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アンチエイジングの鬼

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2011年03月09日
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みなさん、こんにちは。
「真実のナチュラルコスメ読本」おかげさまで好調で、なんと発売1週間にして、また2度めの重版が決まりました。
読んで下さったみなさま、本当にありがとうございました。

今回、私はスキンケアとインナービューティーの章の文章と商品セレクトを担当しています。
レスキューアイテムのセレクトにも少し関わりました。
スキンケアのところは、肌に直接使うものであること、肌の保湿や自然治癒力を上げるアイテムであるので、植物性の合成界面活性剤も使っていないものをチョイスしました。

植物性の合成界面活性剤も、1、2種類で、配合%が少なければ、肌のバリアを脅かすほどの乳化力はないことが多いので、そういったアイテムもいれようかと思ったのですが今回はレシチン乳化のアイテムだけで十分商品数があるので、やめておきました。
だから、これに載っているもの以外は全部ダメなのか?と一概に考えないで下さいませ。

そもそも、クリームの基本的な使用目的は「皮脂膜を補うもの」です。
表皮の一番上にのっている「皮脂膜」こそが私達にとって一番の天然クリーム。
皮脂膜は、私達が分泌する皮脂と汗などで出来ていて、皮脂膜とその下の角質層がいわゆるお肌のバリアです。
ただ、女性は男性に比べて皮脂の量が少ない方が多く、化粧で粉物を顔につけるので汗や皮脂を吸いやすい。
というわけで、良質なクリームは、皮脂膜の強化と皮膚の保護に必要なものです。


皮脂膜は汗と皮脂が、皮脂に含まれる「リン脂質」によって乳化されて出来ていますが、
このリン脂質がいくつも集まったものが、他ならぬレシチン。
私がレシチン乳化のものを好むのは、レシチンが究極の天然界面活性剤だからです。



ただし、レシチンは乳化力が弱い、匂いがあるなど、化粧品の乳化剤としてはとても扱いが難しいものですから、多くのメーカーさんがレシチンだけで乳化しようとは考えないのが普通です。
私も実際化粧品を作ってみて、レシチン乳化が大変なのは身に沁みています。
特に洗い流せるタイプのクレンジングをレシチン乳化で作ることは、とてつもなくハードルが高いことです。

また、レシチン乳化のクレンジングでは、シリコーンオイルを使用した一般の落ちにくいメイク用品や、ナチュラルコスメでもクリームファンデなどの乳化されたファンデは落としにくい。
けれどシリコーンを使用しないミネラルファンデ、パウダリーファンデは落ちるので、使っているファンデーションを選ぶクレンジングです。
ファンデーションがパウダリーでノンシリコーンでも、SPFの高い日焼け止めを使用していたり、脂性肌だったり、肌のキメが粗かったりすると落ちにくいこともあります。

私が作ったクレンジングも、クレンジング力をあげるために、レシチンだけでなく石鹸も入れ、レシチンを水に溶けやすくするために、少し酵素で分解してリゾレシチンにした物も入れました。
リゾレシチンは、水素を添加して乳化力を上げた「水添レシチン」とは全然違うものです。
いろいろなオイルを使用しているメイク用品にある程度対応出来るように、オリーブスクワランも入れました。
成分は違うけど、スクワランは化学的な組成だけを見ると鉱物油に似ているからです。
こうして、かなり苦労して、レシチンと微量な石鹸乳化でありながらも、洗い流せるクレンジングを作ったんです。


クレンジングに関しては、使っているファンデーションとペアで考えないといけないこと。


だから今回の本でも、植物性の合成界面活性剤が入っているクレンジングも載せています。
みなさんそれぞれが、自分の使っているファンデーションに照らし合わせて、このあたりは選んで頂ければと思います。
ただ、肌バリアのことを考えれば、強いクレンジングでしか落ちないようなメイクは、やめておいたほうがいいです。

クレンジング以外の基礎化粧品に関しては、今回はレシチン乳化か、部分使い用としてのミツロウバーム系しか載せていません。
同じレシチン乳化の中でも、保湿力や使い心地はさまざまなので、この中でもいろいろな肌質に対応出来る幅があると思います。
もちろん、ここに載っているもの以外でも、植物性の合成界面活性剤が1、2種類で配合%が少ないもの(これはメーカーが教えてくれたらですが)でも悪くないと思います。
要は、私は鬼なので私の考える「ベスト」を追及しますが、「ベター」な商品は他にもあるということです。

ただ私も、成分を追求するあまり、使い心地を無視するということは絶対にしたくないんですよね。
成分がいくら良くても、土を塗っているみたいなファンデーションがあり、昔嫌になっちゃったことがあります。
成分が完璧で、しかも使い心地もある程度良いもの。
こういうものを作るのが、私の理想ですね。
世の中にまだないもの、だけど私自身が欲しいもの。


すごいパワーのある植物の情報が、今私のところにどんどん集まってきています。
化学物質の経皮毒がないことはあたりまえで、更にアンチエイジング力があるようなものを作りたいんです。



それとは別に、こうした強いエナジーのものは使わず、バリア補助の役目だけをする、限りなく無刺激のシンプルな敏感肌ラインも、今開発しています。
アトピーや敏感肌の方が、こうしたアイテムで肌を沈静させ、バリアを回復させ、食事などで体質改善をはかれば、やがてはエイジング効果のあるような、パワフルなアイテムも使えるようになるはずです。
ケミカルはもちろんのこと、ナチュラルコスメでも7割は肌に合わないという小松さんとお仕事をして、ますます、その必要性を感じました。
うちの患者さんでも、こういう方がいるのです。

