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カテゴリ:鉄道プラモデル
以前,「鉄道プラモデルあれこれ」として,鉄道プラモデルのうち,鉄道模型雑誌等であまり取り上げられていない製品について紹介しました。今回は,その続編ということになります。 <メーカー不明のC57プラモデル> こちらの「SLシリーズ C57(炭水車付)モケイプラ」は,メーカーの表示等がありません。 軌間は9ミリよりも広めで,接着剤不要のはめ込み式モデルとなっています。 私の手元にあるものは,日本玩具協会のSTマークがあることから,1971年以降に製造されたことがわかります。 パッケージの雰囲気からして,おそらく駄菓子屋で売られていたモデルではないかと思います。 なお,やまぐち号の絵が描かれた紙箱入りのものもあったようです(鉄道おもちゃ16号81頁参照)。紙箱入りのものは,目薬のオマケだったという情報もあります。このモデルについてご存じの方がおられれば,ぜひご教示いただきたいと思います。 ![]() ![]() (メーカー不明のC57プラモデル。軌間は9ミリよりも広め) ![]() (鉄道おもちゃ16号81頁で紹介されたパッケージ違いのバージョン。上のモデルと異なり,ロッドなどを含めパーツは全て黒成型) [追記]しばはま様からの情報提供により,C57のプラモデルが現在も販売されていることがわかりました。販売元は株式会社イケギ玩具製作所となっています。 <緑商会の「豆機関車」> 緑商会の鉄道プラモデルとして「日本プラモデル50年史」では,1/80 D51(1972),ゴム動力式D51(1971),ゴム動力式C62(同)の3種が掲載されています。 その他に,緑商会からは,やはりゴム動力式でこの「豆機関車」が発売されていました。 箱には1967年に制定された日本プラスチックモデル工業協同組合JPMマークがある一方,STマーク(1971年制定)の表記はありませんので,1960年代末から1970年代初頭の間に発売されたと推定されます。 [追記]日本模型新聞799号(1971年6月14日)23面掲載の「'71プラスチックモデル全商品一覧表」に「ミドリ 豆機関車 ゴム 100円」との記載がありました。また,緑商会のゴム動力式D51,C62,豆機関車は,後に河合商会から発売されています(「日本プラモデル50年史」には見当たらず,発売年代等の詳細は不明。)。河合商会では,ゴム動力を撤去したディスプレイモデルとしており,「豆機関車」は,なぜか「7150形」の名称で発売されていたようです。 ![]() ![]() (緑商会の「豆機関車」。ゴム動力で走行する) ![]() (河合商会では「7150形」の名称で発売) ![]() (緑商会時代の別バージョン箱絵) ![]() (河合商会時代の箱絵。ブルートレインデカール入とあるのが時代を感じさせる) <兵庫相互銀行のチンチン電車> 最近はあまり見かけなくなりましたが,以前は銀行が利用者に貯金箱などの様々なノベルティグッズを配っていました。 鉄道関連では,大和銀行の1号機関車貯金箱(RM MODELS 1996年7月号参照),東京銀行の弁慶号貯金箱プラキット(同12月号参照)などがありました。また,プラ製以外では,巣鴨信用金庫で,都電7000形(更新車)を模したソフビ製の貯金箱がありました。 今回ご紹介するのは,兵庫相互銀行の貯金箱プラキット「チンチン電車」。オープンデッキの古典的なスタイルです。箱には「万一部品不足,破損等不備の点がございましたらお近くの<兵銀>又は大丸神戸店,文具売場までお申しつけください。」とあります。「ひょうぎんシリーズ貯金箱」とあるとおり,同銀行では当時,王冠や馬車,クラシックカーなど,様々な貯金箱のプラキットを配っていたようです。 ![]() ![]() (兵庫相互銀行のチンチン電車) ![]() (日本模型新聞849号(1972年7月10日)より,各種貯金箱プラキットの紹介。真ん中に見える煙突の長い蒸気機関車も兵庫相互銀行の貯金箱プラキット) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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