白髪になるメカニズムが判明!!
みなさん、こんにちは。去年のアン鬼8周年記念プレゼントのアンケートで、結構あった質問が「白髪対策」です。白髪に悩んでいる方はやはり多いんですね。私も36で子供産んでから、それまでほとんどなかった白髪がポチポチと増えはじめました。産後、抜け毛や白髪が急に増えてしまう人が多いのですが、理由としては妊娠中に急激に増えた女性ホルモンが、産後一気に減ってしまうことや、出産で大きなエネルギーを使う為だとも言われます。その他、急激な生活の変化のストレスの影響や、母乳育児による自身の栄養不足など、いろいろな理由によって起きるようです。ただ、これに関しては一時的にひどくなってもある程度回復します。白髪は遺伝的な影響も大きいので増え始めるタイミングは個人差がありますが、平均して男性では34歳から女性では35歳から白髪が出始めるようです。 髪の毛は頭皮の下から生えていますが、生まれるのは毛球部という↑上の図で言うと一番下の球根みたいなところで生まれます。毛球部には毛乳頭組織があり、そのまわりに毛母細胞があります。毛母細胞はケラチンと言うたんぱく質を溜めて、毛を作り出していきます。実は新しい髪の毛が毛母細胞で生まれたこの時は、誰でもまだ白髪なのです!!いつ黒くなるかと言うと、毛母細胞に隣り合って存在する色素細胞(メラノサイト)が、新しい毛に黒い色を付けていきます。この黒色の色素の正体は「チロシン」というアミノ酸です。チロシンの多い食品きなこ、焼き麩、ゴマ、ココア、カシューナッツ、アーモンド、みそ、干しシイタケなどチロシンを「チロシナーゼ」という酸化酵素で、褐色の色素に変えて黒髪にしています。このチロシナーゼが働くには「銅」というミネラルが必須です。銅が不足していたら、髪の毛を黒色にすることが出来ないのです!またカルシウムとヨウ素は色素細胞を活性化するミネラルです。銅はタコ、イカ、するめ、カシューナッツ、松の実、大豆、ニンニク、海苔、カカオなどに多いです。カルシウムはちりめんや煮干しや桜海老など。私は美的水素という水素サプリを毎日飲んでいるので、これは水素だけでなく非常に吸収の良いサンゴカルシウムでもあるので一挙両得。あと、海藻も二日に一回は食べるようにしています。また、そもそも髪はたんぱく質が主成分ですから、たんぱく質が不足すると髪の毛が弱ります。髪の99%を占めるケラチンタンパクは18種類のアミノ酸で出来ていますが、そのうち一番多いのはシスチンとグルタミン酸。シスチンは目の角膜の主成分でもあるので、目を酷使する方は、角膜の修復の方にシスチンが使われてしまい、髪が後回しにされてしまうので、疲れ目には要注意です。髪のたんぱく質ケラチンの生成を助けてくれるのが、シリカというミネラル。私は一日1カプセルですが、「ベジシリカ」というスギナ由来の有機シリカを出来るだけ飲むようにしています。亜鉛はたんぱく質の合成に不可欠なミネラルなので、亜鉛も大切です。亜鉛については前回たくさん書きましたので割愛します。髪のたんぱく質が作られるには、その他ビタミンB2、B6も役に立ちます。また、ビタミンEには末梢血管を拡張する作用があるので、髪を作る時に栄養を十分受け取れます。B群の補強には「ブルーグリーンアルジー」という藻のサプリ。ビタミンEはアボカドやアーモンド、そしてアスタクリルオイルにビタミンEが8種入っているので頼りにしています。ただですね、こういう風に栄養素だけをいくら充実していっても、白髪をなかなか食い止められないというお悩みも聞きます。それはいったいどうしてなのでしょうか?1つには、前回お話ししたように、いくらミネラルを摂っていても、加工食品が多いとミネラルをキレートして排出してしまっていることもあります。もう1つには睡眠不足です。髪が最も成長するのは、一日の中で副交感神経が活発になる午後9時~午前2時の時間です。また眠って最初の3時間で細胞を修復する成長ホルモンが多量に分泌されますが、成長ホルモンは抜け毛や白髪にも影響していると言われています。良い時間に寝ないと、十分な成長ホルモンが分泌されませんので、やはり白髪が増えます。もう1つには運動不足。髪は毛細血管から運ばれてきた酸素や栄養素によって増殖や分化を繰り返して作られるので、適度な運動で血行が良くないと白髪を増加させます。もう1つにはストレスです。ストレスが強いと交感神経が優位になり、毛細血管が収縮します。