今、ケミカルコスメとナチュラルコスメはあるんですが、どっちも使えないという方がいます。
化学物質もだめだし、かといって精製されていないオイルや、精油や植物エキスもダメという方です。
こういう方に合うコスメがないんですよ!
こうした方が、肌に優しいと思ってナチュラルコスメを使うと、ババーンと荒れる場合もある。
こういう方の避難場所になるようなものも、ぜひ作りたいと思っています。


ところで、コスメの乳化剤としてもベストなレシチン。
実は、細胞にも脳にも良いのです。
なぜなら、体中の細胞膜の42.6%はレシチンで出来ているから!



レシチンは細胞の中で働き、必要な栄養分を吸収し不要な物質を排泄しているので、これがないと細胞は十分な働きができません。
また脂質を運搬する作用、解毒作用、浸透圧の調節、酸素や栄養の吸収、情報の伝達など生命活動に欠かせない働きをしています。

また、レシチンは脳の神経伝達物質「アセチルコリン」の原料にもなります。
アセチルコリンは、人の記憶力にも大きく関わり、脳の機能をアップさせます。
レシチンは、アセチルコリンの原料となるだけでなく、レシチンによって細胞膜が柔らかくなるので、アセチルコリンを受け取る受動能力も高まるのです。
おん年99歳の聖路加国際病院の日野原先生も、1日大さじ1杯のレシチンのパウダーを飲み物に入れて飲んでいるそうですよ。

レシチンが多いのは大豆製品。大豆、納豆、枝豆、味噌、きなこなど。
他にはピーナッツやギンナン、魚、穀類にも多いです。
レシチンを摂ることは、うつ病の予防や改善にも有効だと言われています。

レシチンと同じように、脳の神経細胞の膜を柔らかくする働きがあるのが、魚油に多いDHAとEPA。
細胞膜が柔らかくなると、神経伝達物質セロトニンの伝達能力が高まるし、脳内のセロトニンの量も増やします。
セロトニンはうつ病の方では減少している物質なので例にあげましたが、セロトニンだけでなくすべての神経伝達物質の伝達能力を高めます。
脳内のあらゆる情報伝達をスムーズにし、学習効果や記憶力を高めるので、子どもの能力向上、情緒安定にもとても良いと思います。

神経伝達物質がどう働くかで、人間の能力や気分、心すら変わります。
私はパニック障害になった時、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬を処方されました。
ほとんど薬を飲まずに、自然療法で治した私ですが、5度ほど薬を飲んだことがあり、これが実に効きました。
あれほど不安感があったのに、15分くらいできれいに消えるのです。
いったいこんな白い錠剤1つで、私の心が変わるとはどういうわけだと調べると、この薬はGABAという抑制系の神経伝達物質の受容体に取り付いて、再取り込みを阻止する事で、脳内のGABAを増やす働きがある薬。
GABAが増えることで、他の興奮系の神経が抑制されて、不安が消えるのです。


心なんて脳内伝達物質のちょっとした配線で、簡単に変わるんだ。
それが、私の受けた大きな衝撃でした。



では逆に、薬物ではない方法で、脳の配線を変えてやろう。
そう決意してからは、回復がとても早かったです。
それからの私は神経伝達物質マニアとなりました。

神経伝達物質の受容体は、細胞膜に埋まっているのです。
細胞膜が硬いと感度が悪くなり、柔らかいと感度が良くなります。
細胞膜の硬さを決めるのは油の質です。
肉などの飽和脂肪酸ばかり食べていると、膜は硬くなりますが、DHAやα-リノレン酸などのオメガ3系の油を摂れば、膜は柔らかくなるのです。

最悪なのは、マーガリンやお菓子に含まれるショートニング、化学精製の油などに多いトランス脂肪酸を摂った場合。
とても不安定な細胞膜になり、アレルギーや生活習慣病だけでなく、最近ではうつ病などを引き起こしやすくなるとも言われています。

富山医科薬科大学の浜崎智仁教授の行った実験で、2ヶ月間に渡って医学部の学生にDHAを摂取させたところ、ストレスホルモンである「ノルアドレナリンの量が減少した」という結果が出ました。
魚油を子豚に摂取させた実験では、実験開始から18日後には子豚の脳のセロトニンレベルが2倍になりました。
うつ病の方の血液中のDHA、EPAレベルは大変低いことが知られています。

DHAは魚を食べればいいですし、フラックスオイルやチアシードオイル、えごま油などのαーリノレン酸を摂っておけば、体内でDHAやEPAに作り変えられます。
私は魚もあまり多くを食べすぎない方が良いと思っていますので、フラックスオイルを1日大さじ1杯ドレッシングに。
そしてエクストラバージンいわし油の「AOZA」を、魚を食べなかった日に、8粒飲んでいます。



息子にも両方を飲ませています。
AOZAは4粒ですけど、フラックスオイルは毎日です。
すごく情緒が安定しているのは、オメガ3のおかげかと思っています。


肌にもよく、脳にもよいレシチン。
そして天然の抗うつ剤とも言われる魚油。
肌も脳も、アンチエイジングで行きたい!!







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Last updated  2011年04月06日 16時43分16秒
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