2017/08/26(土)17:30
出雲のオーガニックローズで彩る目元と唇♪
みなさま、こんにちは。
もう8月も終わりですね。
雨ばかりで夏らしくない天気でしたが、後半夏が戻ってきました。
中一の息子は、夏休みの宿題に追われています。
生まれた時からの鬼生活の中で、それでもお菓子を食べたい情熱が、自然と彼を手作り系男子へといざなっているようで、こういうアイスキャンディーをよく作って私にもくれます(笑)
半分豆乳、半分パイナップルジュース(他のジュースでもOK)ちらっとアガベシロップ。
混ぜて容器に入れて凍らせるだけ。
いろいろなもので、楽しんで作っているようです。
前は、さつまいも葛粉でわらび餅を作るのに凝っていました。
寒天でゼリーを作ったりもしてますね。
もう私が作ってあげなくても、自分でシャキシャキ作るんで、
こうなると子育ても、かなり楽になってきました(^^)/
さて、今日は毛細血管シリーズを1回お休みして、最新商品開発情報!
実は2年がかりで開発してきた、アイシャドーと口紅が来月発売となります。
↑こっちがブライトコーラル
↑こっちがシャイニーベージュ
もうねー色は試作を重ねて、徹底的に吟味しました。
私くらいの年齢になってくると、まぶたがくすんでいると、それだけで疲れて見えてしまいます。
こんな時どんなにまぶたがくすんでても、仕事しすぎて落ち窪んでいるような気がしても!
ひと塗りすれば、さーっとくすみを飛ばして、明るく若々しい目元を作ってくれる魔法の色がこの「コーラル」です。
ピンクでもオレンジでもないこの色は、日本人の肌色にすごくなじみ、自然に明るく見せれるし、はれぼったい印象にもなりません。
もう1つのベージュは、どんな方にも使いやすい王道のグラデーション。
生まれつきの堀深い大きな瞳を作ってくれます。
大人っぽく仕上げるために、少しだけラメをきかせています。
どれもダークカラーは、アイライン的にもなるようにきっちり濃く発色するようこだわりました。
これがふわっとしているアイカラーがナチュラル系には多く、濃い色はちゃんと濃くなってほしい!という長年の願望がありました。
でも濃すぎないので、アイブロウカラーにも使えます。
ハイライトカラーは、白すぎると塗りましたー!ってなってしまうので、とにかく日本人の肌色に自然になじみつつ、ちゃんと一番光を集めるように作りました。
3つのグラデーションが、きちんとそれぞれ仕事をしてくれれば、テクニックいらずで美しい目元になれるんです。
↑こちらがローズアミュレットルージュ。
出来たのは、なんと1色だけ。
なぜ1色しか出来なかったのか?
それは、、、、、
世界でも類を見ない、「酸化チタンなし」の口紅だからです!!
私のメイクアップ品には、もちろんナノ粒子なんか使わないので、酸化チタンは大きな粒子であればお肌につける分には、多く吸い込んだりしなければ別にそんなに問題はありません。
ただ、口紅となると話は違います。
口紅は確実に口の中に入ります。
毎日つけている人は、一生で30本も食べていると言われるほど!
口に入るのが確実なものに、代謝が難しく国際がん研究機関(IARC)にも懸念されている酸化チタンを、さすがに使えないと思いました。
ただ、世の中にそんな口紅がまず存在しないことからも分かるように、口紅に酸化チタンを使わないということは、白くないキャンバスに絵を描こうとするようなもの。
いろいろな色合いにしようとしても、色の差が出づらくて、かなり似た色になってしまうのです。
でもこれも試行錯誤して、たった1色だけですが、理想の美しい色に発色するものを作ることが出来ました!
