23719158 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

アンチエイジングの鬼

アンチエイジングの鬼

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

korrida

korrida

Free Space

ブックマーク

私のフェイスブックです。
鬼のフェイスブック

私のインスタグラムです。
鬼のインスタ

私のツイッターです。短文が苦手でほとんどつぶやきません(笑)
鬼のツイッター

私の施術院です(現在ご新規の受付はしておりません)
ナチュラルカイロプラクティック

Recent Posts

Category

Archives

2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

2013年05月30日
XML
みなさん、こんにちは。

梅雨がシトシトとせまってきていますね。
でも、それも恵みの雨。
基本的には春から初夏にいたるこの時期は大好きな季節。
植物が元気で花が咲き、世界がウキウキ輝いているように見えます。
コスメの会社の方でやっている福岡県浮羽の畑でも、ローマンカモミールの花が咲き始めました。

ukiha1

↑ローマンカモミールはジャーマンカモミールと違い、花だけでなく茎や葉もいい香りがします。
要するに全身に香りがあるのです。だから葉をさわっただけで香りが手に移ります。
本当に、なんてロマンチックなハーブでしょう!
その上、美白や糖化防止にも威力があることが分かってきています。

さて、浮羽ではハーブ畑以外にも野菜畑もやっていますが、この6月にいよいよ田植えもやります。
私もふくめ、東京にいるスタッフも全員で行くのですが、現地で管理をお願いしている大介君と、いろいろアドバイスをして下さっている浮葉の自然農の神様 江藤さんがお米の苗を育ててくれています。

nae1

無農薬でやっている田んぼでも、苗はよそから購入したり、業者にまかせたりするところもあるようです。
有機JAS認定のお米の場合は、農薬や化学肥料は許可されたもの以外は使いませんが、この育苗の土にいろんな有機肥料が入っていたりするそうですし、育苗器で育てるとしばらくは太陽にもあてず、重ねた箱の中で加温されてハウスで育つそうです。

それに対して苗代で育てるということはどういうことかというと、最初だけ少しシートをかけますが、基本的に外で太陽の真下で育てるんですね。
温室で育てた苗に比べて成長は遅いですが、あえて自然にさらすことで病気や虫にも負けないしっかりとした稲に育つようです。

nae3

↑江藤さんの育苗はとても変わっていて、なんと麦踏みならぬ「稲踏み」をするのです!
除草剤を使わない代わりに、九州の自然農ではジャンボタニシくんに草を食べてもらう農家さんが多いのですが、稲の茎が柔らかいと、タニシ君に稲まで食べられてしまうことがあるそうです。
それを防止するために、こうして稲踏みすると稲の茎が固くなり、タニシが食べないんだそうです。
いやーすごすぎます、恐れ入りますよー

ine4

↑ひゃー\(◎o◎)/!
試練に耐えて、つ、強くなって!
もうすぐ会えるからね!


さて、開発がものすごく大変だったピンクのグロスのお話を少し。

bp1

やっと、やっと6月12日に発売になるんですよ~!\(~o~)/
長かった・・・本当に長かった・・・・
コスメブランドをやり始めた頃から、ピンク色のグロスを作るのがずっと夢だったんです。

発がん性が指摘されることが多い合成着色料を使用しないのは当たり前なんですが、ナチュラルコスメでピンクのグロスや口紅といったら、もう当たり前のように使われるコチニール色素も、えんじ虫をすり潰した赤い体液で出来た色素なので、これを口に塗るのは抵抗があって。

musi
↑えんじ虫ちゃん 控えめな大きさで(>_<)

現在コチニールアレルギーも問題になっていますし、ますます避けたいなと思いました。
コチニールフリーのものだと、酸化チタンと酸化鉄でピンクにしているものがごく少数あるのですが、酸化チタンは体内に入ると代謝が遅い成分なので体に負担をかけます。
だから、確実に口の中に入るグロスの成分としては嫌だったんです。

そこでオレンジ色の藻から抽出したアスタキサンチンで色をつけて、まずはオレンジ色のグロスを作ることに成功しました。

ao

アスタキサンチンはビタミンEの500倍の抗酸化力のあるアンチエイジング成分です。
紫外線が肌にあたった時に発生する活性酸素の一重項酸素を消去する力はかなり強いですし、メラニン色素の沈着を防ぐ作用もあります。

また、LDLコレステロールが酸化すると動脈硬化の原因になりますが、1日0.6mg以上のアスタキサンチンを摂取すると、LDLコレステロールの酸化をかなり防ぐという実験データがあります。
内臓脂肪の蓄積も減少させますし、疲れ目にも効果が高いし、脳の血液関門を通れるので、脳にも作用出来ます。

こんなすごい成分ですから、サプリメントで積極的に摂っている方も多くいますし、これを少し入れてアンチエイジング美容液として売ってたりします。
でも私は、これをたっぷり入れて、グロスの色素にしてしまいました。
口に入ったほうがいいくらいのサプリメントグロスが作りたかったんです。

これも気に入っていますが、ピンク色のグロスもやっぱり作りたかったんですよ。
そこからが、まさにイバラの道でした。
紅花から抽出しようとしたり、ムラサキ芋から抽出しようとしたり、ハイビスカスかな?と思い詰めた時期もありました。
でも、退色や油への溶解の問題、色がきれいなピンクでなかったり、さまざまな問題があり、どれもこれもダメでした。

