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カテゴリ:健康について
みなさん、こんにちは。
うちの庭の小松菜が花を咲かせています。 まだ少し寒いけど、春なんですね。 小松菜ってこんなふうに花が咲くんですね。 アブラナ科だから菜の花みたいで、かわいいです。 発芽が少なかったから希少な種取り用です。 ちょっと更新が遅れてごめんなさい。 実は先週一週間、珍しくダウンしていました。 20代の頃、虫歯で神経を取った歯があるのですが、根の治療が良くなかったみたいで、ちょっと弱っていたようなんですね。 そこに、今ミトコンドリアの件で、するめイカに凝ってて(笑)硬いやつをガシガシ食べていたら歯に薄いヒビが入ったらしく、そこから炎症を起こして、もう痛くて痛くて、死ぬ思いをしました。 多分歯のヒビだけが原因じゃなく、最近寝不足も続いたりして免疫が落ちていたのだと思います。 反省(>_<)自分の元気さを過信しすぎて無理をしてました。 やっと今、痛みはなくなって、少し腫れてはいますがかなり楽になりました。 いやー、ほんと痛いってつらいですね。 私は生理痛とか頭痛とかに、ありがたいことにほとんどなったことがないので、よけいに痛みに弱いのかもしれませんが、まじでつらかった! でも出来るだけ痛み止めを飲みたくないので、いろいろ試したのですが、一番効いたのは何だと思いますか? これですよ、金時生姜!!! 組織損傷が起こるとブラジキニンやヒスタミン、プロスタグランジンなどが産生され、これが痛み信号を発令して脳に伝えるので痛みが起こります。 生姜がなんで痛みに効くかと言いますと、ショウガに含まれるショウガオール、ジンゲロールという成分が、プロスタグランジンが生成されるときに働く酵素を阻害するからだそうです。 生理痛なんかにも良いと思います。 実は生理痛もプロスタグランジンの影響で起こるからです。 生理の少し前から黄体ホルモンの働きでプロスタグランジンが生成されて、子宮の筋肉が収縮して経血の排出が起こるのですが、この時にプロスタグランジンの量が多すぎると収縮が強くなって痛みを感じるのです。 特に冷えていると血流が悪く、血液が骨盤内に溜まりやすく、経血の中には多量のプロスタグランジンが含まれているので、よけいに痛みが強く出るようです。 金時生姜は血管を広げて血流を良くすると言う働きと、プロスタグランジンの生成を阻害すると言う働きと、両方あるから効果が高いんでしょうね。 ところで、プロスタグランジンっていったい何でしょう? プロスタグランジンはリノール酸とαリノレン酸から作られる物質で、ホルモンのような働きをすることから「局所ホルモン」とも呼ばれています。 痛みや炎症を引き起こすマイナス面ばかり書きましたが、実はそれを抑制してくれるのもプロスタグランジンです 下記のような大切な働きをしていますので、全部が悪ものというわけではありません。 ●炎症、痛み、腫れの調整 ●血圧、心機能、胃腸機能と消化酵素の分泌調整 ●腎機能と流動調節 ●血液凝固と血小板凝集 ●アレルギー反応、神経伝達、各種ホルモンの産生 プロスタグランジンは、実はE1、E2、E3の3種類あり、善玉と悪玉があります! E1とE3は善玉プロスタグランジンで、E2は悪玉プロスタグランジン。 悪玉は痛みと炎症を強くしますが、善玉は抑制に働きます。 善玉のプロスタグランジンを多くしていくためには、リノール酸とα-リノレン酸の摂り方が大切になってきます。 まずはリノール酸(オメガ6脂肪酸)を摂ると、体内でどのような過程でプロスタグランジンが作られるのか見て見ましょう! まず、リノール酸からガンマリノレン酸に変換されます。 ここから2つの過程があります。 ガンマリノレン酸⇒ジホモガンマリノレン酸(プロスタグランジンの前駆物質)⇒プロスタグランジンE1(善玉) ガンマリノレン酸⇒ジホモガンマリノレン酸⇒アラキドン酸⇒プロスタグランジンE2(悪玉) 一方、αリノレン酸からは、どのような過程でプロスタグランジンが作られるかと言いますと・・・・ α-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)⇒エイコサペンダエン酸(EPA)⇒プロスタグランディンE3(善玉) 生理痛を引き起こすのも、悪玉プロスタグランジンと呼ばれるE2の働きが大きいようです。 E2には血小板の粘性を高める作用もあるので、E2が作られすぎると、動脈硬化や心臓病、脳卒中を引き起こす原因にもなります。 E2の一部のプロスタグランジンは平滑筋を緩徐に収縮させる物質なので、喘息の原因になったり、IgE抗体の産生を促進するので、アトピー性皮膚炎を生み出す作用を持ちます。 ガンを促進してしまうという働きもあります。 一方、プロスタクランジンE1は、生理痛やPMSを緩和し、プロスタクランジンE3は子宮の過剰な収縮を抑えるし、IgE抗体の産生を抑制するなど、アトピー改善効果を持っています。 E1もE3も、E2とは逆に、炎症を抑える作用があります。 E1、E3を増やして、E2を減らしていくためには、上記の過程を見ていくことで答えが出ますよね。 リノール酸を減らして、α-リノレン酸とEPAを多めに摂ることが大切なわけです。 リノール酸とα-リノレン酸の比率は、4:1~2:1が適切であるといわれています。 現代の食生活においては、10:1から、人によっては40:1と、リノール酸をとりすぎている状況になっています。 リノール酸も体に不可欠な必須脂肪酸で、コレステロールを下げたり、血圧、血糖値の降下作用があり、特に肌に対しては保湿効果も高く、皮膚のバリア機能をアップさせるので必要です。 