2020年07月28日

後編-2★ポイントは自然免疫、ACE2、サイトカインストーム

カテゴリ:健康について
​​みなさん、こんにちは。

札幌では、ハマナスの薔薇がまだまだ咲いているようです。



美しいですね~
ああ、今年はなかなか行けないのが悲しい。。。
ハマナスの花に埋もれたいです(*'▽')

ちょっと前に、取材を受けたWEB記事がいくつかあるのですが、良かったら読んでみてください。
結構面白いです。

暮らしの発酵

GINZA


前編、中編、後編ー1と免疫やウイルスについて書いてきました。
まずは、突破されない強い粘膜を作る、ACE2の多い箇所を特に気を付ける、マクロファージやキラーT細胞など初動の白血球が動きやすい血流の良さを身に着けること。
そして万が一、感染したとしても炎症性サイトカインが大暴れするサイトカインストームが起きにくいような対策を日ごろから取っておく。。。

カロテン、ムチンなどで粘膜免疫を高める、鼻うがい、血流、風呂、そして短鎖脂肪酸、水溶性食物繊維、ビタミンD、海藻、オーガニック生活とまぁ、こんな感じで話してきました。

要するに、このブログや私の本で昔から話していたこととまったく同じです。
なので、そんなに新しいことをしなくてもいいわけで、アンチエイジングの鬼のみなさまであれば、わけもないことでございます!(*'▽')

基本はあくまでも自分自身の粘膜のバリアと白血球です。
今日は仕上げとして、抗ウイルス作用を持つ植物とか食品をいくつかご紹介しようかと思います。
ただし、こうしたものは主役ではなく、単なる「援軍」です。
でも、あると多少なりとも助けてくれるし、自分のパワーがやや弱っている日なんかの安心材料にもなり、このことがストレスを減らしてくれたりもします。

その前に、、、
今回のウイルスのことで、あらためて考えたことを少し書いてみたいと思います。
この世は元々ウイルスだらけ、菌だらけではありますが、ここ10年で発生している新しい感染症の約8割ほどが、家畜や動物由来だそうです。
中でも豚やニワトリ由来の感染症が増加しているのだとか。

今回のウイルスはコウモリ由来と言われていますが、野生動物から直接人間に感染するというよりは、他の何らかの動物を介しているようです。
例えばですが、コウモリが家畜のいる農場に入って作物を食べ、ウイルスで汚染されたその食べ残しを地面に落とし、それを食べた家畜が感染し、その肉を人間が食べるというような経路です。

例えばMERSはコウモリからラクダを介して人へ。
SARSはジャコウネコを介していたとも言われています。
今回の新型コロナは、まだはっきりしていませんが、コウモリから「センザンコウ」という人間に食べられている哺乳類を介して人に感染したという説もあります。

また、今回のこととは直接関係があるかわかりませんが、屋外に放し飼いにされている家畜より、飼育場内にいる家畜の方が感染症のリスクが高いことが分かっています。
屋外で紫外線にあたることで、ウイルスが死滅しやすいことや、同じ動物が狭い場所で密集していると、ウイルスが突然変異を起こしやすいとも指摘されています。


​オーガニック畜産は、飼育面積が広くて、風通しが良く、日光浴も出来て、ストレスが少ない環境なので動物たちが健康で、免疫力も高く、感染症のリスクも低いようです。​


以前マヨネーズの開発をした時に、京都の平飼いの養鶏場にお邪魔しましたが、
出来るだけ鶏にストレスを与えず、リラックスしてほしいという気持ちで、のびやかな養鶏をされていたのが印象的でした。
遺伝子組み換えのものは一切与えておらず、自然栽培のお米のもみ殻やもみ殻の炭、竹の粉末、フルボ酸を含む腐植土、腸内環境のために乳酸菌を増やす納豆菌、近隣の野草やハーブ、ニンニクなどのオリジナル飼料でした。
抗生物質を使わないでも、病気にもならないそうです。
そこの鶏は、自分が産みたいタイミングで、卵を産むコーナーに自分で入って行って産む以外は、自由に動き回ったり、エサを食べたり水を飲んだり、ちょっと飛んで棒に止まったりして遊んでいました。