いっそビタミンB12を入れようかと思った時期もありました。
ビタミンB12って、実はピンク色をしているんですよ。
これなら動物性を摂らないビーガンにも嬉しいグロスだと思いましたが、合成の原料しかなく断念しました。

そして最有力候補に浮上したのが、むらさき草の根である紫根でした。
紫根は日本で古くから高貴なものとして特別に扱われ、古い書物「神農本草経中品」にも載っていますし、万葉集にも謳われています。

江戸時代には紫根で染めた紫色は「江戸紫」の名で知られ、紫根で布を染める職人を「紫師」と特別に呼んでいたほど、特別な染物でした。
紫根で染めた絹を鉢巻きにして、病気平癒のために頭に巻く風習までありました。

幕末の名医である花岡青洲が紫根で作った「紫雲膏」という軟膏も有名で、傷や火傷、湿疹の軟膏として今も薬局で売られています。
抗炎症、傷を早く治す働きがあり、漢方薬としても歴史があり、解毒、解熱、抗炎症のために処方されています。

これでグロスを作ったら、またしても口に入ったほうがいいくらいのものが出来るし、そもそもが軟膏なので、唇の荒れを防ぐグロスになると思いました。
退色もしづらいし、油にもきれいに溶け、なにより色がすごくかわいい!

ところが、探しても探しても、中国産のものしかないんですよ。
中国産の紫根は近い種ではあるんですが、花岡青洲が紫雲膏を作った頃の、日本在来種のむらさき草とは違うものです。
それに本当に無農薬なのかどうか、栽培されている環境にも不安があり、口に入るグロスの原料としては安心できませんでした。


日本在来種のむらさき草は、いったいどこに行ってしまったんでしょう?
ところがこれが、なんと絶滅危惧種になっていたんです。



むらさき草は古くは日本の山地にも自生していましたが、合成染料の登場や環境破壊により減少し、中国産の安い紫根にも押されて、もともと栽培も難しいものなので、国内で栽培する農家は、すっかりいなくなっていました。
そんなわけで、ほとんどあきらめかけていたんですが、去年奇跡的に北海道で無農薬栽培されている日本むらさき草に出会ったんです!
本当に夢のようでした。今でも夢を見ているようです。

sikon

このむらさき草は、草木染の文化を守ろうとされている環境保護団体の方々が、特別に農家さんと提携して栽培されていたものです。
希少な植物なので、正直そこまでたくさんあるわけではないですし、去年はまた長雨で、収穫量もすごく少なかったので、本当に奇跡的に販売してもらったものになります。

でもこうして国産の在来種の紫根を!という人が増えれば、日本むらさき草もまた復活の兆しを見せると思います。
栽培する農家も、これを機にもっともっと増えてほしい。

私も今年から、浮羽でむらさき草の栽培を始めようと思います。
ただ収穫まで2年もかかるそうなので、根気がいる話なのですが、、頑張ります!

そんなこんなで、やっとこさ完成したピンクのグロスです。
その他の原料としては、レッドラズベリーオイルやひまし油ですが、やはり唇の保湿には蜂蜜がとても効くので入れたいなと思いました。

同じ入れるなら、これも在来種にこだわり、日本ミツバチにしようと思いました。
日本ミツバチは縄文時代以前から、世界中で日本だけに生息している日本在来種の野生の蜂で、主に滋養の高い森の木の花蜜を集めるので、西洋ミツバチの集める草花の蜜と比べて、遥かに品質が高いとも言われています。

近年、浸透性の高いネオニコチノイド系農薬の影響でミツバチが世界中で大量死するという異変があいついでいます。
ミツバチはほとんどの植物の受粉に関わりますので、ミツバチがいなくなるということは、私たちの食べるものもやがてなくなってしまうということです。

日本ミツバチは基本的に野生に生きる勘の鋭いハチで、農薬を嫌うため、自然豊かな森の奥か逆に農薬のない都会などにいることもありますが、この日本ミツバチですら、ネオニコチノイドには弱いため減少していると言う問題があります。

ミツバチに有害な農薬禁止=EU

↑日本のメーカーも製造しているネオニコチノイド系農薬3種類を、EUでは今年12月から使用禁止にするそうです。
でも日本では使用量は増えるばかりです。
一刻も早く日本でも禁止にして下さい。本当にお願いします。

今回のグロスには坂本龍一さん率いる「モアトゥリーズ」さんのご協力で、宮崎県の諸塚村の日本ミツバチの和蜜を使わせて頂いたのですが、こちらでは自然豊かな森でネオニコチノイド農薬使用の環境もなく、日本ミツバチが元気に暮らしています。

moro2

木の切り株で作った天敵のスズメバチが入ってこない構造の巣を作り、出来るだけハチの邪魔をしないように、ちょっとだけ蜜を頂くというのが昔からのやり方だそうで、この蜂蜜を使用することで日本ミツバチを保護し、繁栄を応援することにも繋がるとうかがい、使用させて頂くことになりました。

そして、ついに完成!
イメージモデルは、もちろんこの方、UAさん。
日本古来のむらさき草と日本ミツバチの和蜜で出来たグロスなので、ちょっと縄文の姫風に。
kittaさんの染めた草木染の和風ドレスが、めちゃめちゃ似合っています。

ua6


幻の日本むらさき草と日本ミツバチの繁栄を祈りつつ、
ジャパニーズビューティーで行こう!!






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013年05月30日 18時29分38秒
コメント(0) | コメントを書く
[安全できれいになる化粧品] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X