すると細胞の隅々にまで栄養が送られにくくなり、白髪や薄毛の原因になるのです。同じ理由で、肩こりや首こり、そして頭が凝って硬い人も、頭皮の血流が悪く、毛母細胞の働きも悪くなります。コリを甘く見てはいけないのです。時々頭皮マッサージをしてあげることも、白髪抑止のためにも大変良いと思います。頭皮マッサージのやり方ただ、それでも増えていく白髪があります。これはどうしてなんでしょうか?もちろん白髪は老化現象の1つなのですが、最近その大きなメカニズムが分かってきました。イギリスのブラッドフォード大学の臨床実験皮膚科学教授のカリン・シャルルーター氏らが、The FASEB 誌電子版に発表しました。なんと直接の原因は過酸化水素だそうです!!白髪は髪の毛が生まれる毛母細胞の周辺の毛包で生じる活性酸素の「過酸化水素」が、過剰に増えることで、黒い色素を作り出すチロシナーゼ酵素の中の「メチオニン」というアミノ酸を酸化させてしまい、酵素としての働きを死活させてしまい、黒く出来なくするそうです。過酸化水素と言えば、要するにオキシドール。髪の脱色剤にも使うあれですから、そりゃ白くなります。納得!なんで過酸化水素が?と言いますと、日々新しい毛を作り出している毛包では活性酸素(過酸化水素)がどうしても発生してしまうんだそうです。ただ、若年層では過酸化水素を分解して無害化する「カタラーゼ」という酵素が体内にたくさん存在するので、まったく問題ないそうなんですね。仮に過酸化水素が増えて処理できなくてチロシナーゼが弱っても、回復させる酵素もあるので問題が起きにくいそうです。ところが加齢と共に、毛包の中の過酸化水素の量が増え、更にカタラーゼやチロシナーゼ酵素を回復させる酵素も、両方減ってしまうことで、過酸化水素を制御できなくなり、白髪を招いてしまうそうです。ミトコンドリアにカタラーゼ酵素が多いと、寿命が20%伸びると言う実験結果も見たことあります・・・やはり活性酸素が鍵を握ってるんだなー!!!もっとも頻繁に発生する活性酸素は「スーパーオキサイド」ですが、これを体内のSOD酵素が火消しにあたります。その時出来るのが、酸素と過酸化水素です。これだけでなく過酸化水素は、呼吸やエネルギーを作る時にも発生します。過酸化水素を無害化するのが、カタラーゼという酵素です。カタラーゼによって過酸化水素は、水と酸素に分解されます。カタラーゼは鉄を中心骨格とした酵素ですから、鉄分不足ではカタラーゼが体内で作れません!☆鉄の多い食品きくらげ、ひじき、あおのり、煮干し、抹茶、干しエビ、あさり、しじみ、焼き海苔、パセリ、ココア、豆味噌、くるみ、ゴマ、松の実、カシューナッツ、アマランサス、切り干し大根、きな粉など鉄が多いと言えば全粒ハトムギ粉を忘れちゃいけません。100g中87mgも鉄分で、桁違いに鉄が多いです。だから1日に小さじ2杯でOK。焙煎しているからほんのり甘くておいしいので、料理にもお茶にも何にでも入れて違和感がないです。過酸化水素は「グルタチオンペルオキシターゼ」と言う酵素でもやっつけられます。これはセレニウムを必須とする酵素です。チロシナーゼ酵素に多いメチオニンを補給することも大変有効だそうですよ。かつお節、しらす、高野豆腐、湯葉、ゴマに多いです!過酸化水素は白髪の原因だそうですが、体内では通常そこまで強力な活性酸素ではなく、これが変化してヒドロキシラジカルになった時が、一番最強の老化を呼ぶ活性酸素なのですが、これは水素で無害化出来ます。ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、フラボノイド、ポリフェノールも役立ちます。さて、それでもちらほら気になる白髪は、私はヘナとインディゴのブレンドされたもので染めています。以前はナチュラリストヘナというブランド名でしたが、同じ品質のものは、今は芦屋ヘナ倶楽部というブランド名になっています。他のヘナ&インディゴの毛染めよりとても持ちが良くて、これ以外使う気がしません。髪を傷めませんし、仕上がりもきれいな黒髪になりますよ。あとシャンプーは今この2つを気分によって交互に使っています。アンティアンティプルトワオーガニークhttp://pourtoi-organique.jp/両方頭皮に優しい石鹸シャンプーですが、キシキシ、ベタベタ、ほぼありません。白髪になるメカニズムがついに判明。髪も抗酸化、そして血流よくいきましょう!!!!