でも、日本の採卵鶏の92%はバタリーゲージという、超絶狭いところに閉じ込められて卵を産まされています。
1羽が入っているバタリーゲージは、なんと平均B5サイズだそうです。
これは朝の通勤ラッシュの満員電車から、一生出れない中で出産し続けなきゃいけないような状況です。
当然病気になりやすいので、抗生物質をマストで使うことが多いようです。


​バタリーゲージ動画​
https://www.youtube.com/watch?v=jIBCxaxXEe0


牛も主食は本来牧草ですが、乳脂肪分を多くするためにエサがたんぱく質、炭水化物、脂質が多い高栄養の濃厚飼料になっており、このエサに遺伝子組み換えとうもろこしが多く使用されています。
牛の主食は本来「草」です。
人間が消化吸収できない繊維質が多い牧草を、牛は4つの胃で分解し、ここからたんぱく質を始めとした、さまざまな栄養素を作りだし、あの立派な筋肉を作ります。

ところがこの「草」を食べて高タンパクを作り出す驚異的な牛のシステムに対し、人間がめちゃくちゃなことをやります。
遺伝子組み換えトウモロコシを主体に、たんぱく質や炭水化物や脂質が多い高栄養の濃厚飼料を与えたのです。
こうした濃厚飼料を与えることで、牛を早く成長させ、早く太らせ、脂肪分の多い乳を搾ることが出来、サシの入った食肉を作ることが出来るのです。
放牧をすると水分量の多い草を食べてしまい、運動量も増えるから乳脂肪分が低下するので、1年中狭い牛舎の中で飼われるのが一般的です。
動かずにその場に繋がれていますから、当然床は糞で汚れ不衛生にもなります。
運動不足で太陽にあまりあたらず、体に合っていない食べ物を食べさせられていますので、病気にもなりやすくなります。
口蹄疫などの伝染病に一頭でもかかったら大変なので、予防のために抗生物質を与えられていたりすることも多いです。

牛は草を食べる動物として進化してきたため、穀物やたんぱく質を大量に食べるようには体が出来ていません。
そのため第一胃が酸性化して消化障害を引き起こしたり、第四胃にガスが溜まって病変が起きやすくなります。
濃厚飼料を主食とすると、牛の腸のpHは酸性なります。
O-157は酸性の環境で増殖します。
​「フードインク」というドキュメンタリー映画を昔見ましたが、たった5日間牛のエサを牧草に変えたら、牛の腸内のO-157の8割はいなくなるそうです。
長くなるので豚のことは書きませんが、同じようなことが言えると思います。


ウイルスや感染症問題を、すべてこのせいにするつもりは毛頭ありませんが、他にも、リゾート開発や大規模農場開発などで、人間が野生動物の生活環境を脅かし、野生動物の数が減少したことにより、ウイルスが寄生する宿主がいなくなってしまい、他の動物や人間に感染するようになったのではないかとも言われています。


​ウイルスや感染症の背景には、自然破壊や不自然な畜産など、
人間のエゴやこれまでの行いがあるように思えてなりません。​


私たちに出来ることは、肉食を少し減らしてみることや、お肉や卵を選ぶ時は放牧や平飼いにものにしてみることです。
そういう方が増えれば、世界はたちまち変わっていくように思います。

さて、最後に抗ウイルス作用のある、食品をいくつかご紹介しますねー​
新型コロナウイルスでのエビデンスがあるものは一番上のものくらいで、ほとんどがインフルエンザウイルス関係のものばかりですが、参考までに。

●緑茶、ウコン

「インドERA医科大の論文によると、下記の食品には新型コロナウイルスの活性化部位にドッキングして活性化を抑える効果があった。

1位 エピガロカテキンガレート(緑茶)
2位 クルクミン(ウコン)
3位 アピゲニン(パセリ、セロリ)
4位 ベータグルカン(きのこ)
5位 ミリセチン(クルミ、ぶどう、べりーなど)
6位 ケルセチン(玉ねぎなど)
7位 ピペリン(黒こしょう)
8位 ゲニステイン(大豆)
9位 ジアゼイン(大豆)
10位 フェルラ酸(米、大麦など)」

