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アンチエイジングの鬼

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2013年08月02日
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みなさん、こんにちは。

暑いですねー。
私はようやく時差ぼけも収まり、名古屋のトークイベントも終わりまして、いつもどおりの日常が戻ってきました。
日替わりでカイロの治療院とオーガニックコスメの会社に行ったり来たり。



福岡のうきは市のアムリターラ農園で、先日みんなで田植えした田んぼです↑
すっごく成長してます!
稲踏みして育てた苗なので、心なしか太いですよね。
台風でも倒れなさそう。



↑ジャンボタニシくんの卵です。
かわいいピンク色♪
稲が太いから食べにくいので、タニシ君はもっと細い水草だけを食べてくれます。
なんてすばらしい自然界の相互作用なの~!(^o^)

rc

そして!ついにローマンカモミールも収穫を迎え、陰干ししたのちに、エキスの抽出工場に入りました。
ローマンカモミールには美白や抗糖化作用があるのですが、他にも美白に効果的な植物原料をいろいろブレンドしたシリーズを企画しています。
まだまだ時間はかかりそうですが、良いものを作りたいです。

ところで美白と言えば・・・・
ロドデノールという成分の「まだらに白くなる」という被害、ずいぶんと拡大しているようですね。
まだらに白くなるという言い方では分かりにくいですが、要するに肌の色がところどころ抜けてしまう「白斑」という症状です。
被害にあわれた方の一日も早いご回復を願っています。

ロドデノールは化学名で言うと4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノールという成分。
自然界の植物にも、メグスリの木や白樺樹皮などにも存在します。
でもね、存在するというだけで、それはロドデノールとは違います。
ロドデノールはあくまでも自然界に微量に存在する成分を真似て「化学的に合成した」成分で、その純度は99%なんです。
そんな純度のものは自然界にはありません。

天然のものと、その天然の成分の中から美白に特化した成分だけを人工的に真似して化学合成したものは、濃度が全然違いますし、そもそも同じものというには語弊があります。
例えて言うと「さとうきびジュース」と「白砂糖」以上の違いがあると思います。
この場合まだ両方天然由来とも言えるので、ちょっと違いますね・・・・
「さとうきびジュース」と「サッカリン」、「メープルシロップ」と「アスパルテーム」って感じかな。

サッカリンには発がん性、アスパルテームには神経毒の疑いがかけられていますが、歴史のない合成成分の怖さがこれです。
だからこうした思わぬ出来事も起こる可能性があります。
天然成分にも毒性のあるものはもちろんあるけど、長い歴史の中で性質が分かってかなり分類されていますし、淘汰もされています。

ロドデノールの働きはチロシナーゼ酵素の阻害です。
チロシナーゼはメラニン色素の前駆体であるチロシンを酸化させてメラニンを作るのですが、それが阻害されてしまうので、メラニンを作れないのです。


メラニンはこのブログでもよく書いているように、アンチエイジングの本当の敵ではありません。
メラニンは実は真皮を守るためのバリアなんです。



メラニンが基底層で作られて紫外線をブロックしてくれるから、その下の真皮の繊維芽細胞が守られる。
繊維芽細胞こそがコラーゲンやエラスチンを作りだしている若さのみなもとです。

もちろんメラニンが発動するほど紫外線を浴びることは、紫外線が真皮まである程度差し込んでいることも意味するので問題ですが、それが問題であって、メラニンが一番の問題ではありません。
メラニンが多い有色人種のほうが、肌の衰えが遅いのは、メラニンが真皮を守ってくれているからです。

もちろんシミの部分を早く治したい場合は、チロシナーゼ酵素を阻害してメラニンを作れなくする作用があるものを上手に使ってあげるというのも1つの手だとは思います。
こういう作用のある天然の植物エキスもいろいろあります。
でも問題の成分は、化学合成成分で肌を「漂白」「脱色」するという感じに近い発想ですよね。
ハイドロキノンでも同じような問題が以前ありましたが、1日も早い原因の解明を望みます。

私も一時期、医薬部外品の美白コスメを作ろうかと思ったことがあって、いろいろ調べたことがあります。
美白と正式に名乗るコスメを作るためには、医薬部外品を取らないといけないのですが、医薬部外品の美白成分に許可されている成分は、ほとんどが化学合成のものなんです。

新しく申請するには2千万くらいかかるそうで、すでに許可されている成分で特許が切れて使えるようになっている成分だと、例えばアルブチンだとしたら合成成分しか認められていないのです。
それが嫌だったら独自に無農薬の「コケモモ」から植物発酵エタノールで抽出すればいいのですが、それと合成のアルブチンが同じかどうかを徹底的に検査するのにまた2千万くらいかかるそうです。

しかも美白作用の検査ではなく、純度を調べるのが主だと。
要するにコケモモエキスではなくその中のアルブチンだけが濃縮していないとダメという。
まぁ医薬部外品だから基本的に「薬」の発想しかないんですよね。

美白成分として未登録でも、効果が原料メーカーの検査で実証されている植物エキスは天然原料やオーガニック原料の中にも結構あります。
キャッツクローエキスのAC-11なんかも、その1つです。


(UVB照射により紅斑を発生させた後、AC‐11含有製剤による皮膚の色調変化を見た結果、AC‐11は、コウジ酸と同等以上の美白効果が得られた。)


