2012/09/20(木)15:55
MSGは脳を破壊する?
みなさん、こんにちは。
あいかわらず残暑厳しい毎日、私はミハネアイスを食べながら、これを書いています。
乳製品も砂糖も使用していない、希少なアイスです。
甘みはアガベのみ。ミルクの代わりに玄米ミルク。
だけどおいしい!
最近ナチュラルハウスでも買えるので、ありがたい限り。
でもミハネアイスは高いので、そうそうは買えません。
そのため、この夏もう1つ、息子に大人気だったのが手作りアイスバーです。
オーガニックのフルーツジュースと、有機豆乳を半々で入れて凍らせるだけで、おいしいフルーツミルクバーになります。
最初はジュースだけでやってたんですが、豆乳を入れてみたところ、大ヒットでした。
秋だって言うのに、こんなにアイスのことばかり、、、すみません。
でもおいしくて涼しくなるんだから、暑い時期は最高です。
私は鬼のイメージがあるせいか、こういうの全然食べない&息子に与えないイメージがあるらしいんですが、砂糖や乳製品を食べないだけで、結構こうしていろいろ工夫して、代替え品を模索しているんです。
例えば、でかけた先で暑い時期子供が食べたがるかき氷。
あれも実は、たまには買ってあげます。
ただし、シロップなしで。
そして100%のジュースは別に買って、かき氷にかけるわけです。
シロップみたいに変に甘すぎずおいしいし、息子も大満足してくれます。
さて、砂糖はこのようにして避けられますし、遺伝子組み換えとうもろこしを原料にしているブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖など、砂糖よりも更に最悪な甘味料は、ガムシロップを手に取らない、果汁100%以外のジュースを飲まない、スポーツドリンクを飲まない、糖分入りの缶コーヒー、缶紅茶を飲まないことで避けられます。
ただ、もう1つ、とっても悩ましいものがあります。
それが「グルタミン酸ナトリウム」というものです。
要するに化学調味料で、表示名称は「アミノ酸等」です。
「アミノ酸等」とだけ書いておけば、何種類化学調味料を入れようが、この中に含ませることが出来ます。
他にも「うまみ調味料」、「調味料(アミノ酸等)」といった書き方をしている場合もあります。
これはあらゆる加工食品に入っているので、避けることがかなり難しいもの。
オーガニックの店とかで買う加工品なら入ってないものが多いですが、普通のスーパーでこれを避けるのは、すごく大変なこと。
そのくらい、あらゆるものに入っていますから、今度いろいろな加工品の裏ラベルを見てみて
下さい。
グルタミン酸は、人間が食事から必ず摂らないといけない必須アミノ酸ではなく、体内で合成もされているアミノ酸です。
自然界にも、昆布や大豆やナッツ、しいたけ、トマトにも含まれているうまみ成分です。
グルタミン酸はタンパク質に含まれるアミノ酸の6.2%で、プロリンやアルギニン、オルニチンといった主要なアミノ酸の原料にもなりますし、それ自体が神経伝達物質としても働きます。
グルタミン酸単独では水に溶けにくくうま味も弱いので、水酸化ナトリウムを作用させてナトリウム塩にしたものが、グルタミン酸ナトリウムです。
有名なのは味の素ですが、味の素だけでなく普通にどこの会社でも作ることが出来ます。
石油から合成する場合と、サトウキビから砂糖を搾り取った残りカスを発酵させて作る場合がありますが、どちらも出来上がったものはピュアなグルタミン酸ナトリウムなので、そこに差はありません。
グルタミン酸ナトリウムも、胃に入ってしまえばグルタミン酸と塩化ナトリウムに分離するので、昆布などのグルタミン酸とどう違うのかってな感じですが、自然な食べ物に含まれるグルタミン酸はペプチド結合しており、合成されたピュアなグルタミン酸ナトリウムより、ゆっくりと消化吸収されるところが違うのかなと思います。
もう1つは量ですね。
グルタミン酸ナトリウムは、塩とか砂糖みたいに入れすぎると「辛すぎる」とか「甘すぎる」などと味覚で過剰摂取を感じにくいのです。
グルタミン酸ナトリウムは、耳かき1杯で十分「うまい」と感じれるくらいの威力があるのですが、ある程度の量を超えると味覚の感受性が飽和状態になって、同じような味に感じてしまうので食べ過ぎに気が付きにくい。ここが最大の問題でしょう。
アメリカにお住まいの方なら、今このグルタミン酸ナトリウム(MSGと呼ばれます)がすごく敵視され、レストランや食品のパッケージなどに、下記のようなマークなどを表示して、入ってないことをアピールする傾向にあることは、普通にご存知かと思います。
MSGに関しては、問題ないと言う実験データと危険だとされるデータが存在し、結局現在はWHOでは規制の対象からは外されています。
日本でも、あいかわらず加工食品にバンバン使われており、入っていないものを探す方が困難なくらいです。