https://www.researchsquare.com/article/rs-19560/v1

ちなみに、エピガロカテキンガレートは緑茶を80℃以下の低温でいれないと抽出出来ないので、ぬるめのお湯でいれるか、水出しなどでじっくりだしてください。


​●梅肉エキス​


「和歌山県海南市の酒造会社中野BCは、中部大(愛知県春日井市)の鈴木康夫教授と共同で、梅の果実を濃縮してできた梅エキス成分「ムメフラール」がインフルエンザウイルスの感染やまん延の予防に有効なことを発見したと発表した。
ムメフラールは梅果汁を煮詰めて13倍に濃縮した梅エキスに含まれる成分。
2008年に鈴木教授が発表した、梅エキスがインフルエンザに有効との論文を受け、共同研究をスタート。
09年にマウスの赤血球を使った実験で、この成分がインフルエンザウイルスを吸い込んだ際に、細胞に付着するのを邪魔して感染を防いだり、入り込んだウイルスが体外に出るのを阻害してまん延を防いだりする作用を確認。人への効果も期待できるという。」

(2011年2月22日 中日新聞朝刊28面より)


​●梅酢​

「ウイルス学専門の小山一・和歌山信愛女子短大学長はわかやま産業振興財団コーディネーターの三谷隆彦氏と共同で、A型インフルエンザウイルスの増殖抑制と不活性化作用の研究に取り組みました。
結果、梅酢ポリフェノール溶液の濃度が0・5%の場合、ウイルスの増殖は100分の1に抑えられたそうです。
小山学長は「梅酢ポリフェノールは、微量でインフルエンザウイルスに強い抗ウイルス作用とウイルス不活性化作用があることが判明した」と話しています。」

JA紀州

●プロポリス


「プロポリスは,ミツバチが巣の隙間を塞ぐため様々な植物の新芽や樹液から集めた樹脂状物質で,その抗菌活性により巣内を清潔に保ちます。また古来より世界各地で民間伝承薬として用いられ、最近ではサプリメントとして広く利用されています。
実験では,H1N1型インフルエンザAウイルスWSN/33株を使用しました。イヌ腎臓由来MDCK細胞にウイルスを添加すると感染により細胞生存率が低下しますが,同時にグリーン・プロポリスの水抽出物(WEP)を添加した場合には,細胞生存率の低下が抑えられました(図1A」

プロポリスの抗インフルエンザ作用


●ユーカリラディアタ、ティートゥリー、ラベンサラの精油

「富山大学医学部看護学科の中平比沙子さんらの研究論文「植物精油の直接接触および芳香暴露の抗インフルエンザウイルス作用に関する研究」では、ティートリー、ラベンサラ、ユーカリ・ラディアタの精油には、インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス作用があると発表されています。

インフルエンザウイルス感染細胞に直接添加した結果
24時間培養後、ほぼ90%あるいはそれ以上のウイルス量減少を示した。
ティートリー(0.001%と0.01%):検出されず
ラベンサラ(0.001%):検出されず
ユーカリ・ラディアータ(0.01%):ほぼ90%減少

マウスインフルエンザ肺炎モデルにおけるユーカリ・ラディアタ芳香吸入の影響
マウス感染前7日間あるいは感染後8日間の芳香吸入群と無吸入群では、感染前吸入群が最も高い生残率を示した。
ティートゥリー、ラヴィンツァラ、ユーカリ・ラディアタは直接接触でインフルエンザウイルスの増殖を抑制し、ユーカリ・ラディアタ芳香吸入でも感染予防効果が期待できる事が示唆された。」


論文
​アロマテラピー学雑誌 9(1), 38-46, 2009-03 日本アロマ環境協会

●シナモン

「シナモンの香りの成分でもある「シンナムアルデヒド」は、口から飲用するよりも適切な量を鼻や口から吸入する手段の方が、インフルエンザ感染症に対してより高い予防効果を発揮することが発見されています。
そのしくみは、呼吸器官の細胞内においてインフルエンザウイルスの増殖過程を阻害するため、インエフルエンザウイルスの型種類に関係なく作用することが解明されております。」

千葉大学プレスリリース


●藍

「弘前大学(青森県弘前市)などは同県特産の染料「あおもり藍」にA型インフルエンザウイルスを不活性化する働きがあることを確認した。
東北医科薬科大学(仙台市)、あおもり藍産業協同組合(青森市)との共同研究。「インフルエンザウイルス阻害剤」として特許出願しており、予防商品の開発につなげていく。
あおもり藍の葉のエキスに細菌やカビなどへの抗菌効果があることは証明されていた。
共同研究ではA型インフルエンザウイルスを犬の細胞に混ぜると感染性ウイルス約6000個を検出したが、藍葉エキスを混ぜると全く検出されず、強いインフルエンザ不活性効果を確認できた。」
(あおもり藍はたで藍です。)
​​日本経済新聞 「あおもり藍」に抗インフル効果 弘前大などが確認
2020/1/15 13:50


