2007/11/20(火)15:35
湯たんぽと抗生物質
なんだか、すっごく急に寒くなりましたね。
私は今、築35年の家に住んでいるため、さ、さむいです。
デロンギヒーターでは追いつきません。
夜寝る時はこの天然ゴム製のダンロップの湯たんぽで足を暖めて寝ています。
今年の冬はなんだか湯たんぽが大流行のようで、雑貨屋や無印などに行ってもかわいい湯たんぽが勢ぞろい!
しかし、どれもみんなプラスチックや金属などの固い湯たんぽばかりなんですよね。
湯たんぽは柔らかい素材のほうが絶対いいですよ!
プニプニで癒されるし、当てた時隙間があかないし、お湯の量でボリュームを調節出来るし、体の下にもひけます。
これは昔から施術の時のホットパックにも使っていて、気持ちいいと患者さんにも大好評。
ほんとにおすすめです。
このブログでも何度か書いてきましたが体温は36.5度はあるのが、ベスト。
このくらいの体温を維持することで人の生命活動は健康に保たれています。
36.5度の体温があることで、、、
●体内酵素が活発に活動できる。
●免疫力の維持
●基礎代謝が活発になる
今35度台の低体温の人が増えているそうですが、これはガン細胞が好む温度だと言われています。
生理痛や婦人科疾患を引き起こす原因となることもありますし、低体温だと基礎代謝が低下するので脂肪を燃焼できずに太りやすくもなります。
免疫力も下がるため、風邪もひきやすいし、アレルギー症状も出やすくなるそうです。
湯たんぽで筋肉量の多い太もも前面、お腹、お尻などの筋肉を暖めることでも、
かなり体全体を暖めることが出来ます。試して見て下さい!
今、風邪が大流行中ですね。
最近医師の三好先生の本を読んでいて知ったのですが、日本呼吸器学会は平成15年6月20日に「成人気道感染症診療の基本的考え方」として風邪の治療方針について次のような事を発表しているそうです。
(社団法人日本呼吸器学会(旧呼称:日本胸部疾患学会)とは、昭和36年に設立され、現会員数は約1万名で、呼吸器の領域では日本医学会のもとにある日本最大の学術団体です。)
風邪の治療方針
1、風邪はほとんど自然に治るもので、風邪薬で治るものではない。
2、風邪に効く抗ウイルス薬はない。
3、抗生物質は風邪に直接効くものではない。
4、抗生物質を頻用すると、下痢やアレルギーなどの副作用がある。
5、抗生物質を頻用すると、薬が効かない薬剤耐性菌が出現する。
6、市販の風邪薬は、症状を緩和する対症療法にすぎない。
7、市販の風邪薬の広告は、風邪に対する過剰な治療を推奨するかのような印象を与えている。
8、風邪による発熱は、身体がウイルスと戦っている免疫反応で、ウイルスが増殖しがたい環境を作っている。むやみに解熱剤を用いない。
9、いかなる薬物にも副作用が起こり得ると考え、薬を服用した場合は薬物名と量を記録しておく。
わかりきった事なんですが、医学会でこんなガイドラインが発表されていたなんて、驚きです!!
こんな大事な事を、どうしてもっと大々的に発表しないんでしょうね。
いまだに病院に行けば、風邪薬に加えて抗生物質が出ることも!CMでもがんがん!
もちろんCMがあるから、マスコミはあまり言えないんでしょうけど。
風邪の不快症状は、すべて白血球たちがウイルスと戦ってくれている証。
体温が上がるのもそのほうが白血球が活発に働きやすく、38.5度以上の体温でウイルスや細菌が死滅するから。
よほどひどい場合を除いて、症状は止めずに顆粒球の死骸なんかは鼻水でどんどん出しちゃったほうが体は毒素排泄も出来てすっきりします。
私は昔から風邪の時には風邪薬は飲まず、金時しょうがを梅番茶に入れて飲んだり、ここ1年はブラックジンガーに入れて飲んだりして体を暖め、代謝酵素に活躍してもらうため、あまり食べ物を多く食べず(おかゆや味噌汁などにする)、水分をとって安静にするという感じです。
喉が痛い時は近頃ではジャングルハニーなどをなめています。
しかし風邪薬を飲まなくなって、15年。
風邪をひいたというと当然のように「薬飲んだ?」とまわりの人に言われたもんです。
「飲んでない」と言うと「なんで飲まない?」と変人のように言われたことすらあり、人々の薬信仰はすごいんだなーと思いました。
特に5番目の「抗生物質耐性菌」の問題は、これからますます大きくなってくると思います。
うちの息子はあまり風邪をひかないのですが、これまで2度ひいて、まだ1歳台だったのもあり熱を出した時心配して小児科を受診しました。
その時もこれでもかというほど抗生物質を処方されたものです。
だいたい抗生物質は細菌を殺すものであり、ウイルスには効果がありません。
風邪の9割はウイルス性なのに、なぜ抗生物質を処方されるかというと中耳炎や肺炎などを併発する事がないように「念のため」なんですね。
小さい子供の場合は免疫力もまだ万全じゃないし、顔が丸いために鼻と耳の交通も早いので中耳炎を併発しやすく、これが脳に行ってしまうと髄膜炎を引き起こす場合もまれにあるため、よけいに「念のため」処方されやすいようです。
ところが抗生物質を処方される事で細菌が突然変異をおこして「抗生物質耐性菌」が出現し、また別の抗生物質を与えられて、、、を繰り返しているうちにどれも効かなくて症状が複雑化して治らないケースも多くなっているそうです。
本来ごく普通にころがっている常在菌が、どんな抗生物質も効かない
スーパー常在菌に変貌する恐ろしさ!!
最近病院でMRSAなどの抗生物質耐性菌による院内感染が問題になっていますが、多量の抗生物質が使われている病院が多かったそうです。
細菌感染症の場合はその菌に有効な抗生物質を、適切な量で、適切な期間使用することが大切だそうです。これを破ると耐性菌発生の原因になってしまうとか。
三好先生によると、結核やコレラなんかも抗生物質に耐性が出来たものが出現しているらしく、ほとんどの抗生物質が効かないスーパー細菌が出現しているんですって!
だいたい抗生物質は悪い菌だけじゃなくて、体を守ってくれている常在菌すべてにダメージを与えます。
だから抵抗力は逆に落ちるんですね。
抵抗力が落ちているから逆に耐性菌にやられやすくなる、そうなるとなかなか治らず本当に大変です。
現在、中耳炎の子どもから検出された肺炎球菌の約75%は抗生物質耐性菌だそうです。
本当に感染症になった時なら分かりますが、予防のために抗生物質を乱用しすぎることは実に怖いことだと思います。
風邪の時に抗生物質を最初から処方することは、ヨーロッパなどでは現在は行われず、耐性菌出現を防ぐために処方もかなり規制されているそうです。
日本でも日本耳科学会の指針のニュースなどを見ると、急性中耳炎の場合ですら、軽症なら3日間は抗生物質を使わないで様子を見ることが指導されてます。
なのに、なぜ多くの小児科では今だにあんなに風邪の初期から当然のように出すんだろう?
ほんとにこの国はよく分かりません。
さてさて、寒い季節到来。
体を暖めて、免疫力も代謝もアゲアゲで行きましょう!!
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