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私のNゲージ考古学

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2016.12.18
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カテゴリ:TMS
鉄道模型趣味(TMS)誌における,8ミリゲージとTTゲージをめぐる論争を以前ご紹介しました。
続いて,その後TMS誌に登場した,8ミリゲージとTTゲージの作品をご紹介したいと思います。

まず,TTゲージについて見ますと,TMS36号でハドソン式蒸気機関車を発表された佐藤昌武氏は,その後も90号(昭和31年1月号)でC59蒸気機関車(1/105),220号(昭和41年10月号)ではEF58電気機関車(1/105)といった素晴らしいTTゲージのフルスクラッチ作品を発表されています。他にも,169号(昭和37年11月号)では,木村洋三氏が名鉄デキ400電気機関車を発表されています。

(TMS220号より。佐藤昌武氏によるTTゲージのEF58)


(同じく佐藤氏によるTTゲージのC59)

また,市販品を活用した例としては,213号(昭和41年3月号)に掲載された,青木保雄氏の英国型レイアウト「ウースターサザン線」があります。大きさは915mm×1830mmで,英国のTri-ang社やKitmaster社の製品を主体に,一部は東ドイツのZeuke社製品が用いられています。

(TMS213号より。青木保雄氏の英国型TTゲージレイアウト)

しかし,TMS226号(昭和42年4月号)に掲載された,片野正巳氏による京浜急行デハ500系2連(1/110)あたりを最後に,TTゲージはTMSからほとんど姿を消してしまいました(なお,軌間9ミリ,縮尺1/120としてファインスケールの日本型を実現しようとするTT-9規格が提唱されるのは,ずっと後の平成12年頃になります)。


(TMS226号より。片野正巳氏によるTTゲージの京急デハ500)



一方,8ミリゲージの作品としては,根本悌二氏の作品が挙げられます。
根本氏は,TMS172号(昭和37年10月号)で,クモハ11,クハ16,サハ17,クモニ13の4両を発表されています。縮尺は1/140で,モーター以外は,車輪,台車,パンタグラフ,車体などすべて自作されたもの。

(TMS172号の表紙を飾る根本悌二氏の8ミリゲージ国電)

続いて,根本氏は,TMS185号(昭和38年11月号)で,D62蒸気機関車を発表されています。やはり縮尺は1/140で,モーター以外はほとんど自作されています。


(TMS185号より。根本悌二氏による8ミリゲージのD62蒸気機関車)

根本氏が8ミリゲージのD62を発表された185号には,読者からの質問コーナーに,8mmやTTゲージの縮尺などについての質問が掲載されており,これに対するTMS編集部の回答は,TTについては「日本型では1/105~1/110位を採用しています。」,8mmについては「日本型には1/150が適当でしょうが,TTや13mmほど確たる縮尺は定まっておりませんし,外国にもメーカーはありません。」とあります。
このように,8ミリゲージの「確たる縮尺は定まって」いない状況の一方で,9ミリゲージが勃興しつつありました。根本氏が旧型国電4両を発表されたTMS172号のミキスト欄で,西ドイツのアーノルド・ラピードの9ミリゲージが紹介されています。

(アーノルド・ラピードを紹介するTMS172号のミキスト欄)

ただし,この当時,アーノルド社は,縮尺1/200を採用しており,特に客車はかなりデフォルメの強いデザインとされるなど,今日のNゲージとは少し違っていました。山崎氏も,「本号には我国の8mmゲージの国電がのっており,8mmとしては一応の細密モデルといえようが,これとアーノルド社の9mmとを一緒に考えてはいけない。」として,アーノルド社製品を「細密モデル」とは別物と捉えていたことがうかがわれます(アーノルド社が縮尺1/160に変更し,今日のNゲージの規格が確立されるまでの経緯については,大田治彦氏の「紀元前N世紀」を参照)。

(1/200を採用していた,初期のアーノルド製品。なお,当時,ドイツでは,WIKINGのプラ製HOスケール市電にアーノルドの動力を組み込んだ製品があり,鉄道ファン1966年2月号66頁で言及されている)





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最終更新日  2019.07.17 19:41:50
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