だから私はオレイン酸だけでなくリノール酸も含まれているオイルを化粧品によく使います。 でも食べ物の場合は、現代はリノール酸の多い油ばかりの世の中なので、リノール酸過多の傾向にあり、αリノレン酸とのバランスが悪くなっています。 リノール酸はまずガンマリノレン酸になり、α-リノレン酸はEPAに変換されますが、この変換酵素は同じなんだそうです。 ところがリノール酸の摂取が増えすぎると、変換酵素はリノール酸の方に働いてしまい、α-リノレン酸側に働きにくくなることが分かっています。 となると、結果的にE3が減って、E2が増えてしまいます。 ★リノール酸(オメガ6)の多い油 紅花油、コーン油、ひまわり油、大豆油、綿実油、グレープシードオイル、ごま油 ☆αリノレン酸(オメガ3)の多い油 フラックスオイル(亜麻仁油)、チアシードオイル、グリーンナッツオイル、えごま油 ☆EPAの多い食品 魚、おきあみ、焼き海苔、干し海苔など 上記を参考に、★を減らして☆を増やすことが大切です!! 今回調べていて、海苔のEPAがいわしと同じくらいだったことにびっくりしました。 もちろん重量で言うとたくさん食べないとですが、例えば干しひじきに比べると26倍くらい多いので、海苔のすごさが分かります。 ぜひ海苔をみんなもっと食べましょう!海の農薬である酸処理してない海苔は特に栄養価が高いですよ! それ以外に言いますと、肉、卵などの動物性脂肪に多く含まれるアラキドン酸は、プロスタクランジンE2を作ってしまいますので、食べ過ぎはよくありません。 アラキドン酸は魚の脂肪にも含まれるんですが、魚にはE3を作り出すEPAも多いから、害が出にくいんでしょうね。 DHAやEPAにはプロスタグランジンの生成に必要な酵素の働きを抑える効果や抗炎症作用があることがわかってきました。 実験では3分の2以上の人に効果があったようです。 鎮痛剤や消炎剤はプロスタグランジンを抑制することで痛みを止めます。 でも同時に胃酸分泌を抑制し副交感神経の働きを抑えるので、胃粘膜を保護できなくて、長期的に飲み続けると胃潰瘍や胃炎を引き起こす場合があります。 感染などの炎症や抜歯、術後などの激しい痛みの場合、短期的にお世話になるのは仕方ないですが、生理痛やアレルギー、筋緊張性頭痛などの慢性症状の場合、日ごろから油の取り方を変えていくことや、痛い時に金時生姜、DHAやEPAを摂取することは有効だと思います。 そして糖質は炎症を悪化させるので、炎症が起きている間はいっさいの炭水化物断ちを敢行します。 ところで、炎症と言うのは、病原細菌やウイルスなど危険な異物の侵入を察知した時や外傷、やけどなどの異常事態に対して体が起こす排除反応のことで、病原細菌やウイルスでなくても免疫が落ちていると、ささいな傷や刺激でありきたりな常在菌が増殖して起きてしまうこともあります。 炎症を起こすと腫れたり、赤くなったり、痛くなったりしますが、体が微生物を抑えこむための反応なので、とても大切な仕組みです。 膀胱炎、虫垂炎、蜂窩織炎、その他皮膚炎、気管支炎など、~炎とついているものは炎症です。 このような急性炎症以外にも、日常生活にあまり影響を与えない常在菌が少し増えて起こっているものや、代謝活動の中で老廃物の処理過程で生じるもの、腸の中で悪玉菌が増えて有害物質が発生することにより起きているもの、それから糖質の摂りすぎによって出来るAGEによる慢性的な弱い炎症があります。 この慢性的な「炎症」こそが、酸化、糖化に次ぐ、3つめの老化の最大原因でないかというのが、 実は最近のアンチエイジング医学界のトピックスでもあるのです。 確かに動脈硬化なんかも、酸化コレステロールに反応して炎症が起こるから生じますしね。 だから、炎症の件はアンチエイジングにも関わるので、今後の重大テーマだと思っています。 現在、注目を集めているのがココナッツオイルです。 ミシガン大学の微生物学教室のJon Kabara博士達は、ココナッツオイルのラウリン酸、特にそのモノグリセリドが、試験した中で最も高い抗ウイルス、抗菌、抗真菌作用、抗炎症作用があることを発見したようです。 アメリカでも今、ココナッツオイルが見直されてブームだそうですね。 私も以前からたまに使っていましたが、これからもっと使ってみようと思っています。 あとは大豆製品、きのこ、大豆の発酵食品に多い「ポリアミン」。 これも以前一度書きましたが、炎症を防ぐ強力な成分として注目されています。 ポリアミンはアミノ酸のアルギニンやオルニチンから体内で合成もされますし、食物繊維を多く摂っていると腸内細菌のポリアミンを作る働きを後押しします。 でも、20歳をすぎると徐々に合成能力は減るんですよね。 納豆、味噌、醤油にはかなりのポリアミンが含まれているそうです。 日本古来の発酵食には、ますます注目ですね! 更に玉ねぎやネギに含まれる「硫化アリル」、DHA、EPA、海藻、椎茸、ウコン、キャッツクロー、モリンガ、プロポリスなんかが抗炎症作用が高く、炎症の拡大を防ぎます。 モリンガ茶、クリルオイル、プロポリス、水素 今回もお世話になった~ 急性炎症のダメージをいかに緩和するか そして老化を促進する慢性炎症をいかに防ぐかは、これからの大きなテーマです! しかし痛いのはほんとつらかった(>_<)、とにかくゆっくり寝ます!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年03月17日 00時52分26秒
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