2018/03/19(月)16:08
春の植物鬼学☆
みなさま、こんにちは。
なんだか、かなり春っぽくなってきましたね。
ちょっと遅くなりましたが、今日畑の種まきしました。
絵ヅラが地味ですが、実況動画なども載せてますので、鬼のインスタ見てみて下さい。
鬼のインスタ
https://www.instagram.com/katsutasayuri/
新しいサンスクリーンのプレス発表会も無事終わりました。
こんな黄色いイメージで展開しました。
私も、ビジュアルに合わせて黄色い服で講演しました。
最近、白に少々飽きたようで、色のついている服を着るのが気分です。
告知です。
今発売している季刊誌「自然栽培」に私の特集記事が、なんとカラー9ページくらい載っています。
↑私の謎のアイコンが笑えます(笑)
よかったらぜひ、読んで下さいませ。
自然栽培家庭菜園歴7年ほどなので、自然栽培の本に登場できるのは感激でした。
さて、もう1つ告知です。
先日、VOGUE JAPANのWEB連載「モードな植物哲学」の取材で、春のゆらぎシーズンにおすすめの植物について語らせて頂きました。
大好きなモデルのnomaさんのナビゲーターで、すごく盛り上がって楽しかったです。
良かったらこちらも読んでみて下さい!
https://www.vogue.co.jp/beauty/expert/2018-03-15-2-2
これにも載せた梅肉エキスですが、実はヒスタミン抑制率が高いと言うことは、あまり知られていないのではないでしょうか。
ヒスタミンは、異物を排除するために生体内でアミノ酸のヒスチジンを材料に作られる活性アミンで、免疫機能において大事な物質。
でもこの物質のせいで、かゆみ、むくみ、痛みなどのアレルギー症状が出るわけなので、ヒスタミンが絶好調すぎるとアレルギー症状が強く出てしまうわけです。
私はアレルギー検査すると、何も出てこないのですが、春先に少し咳が出るという症状が昨年からあります。
それが、梅肉エキスをなめると驚異的に良くなるんです。
抗ヒスタミン薬の抑制率が87.9%で、梅肉エキスが57.3%だったという実験結果もあるそうで、
この季節特有のアレルギーや花粉症に悩む方にはとても良いと思います。
モリンガも、高栄養なだけでなくIgE抗体とヘルパーT細胞の抑制という作用があり、ヒスタミンのような最終的な物質のところでなく、もう少し根元から作用するので、Wで摂るといいんじゃないでしょうか。
また、今回こちらにはあげていませんが、生姜に含まれるショウガオールにもヒスタミンを抑える作用があります。
生姜を加熱することで増える成分なので、アレルギー症状のためには生姜湯など加熱したもののほうが効果があります。
玉ねぎに含まれるケルセチンにも、非常に高いヒスタミン抑制作用があります。
新玉ねぎが美味しい季節ですし、無農薬であれば皮に一番ケルセチンが多いので、皮を洗って煮出してお茶にするのもいいですね。
ヒスタミンの原料であるアミノ酸のヒスチジンは必須アミノ酸ですし、健康にとって重要な栄養素ですが、春先に限りあんまり摂りすぎない方がいいと思います。
動物性たんぱく質に多いので、この季節だけはベジがちにするのも一手です。
それからアレルギー症状をひどくさせる要因として外せないのが「アラキドン酸」です。
必死脂肪酸のリノール酸(オメガ6脂肪酸)を原料に体内で作られます。
必須脂肪酸なので、全然摂らないわけにはいかないのですが、スーパーで売っているたいていのサラダ油がリノール酸がちなもので、現代人はリノール酸の摂りすぎ傾向にあります。
アラキドン酸は認知症の予防にもなる脂肪酸で、決して悪いものではありません。
アラキドン酸そのものが悪いというより、アラキドン酸から悪玉プロスタグランジンやロイコトリエン、ヒスタミンなど、炎症や痛みを引き起こす物質が作られてしまうことが問題点です。
このアラキドン酸産生を抑制してくれるのが、他ならぬオメガ3脂肪酸なのです。
美肌のためにも脳のためにも、もはや常識となってきているオメガ3ですが、
春がつらい方にもしっかり摂取したほうがいい脂肪酸ですね。