他にもチェーン店の居酒屋、ファミリーレストランでは使ってないところはまずないんじゃないかというくらい、行くと全部にグルタミン酸ナトリウムの味を感じるような店もあります。
漬物とかにまで入っていますので、ほんと何食べても同じ味です。
ところがこれ、私は長らくMSGから離れ、ダシの素も使用しないため、
味覚がピュアになっているから分かるらしいのですが、人に聞くと
「入っているかどうか分からない」という方も結構いました。
白砂糖からも遠ざかっているため、白砂糖が料理に使われているかどうかも、どんなに微量でもはっきりと識別できます。
舌に尖って入ってきます。
MSGはなんともいえない、しらじらしくしつこい味を舌に感じます。
あれが入っていると、素材の味が遮断され、何食べても同じに思えてきます。
もっとも、素材に自信があるような店は、MSGなどを使用していないことが多いですが。
私はMSGに関しては、健康被害の懸念より、どちらかというと味覚を狂わすものとして避けてきたのですが、どうやら知れば知るほど、それだけの問題ではなさそうです。
1968年にセントルイスのワシントン大学医学部のジョン・オルニー博士は、MSGが脳の神経細胞を破壊することを発見し、その後1984年にEPA(米国環境保護庁)の神経毒性学部門と共に実験を行い、MSGが脳の神経細胞を興奮させることで壊すというメカニズムを発見し、この観察に基づいて、それを「excitotoxicity(興奮毒)」と名づけました。
その他MSGの毒性の研究ではミシシッピ大学医療センター脳神経外科臨床助教授のラッセル・ブレイロック博士が有名です。
博士は25年間、MSGをはじめとする食品添加物などについて研究していて、アメリカ機能性食品協会ジャーナルと医師と外科医ジャーナルの編集委員を務めています。
ブレイロック博士の研究ではいろいろなことが分かっているので、ここで書ききれませんが、いくつかのトピックを以下に書いておきます。
☆人工的に付加された高いグルタミン酸の摂取により、グルタミン酸の血中濃度が高くなり、脳関門に負担がかかり、脳関門を超えて徐々に脳内に侵入し、組織破壊を行う。
☆MSGに晒された動物の脳は、海馬、学習と記憶のための領域の損傷と情緒の発達障害を示した。
☆MSGは大人の脳の4倍も、子供の脳を刺激する。
☆MSGにより、主要な学習と記憶に関わる神経伝達物質、アセチルコリンが80%減少し、注意に関わるノルアドレナリンが大幅に低下する。
☆MSGが多く含まれた食品やスナックにより、肥満、メタボリックシンドローム、アテローム性動脈硬化症、心臓発作、脳卒中を増加させる。
☆MSGにより雄の精巣でのテストステロン産生の低下が見られる。
雌ではMSGを付加した後、女性ホルモンレベルは68%低下し、子宮と卵巣のサイズの低下が報告されている。(不妊の原因?)
☆MSGはストレスホルモンのコルチゾールのレベルを高くし、高いコルチゾールレベルは海馬の神経細胞を破壊し、アルツハイマー病を引き起こす可能性がある。
アメリカのCBNニュースのMSG特集もユーチューブにあったので、良かったら見て下さい。
ブレイロック博士が俳優のようにかっこいいのも見どころです(笑)
MSGの危険性2前編~あなたの脳の最大の敵
MSGの危険性2後編~あなたの脳の最大の敵
日本の研究でも以下のようなことが分かっています。
☆2002年に発表された弘前大学の大黒先生の実験
グルタミン酸ナトリウムを過剰摂取させたラットのガラス体と網膜神経節細胞にはグルタミン酸ナトリウムの蓄積がみられ、大黒先生はこのことがグルタミン酸ナトリウムが欧米に比べて広く使われているアジアで緑内障が多い原因のひとつではないかと主張している。
☆1982年、国立がんセンターの杉山隆氏らグループとガン研究所の高山昭三氏らが実験し、日本癌学会に発表した内容。
肉などに化学調味料が含まれたタレをかけ、直火で高温で焼くバーベキューなどには、強い発ガン物質が生まれる。
☆1985年同志社大学の西岡一教授が化学調味料そのものを加熱実験して、変異原性(細胞に突然変異を起こさせる作用)が現れることを発見。
いやー、結構すごいでしょ?
ただ確かに、日本では認知症もガンも不妊症も増加しているし、緑内障も多いし、子供の学力も落ちてきています。
アメリカのニュース番組は極端だけど、関連あるような気もしないではないです。
摂りすぎなければ、そこまで問題ないように思いますが、とにかく驚くほどあらゆるものに入っているので、摂りすぎている方もいるのでは?
特に大人の4倍影響があると言う、子供の口にはあまり入れたくはないですね。
表示名「アミノ酸等」に、今日からちょっと注意してみて下さい!
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