本はほとんど役に立たず。100坪ほどの狭い畑の中でさえ、成長が良い場所と、イマイチな場所があるのです。イマイチな場所にも肥料を入れることはせず、麦や大豆など根の長いものを植えたりして土を育てていきました。無肥料だと、虫たちは多くを食べない傾向にあることを知り、種取りした2代目の作物は、最初の作物より強くて成長も良いことも分かりました。↑分かりにくいかと思いますが、ルッコラも紅大根も去年よりずっと葉が大きい!他にも玉ねぎなど、みんな元気です。しかし、あまりに寒いとかわいそうなので、ビニールをかけてきました。これで安心してお正月はゆっくり出来るかな。私が無肥料無農薬野菜のすばらしさに出会えたのは、やはり15年前に出会ったナチュラルハーモニーの社長、河名秀郎さんの影響が大きいです。夫がハーモニーに入社して5年間勤めた中で、私も知らず知らず影響を受けていきました。そんな河名大将が、今年は2冊も本を出されました。その中の1冊はあの安部司さんで売れに売れた食品の裏側シリーズから出たこれです↓最愛のお姉さまを若くしてガンでなくしたくやしさが、食へのここまでの探究心に繋がったのだということが、本を読むとあらためてよく分かります。医師の鶴見先生も無肥料無農薬野菜の推進派です。先生とは3年前、私がはじめての本を出した頃から仲良くさせて頂いていて、私がアンチエイジングのために追求して得た結論と、先生がガンなどの難病を治すために追求して得た結論が、とても似ていたことにびっくりでした。細胞レベルから美しくなるということは、細胞をガン化させず、ガン化していた細胞を正常に戻すということと、同じ側面があるようです。私が奇跡のリンゴの木村さんの畑に訪問する前の週に来た先生からのメールには本当に驚きました。「無肥料無農薬で野菜や米を作る木村秋則さんって人知ってる?いるんだね、ああいう人が。僕は有機野菜は数十年前からダメだと思って、もうあきらめていた。でも、無肥料無農薬で頑張る農家が、今どんどん出てきている、これは希望が持てるね!」まったくの共時性でした。先生とは野菜の農法の話はそれまでしたことがなく、木村さんの畑に行く事も言っていませんでした。しかし、先生もまた無肥料無農薬が良いと、そんな前から思っていたということに、私はただただ驚き、感動を覚えました。今年は、私がリスペクトしてきた方々が、どんどん本を出されることが多かった年です。前にリンゴ畑にお邪魔させて頂いた木村秋則さんにいたっては、本どころか、もはやV6の長野さん主演で今年演劇の舞台にもなってしまいましたが、、お隣組で田んぼをやらせて頂いた同志でもあり、この4年くらい常連のオーガニックBAR「たまにはTSUKIでも眺めましょ」高坂さんも、この秋に本を出版され、朝日新聞に書評が掲載されるくらいに話題を呼んで、お店が今えらいこと混んでいるみたいです。それでも高坂さんは幸せな速度で、減速を続けていきます。私は減速ということが、実のところよく分かりません。いわゆる世の中の安定したレールにのっかってたことがあまりないからだと思います。美大に入り、バブルの時にも安月給のデザイン事務所で夜中まで働き、その後は風呂無しアパートに住むアングラ劇団員。パニック障害に苦しみ、カイロプラクティックで回復したことに感動して、貯金ゼロのまま、全額借金してカイロ学校に入ったのが30歳。精神的なことでは悩むタイプでしたが、お金がないことに関しては一向に苦にならず、夢だけを追求して、ずっと生きてきました。絵や演劇や食を通じて、心の苦しみからは少しづつ解き放たれ、カイロプラクティックで物理的な歪みからも解き放たれ、私は救われました。多くの方に助けられインプットしてきたことを、今はこうしてアウトプットさせて頂けるということが私の喜びです。そういう意味では私の人生は、ずっと減速しているような気もするし、ずっと加速しているような気もします。減速というと、なんとなくマイナスなイメージもあるかと思いますが、高坂さんが言う減速とは、そういう意味ではない気がしています。きっと減速も、加速も、何か基準となる速度に対して言っているのではないのです。何かにとらわれて自分を限定するのではなく、自分にしか出来ないやり方で、自分らしい速度で生きていくというのが、ダウンシフターズの本当の意味なのだと思います。時間というのは、実は人それぞれです。時間の刻み方が違えば、1日を長く感じる人も、短く感じる人もいます。私は止まると死ぬんじゃ~!という気がする日もあるし、一瞬で100年たったかのように感じる日もあります。一瞬が永遠です。この一瞬を、今は懸命に、私らしい速度で生きようと思います。今年の締めといたしまして、今年亡くなった歌手の浅川マキさんの、私が昔から大好きだった曲をお送ります。それはスポットライトではないどうぞ、よいお年をお迎え下さい!↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです!人気ブログランキングに1票投票する