さて、春に気になるのは、アレルギー症状以外にはやっぱり「光老化」です。
前回は、太陽光やPC、スマホから発せられる「光」をいかに反射するかという話がメインで、それには「セリウム」というミネラルが、他の乱反射剤ミネラルに比べて欠点がほとんどなくて、かなりマルチな美容ミネラルですよという話を書きました。
乱反射するミネラルには、必ず副作用として「光活性」のおまけがついてくるのが、これまでの常識でした。
これがなく、むしろそこに存在する限り酸化を抑制する「還元力」を持ち続ける性質があることが、驚異的な特徴です。
100nm以下の超微粒子の酸化チタン、酸化亜鉛が持つ光活性で発生する活性酸素。
そして、紫外線、ブルーライト含む可視光線、近赤外線によって発生する活性酸素。
これらは、一重項酸素とヒドロキシラジカルだと言われています。
抗酸化、抗糖化、抗炎症がナチュラルアンチエイジングの肝ですから、酸化を進めてしまうようなものでなく、還元力があり、酸化に抗えるものを顔につけたり、食べたりしたいものです。
だから乱反射剤だって、還元力があるセリウムがベストで、そうでなければ大きいサイズの酸化亜鉛やチタンがまだ良いのです。
光老化ゼロのためには、まず肌に到達する光を、手前で出来るかぎり反射させること。
これは、セリウムで副作用少なく幅ひろい光まで、かなりカット出来ます。
そして次に重要なのは、反射しきれなくて肌にやってきてしまった光によって生じた活性酸素を、いかに処理するかです。
もちろん、セリウムであれば還元力もあるので、ここもある程度やってのけてしまいますが、植物が持つポリフェノールとカロテノイドも、この力がとても強いんです。
植物は、外敵刺激から自分の足で逃げれませんので、活性酸素を無害化できるフィトケミカルを多く作っています。
この力を借りると、私たちのお肌の抗酸化作用と抗炎症作用がかなり高まります。
面白いのは、ポリフェノールとカロテノイドは、食べるだけじゃなく
肌に塗っても抗酸化、抗炎症作用があるところです。
活性酸素は、光によってだけ生じるわけじゃなく、ただ生きているだけでも生じますし、大気汚染、ストレス、皮脂の酸化で出来る過酸化脂質によっても生じます。
これをいかに無害化できるかが、ナチュラルビューティーエイジングを叶える重要なポイントなんです。
私が以前から作っているベリーの日焼け止めは、このメカニズムで作っているサンスクリーンです。
ビルベリーの葉っぱやラズベリーオイルなどのポリフェノールとカロテノイドの力だけで、光による酸化や炎症を抑えているので、赤くなるのを防ぎ、結果黒くもなりにくいというサンスクリーン。
従来の日焼け止めとは根本的に違うので、日に焼けてしまったあとすぐ塗っても、赤みを抑えることが出来るので結果黒くなるのもある程度防げるというすごさを持ちます。
その他、ヘマトコッカス藻が持つアスタキサンチン(カロテノイド)、さまざまな色のニンジンが持つβカロテン(カロテノイド)、アントシアニン(ポリフェノール)、VOGUEのページにもご紹介した松樹皮が持つプロアントシアニジン(ポリフェノール)など、口に入れても肌に付けても威力を発揮する植物がいろいろあります。
こういうフィトケミカルを多用して、肌につけて意味のあるコスメを開発するのが楽しんですよね♪
光老化に抗うためには、「安全な反射」と「抗酸化&抗炎症」の2軸があります。
自然界の力を借りて、マイナスのないビューティーエイジングで行きましょう!!!
イベントの告知です。
◆イベント名: ナチュラル&オーガニックフェス ~ 食と、コスメと、やさしいくらし~◆開催期間: 3/29(木)~4/3(火)◆会場: 東武百貨店 池袋店 8F催事場◆私のトークイベント: 3/31(土)16:00~16:30(無料で予約不要です、8階催事場 会場内イベントステージにお越しください)
◆トーク内容「体も心もスッキリ!美・インナーケア習慣」※3/29(木)の午後は14時から店頭におりますので、美容や健康について簡単なカウンセリングも行ないます (予約不要)
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