酸化チタンを使っていないので、唇自体の色を完全に消してしまうことなく、でもしっかりときれいなナチュラルレッドのつやつや唇になれます。
オーガニックのアプリコットオイル、椿オイル、アルガンオイル、ホホバオイル、ひまし油、オリーブスクワラン、ココナッツオイルをミツロウと植物のロウで固めているというような、食べ物のような原材料です。
香りは野ばらと、パルマローザ、ゼラニウム、フランキンセンス。
色は酸化亜鉛とマイカ(主成分はシリカ)と酸化鉄の3つのミネラル。
そして、もう1つは・・・・・
これはアイシャドーにも口紅にも使っているのですが、実は島根県の出雲地方の30年無農薬で栽培されている薔薇園の「さ姫」と「アップルロゼ」という食用のバラの粉末を使っているんです。
私はナチュラルコスメでよく使われる虫の色素「コチニール」や「カルミン」というものを使いませんので、色のニュアンスを出すのがいつも大変なんです。
そんな時に出会ったのが、この神話の国の薔薇たちでした。
島根県の出雲地方は、出雲神話の舞台となった場所です。
神話における壮大な出発点となった“三瓶山”のある大田市に、その薔薇園はありました。
前の日飛行機で移動し、近くの宿舎に一泊し、早朝歩いて薔薇園を訪問しました。
到着した時はまさに、5月に咲き始めたバラたちの朝摘みの真っ最中。
なんとも言えない甘い香りが、あたりいちめんに立ち込めています。
薔薇は気温が下がる夜に栄養成分がぎゅっと凝縮されますが、太陽の光で徐々にそれが抜けて香りも栄養価も下がってしまうので、成分が一番濃厚な早朝から摘み始め、遅くても10時には摘み終わるのが、毎年5月からの日課だそうです。
生産者さんは、元々はおいしいお米作りの研究をされてきた研究者でしたが、「花はお腹を満たしはしないが、心を満たす。花作りに人生をささげてみたい」と、約30年前から薔薇の栽培と研究を始められたそうです。
左が「さ姫」、右が「アップルロゼ」です。
「さ姫」の開発には約10年かかっているそうです。
目指したのは、薔薇らしい深い紅色、ゴージャスで情熱的な香り、果物のような糖度。
「さ姫」は食用の薔薇としても、香りを楽しむための薔薇としても、超一流のものを目指して、さまざまな薔薇の品種と掛け合わせて作られました。
大元のお母さんは、日本の薔薇の原種「ハマナス」。
ダマスクローズに似た女性性を高めるハマナスの香りをベースに感じさせながらも、もう少し濃厚で力強く甘い香りを持ちます。
花びらはビロードのような厚みを持ち、花は普通の薔薇より数倍大輪です。
口に含むと、夢のような香りに包まれながらも果物のような甘さと、ほんのり苦みを感じます。
これは誰もが薔薇に持つであろう、深い赤を追求したため、アントシアニンに加えてケルセチンが多くなったから。
うれしいポリフェノールがいっぱいの薔薇なのです。
とてもかわいいピンク色の「アップルロゼ」は、約12年の研究で誕生したそうです。
文字通りリンゴのような、とてもフルーティーな香りを持ちます。
どちらの薔薇も、とても甘いのは、長年の土作りの成果だそうです。
お米の藁や稲籾を発酵させた有機肥料によるふかふかの土がポイント。
農薬は薔薇栽培を始めた30年前から一度も使っていないそうですが、理由を聞いて感動しました。
「最高の薔薇を作りたくて始めたことだから。最高に美味しくて甘くていい香りなんだから、虫に人気が出るのは当たり前。農薬をかけると、薔薇が最高ではなくなるので、その結果虫にも嫌われる。そんなのは嫌なんです。」
薔薇園のすぐ横に、朝摘みしたあと水できれいに洗われたさ姫の花弁が天日干しされていました。
太陽の光でゆっくりじっくり乾かすことで、理想的な甘みと香りに仕上がるそうです。
しっかりと乾燥させた薔薇は、食用としてローズティーやお菓子の原料になります。
これを粉末にして、口紅やアイカラーに入れることにしました。
「さ姫」は特にポリフェノールがすごいので、お茶としても飲むといいと思いますし、唇にも目もとにも抗酸化力を発揮してくれると思います。
「さ姫」にはケルセチンとアントシアニンがいっぱい。
ケルセチンには抗酸化力のほか、血糖値を抑えたり、抗アレルギー作用、そして血管を保護したり、血流を改善してくれるのは前回も書いた通りです。
実はアントシアニンにも毛細血管を広げて血流を促す効果があります。
しかも摂取してから約4時間で全身に成分がめぐるので、即効性があるようです。
だから、この際「さ姫」の薔薇茶も扱うことにしました(笑)
グラスに注いだら、初めは左端みたいにきれいな青色なんです。
そのままにしておくと、徐々に真ん中のように深い赤色に。
レモンなどをたらすと、右端のように赤色が鮮やかになります。
バラの香りのメインは女性ホルモンを高める「ゲラニオール」。
体の中に入ると、飲んだ後約180分も汗腺から汗と共にこの香りが放出されることが分かっています。
このローズメイクで、今をときめくメイクアップアーティストの長井かおりさんに、メイクをしていただいたビジュアルは9月1日公開予定。
UAさん以来、久しぶりのモデルさんの撮影でした。
どんな仕上がりになったかは、次回また♪
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