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私のNゲージ考古学

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2018.08.25
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カテゴリ:日本Nゲージ史外伝
現在,トレーンから発売されているダイキャストNゲージシリーズは,もともとはサクラという玩具メーカーから発売された商品でした。

サクラは,ミニカー「サクラペット」シリーズで,様々なダイキャスト製ミニカーを製造していました。そして,1974年ごろから,サクラペットには,HOスケールの鉄道シリーズが加わり,0系,103系低運,165系,181系,EF60,EF66,都電7000形などが製品化されました。また,軌間9ミリのミニシリーズとして,0系,103系低運,165系がありました。さらに,サクラペットとは別に「強合金サクラカ― 鉄道シリーズ」として,軌間9ミリの0系,103系低運(様々な私鉄のカラーもあり),D51,都電7000形などのモデルもありました。

今回ご紹介するのは,1975年に発売された「パーコンシリーズ 新幹線ひかり号レールセット」。
特筆すべきは,軌間9ミリの線路から集電して走るようになっていることです。
一周分のレールとコントローラー,車輌2両で,箱に貼付された値札には2300円とあります。



(パーコンシリーズ 新幹線ひかり号レールセット。パッケージの記載はなぜか「ダイカスト」ではなく「ダイガスト」となっている)



(トイズマガジン1975年7月臨時増刊号より)


(同梱の説明書。残念ながら車輌は描かれていない)


(日本模型新聞977号(1975年11月25日)より大阪の玩具問屋・龍屋の広告。
「サクラのNゲージ、ダイカスト製ひかり号セット \2,300」と記載。)


(日本模型新聞986号(1976年2月5日)より大阪の玩具問屋・龍屋の広告。
「サクラの9ミリひかり号セットも入荷!!(\2,300) 内容・電池式コントロールBOX,ダイカスト製ひかり号2両・レール」と記載。)


(トイズリーダー玩具商報1975年9月号より)

(車輌は非常にショーティー化されている)

車輌は,「強合金サクラカ― ミニ鉄道シリーズ」の0系を動力化したもので,極端にショーティー化されており,ボギー車ではなく2軸車となっています。また,車番はシールで,2両とも「951-2」とありますが,実車の951形は,のちの200系のようなロングノーズが特徴で,明らかに0系をベースにした本製品とは似ても似つきません。
「パーコン」とは,「パワーコントローラー」の略で,単1乾電池3本を使用。つまみの部分がD51の「顔」となっているのが面白いですね。

かなり玩具的な外見ですが,一応,線路から集電して走るという点で,ダイキャストやプラモデルの「Nゲージ」とは一線を画しており,軌間9ミリの新幹線の電動モデルとしては,トミーOOOゲージ,ロコメートに次いで3番目ということになりますので(学研から0系のNゲージが発売されたのは1975年末で,サクラの方がわずかに早かったようです),このようなモデルがあったことを記録しておく意味はあると思います。

<参考資料>
トイズマガジン1975年7月臨時増刊号
日本模型新聞967号(1975年8月15日)
1975年日本玩具国際見本市カタログ





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最終更新日  2022.06.13 20:37:55
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