​●醤油​

「日本の食卓に欠かせない調味料であるしょうゆには、殺菌効果、くさみを消す効果など、たくさんの効果があることが知られており、当社ではしょうゆについて、その効果の解明に取り組んでいます。
今回は、しょうゆのインフルエンザウイルスに対する効果を培養細胞、マウスで評価しました。
さまざまなウイルスに対する、しょうゆのウイルス増殖阻害効果を培養細胞により評価したところ、インフルエンザウイルスに対して比較的高い効果が見られました」

キッコーマンHP

​●紅藻(寒天、岩のリ、ふのりなど)


「グリフィスシンは、紅藻グリフィスシアから分離されたタンパク質です。
それはジャカリンのようなレクチンの折り畳みを示す121アミノ酸配列を持っています。
このタンパク質のいくつかの構造は、X線結晶構造解析によって解明され、PDBに登録されています。
in vitroで非常に強力なHIV侵入阻害剤であることが示されています。現在、HIV感染の予防に使用できる潜在的な殺菌剤として調査中です。
​​​​グリフィスシンは、コロナウイルスなどの他のウイルスの糖タンパク質に結合する幅広いスペクトル能力を示します。
グリフィスシンの3つの同一の炭水化物ドメインは、ウイルス糖タンパク質のエンベロープ上の特定のオリゴ糖に結合します。
これは、in vitroおよびin vivoの研究で実証されました。[4]例えば、グリフィスシンはSARS-CoVスパイク糖タンパク質に結合してSARSウイルスの侵入を阻害し、感染を阻害することが示されました。
2014年の研究では、グリフィスシンはエボラウイルスに対する有用な抗ウイルス活性も持っていることが示されました。」

https://plantmedicines.org/red-algae-extract-treats-ebola-and-hiv-sars-and-hcv/


どうでしょう?
海藻とか海苔もそうですが、緑茶とか、醤油とか、梅とか、藍とか、日本古来のものにこういう作用があるのって、なんか面白いですよね。



抗ウイルス作用のエビデンスがある植物には、その他クロモジ、月桃、紅茶、オリーブ葉エキスなんかがあります。
ここまではウイルス自体にダメージを与える抗ウイルス作用ですが、これとはまた違い免疫賦活作用のある植物もあります。


​白血球のマクロファージやNK細胞なんかを活性化してくれる作用があったり、インターフェロンの産生を促す作用のあるものです。​


今回抗ウイルス作用でも出てきたウコン、中でも春ウコンは免疫賦活の作用も高いですし、サイトカインストームを防ぐという場面で出てきた海藻のフコイダン、短鎖脂肪酸を作る場面で出てきたきのこや大麦のβーグルカンもそうですし、ビタミンCもそうです。
他には、下記のものなんかがあります。


●玉ねぎやにんにくに含まれる刺激臭や辛味の成分アリシン
玉ねぎにはケルセチン、にんにくにはアホエンもあるが、これも免疫賦活する。

●亜鉛(牡蠣、いわし、肉類、ヘンプナッツ、くるみ、大豆、ゴマなど)

●つるむらさき、モロヘイヤ(顕著なマクロファージ活性のエビデンスがある)
こちら​ごらんください

●アブラナ科野菜(ブロッコリー、大根、カブ、小松菜、ルッコラ、キャベツ、水菜、わさび、カリフラワー等)に含まれるスルフォラファン(イソチオシアネート)
ちなみにアブラナ科ではないけどワサビノキ科のモリンガにもイソチオシアネートは多い。

●そばに含まれるルチン

他にもありますが、とりあえずはこんなところです。

粘膜免疫、血流、抗ウイルス、免疫賦活、炎症性サイトカイン暴走防止、などなど4回にわたって書いてきました。
また、なにか気づいたことがあったら、今後もちょいちょい書きますね。

不安になってピリピリするより、こうしたことはすべてアンチエイジングにもつながることばかりなので、美容をがんばる気持ちで、いろいろと取り入れてみるのも、いいかなと思います!


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Last updated  2020年07月28日 00時49分58秒
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