AC-11は刺激のあるアルカロイドは含まれないものの、熱水抽出というアナログな抽出法でキャッツクローの樹皮を粉末化したエキスです。
純度の高い化学合成成分や、チロシナーゼ酵素の阻害作用を持つ成分だけを取り出して濃縮するといった不自然なことをしなくても、このような効果があるものもいろいろあります。
こうした植物エキスを使う事でも、メラニンの生成をゆるやかに抑えたり、トーンアップさせたり、炎症を抑えることは出来るのです。

でも医薬部外品は医薬品の発想から派生しているものですから、化学物質使って合成するか、天然由来でも、その成分だけを取り出して不自然に濃くしないといけないんです。
そこまで不自然な成分になると、やはりリスクはつきものなのかなーと今回の件であらためて思いました。

帽子やサンスクリーンで紫外線を出来るだけ遮断して、過剰な日焼けを避け、ターンオーバーを正常にして、メラニンを含む古い角質を少しずつ除去していくというのが一番自然です。
そういうものを複合的に使用して、くすみ抜けして自然にトーンアップするオーガニック美白コスメをこれからも作っていきたいなと思っています。


もう1つ、ここ1年近く試作を繰り返しているものがあります。
それは固形石鹸なんです。
実は私は、これまであんまり固形石鹸が好きではありませんでした。

もちろん体洗う用には使っていましたが、顔用としては結構皮脂を奪いますし、油が酸化していることが多いのも気になりました。
石鹸の主成分はオイル。しかもそのオイルは必ず肌に残ると言うのに、オイルの素性がよく分からないものも多く、オーガニックであっても紙のパッケージに入れてあるだけのものは、たいてい油が酸化臭。

秘伝のレシピで作った高級石鹸で、オーガニック石鹸だと売り出していたので、もちろん原料は全部オーガニックだと思っていたら、オリーブオイル以外の油や精油やエキスはまったくオーガニックじゃないということが分かり、愕然としたこともあります。
オーガニック風な自然な雰囲気で売られていて、イメージだけで勝手にオーガニックだと思っているものが、世の中には結構あると思います。

でもオーガニックかオーガニックじゃないかの違いって、実はかなり大きい話です。
まず原料の値段が2倍~7倍違います。
品質的にも農薬の問題だけではないんです。
例えば油の場合、抽出法が石油系溶剤のヘキサン抽出である可能性すらあります。
そうなるとヘキサンには急性毒性があるので、200度以上加熱して蒸発させてしまわないといけませんが、どんなに加熱してもほんの少しは残ってしまうそうです。
そんなことしていると油にガム質が生じるのでリン酸、クエン酸、シュウ酸などで除去し、カセイソ-ダなどでアルカリ処理を行ない、活性白土で漂白し、更に230度~240度で加熱して脱臭。
最後にBHAやBHTといった合成の酸化防止剤(発ガン性が指摘されている)が添加され、出来上がり。

下手したらこういう栄養価がかなり飛んでいる油が使用されている可能性もあるわけです。
油の素性って、本当に大切。
しかもそれが酸化しやすい組成の油では、どんなに優れたオイルでも石鹸の原料には向きません。
例えばオメガ3脂肪酸の多い油なども、食事に使用したり、カプセル入りの美容オイルならいいけど、石鹸に入っているのを見ると「ええっ!」って思います。
石鹸のオイルは必ず肌に残るのに、廃油石鹸とか牛脂石鹸とかもないわ~と思いますね。

でも固形石鹸ファンの方も多く、リクエストも頂いていたので、では鬼流で究極の石鹸を作ってみよう!と決意して手がけてからが時間がかかりました。
まず使用する油はオイル美容液でも使用するグレードのオーガニックオイル。
オレイン酸主体のものや飽和脂肪酸の多い、酸化しにくい肌馴染みの良い組成のオイルを吟味します。

一番多く使う油以外の、ヤシ油やシアバターなどすべての油も精油もエキスもオーガニックです。
製造方法は、もちろん加熱せず機械も使わない、枠練りのコールドプロセスです。
こうすることで素材の栄養価が壊れず、グリセリンの多いつっぱらないマイルドな石鹸が出来るんです。
カットした後、更にマイルドにするために熟成させます。
でも泡立ちも良くしたいので、しっとり感と泡立ちの絶妙なバランスを取るための試作が続きました。
もう1つのテーマが保湿力と、香りの良さの両立。
栄養価の高い重めのオイルを使用すると、精油の香りのたちが少し悪くなるんですが、これを両立したくって、ギリギリの調整を続けました。

石鹸のレシピが完成する頃には、私はすっかり石鹸好きになっていました。
今まで顔を固形石鹸で洗うのは嫌でしたが、これなら顔を洗っても全然つっぱらず乾燥もしないし、洗った後はくすみ抜けします。

問題はパッケージです。
いくら酸化しにくい組成の抗酸化力の高い油を使用しているとはいえ、空気に長くふれていると、開封前に多少酸化が始まってしまいます。
それに出来たら紫外線からも完璧に守りたいし・・・・



↑そう考えると、このような真空アルミパックにする仕様になってしまいました。
うーん、ウルトラマンみたいで、雰囲気は全然ないけど、最高の石鹸にするためにはこうするしかありません(@_@;)

やっといろいろデザインもかたまってきて、9月には出すことが出来そうです。
あ~、ここまで長い道のりだった~\(~o~)/


オーガニック原料をたっぷり使って、
至福のアンチエイジングコスメを作るってやっぱ楽しいっ!!






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Last updated  2013年08月02日 11時04分02秒
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