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私のNゲージ考古学

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2019.06.05
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カテゴリ:TMS
1965年に,日本初のNゲージメーカーとして関水金属が名乗りを上げた後,第2の国内Nゲージメーカーはなかなか現れませんでした。
1967年には,銃玩具で知られる多田製作所が「ロコメート」ブランドでC58や0系新幹線を発売しますが,玩具的色彩の濃い製品であり,Nゲージ鉄道模型とは言いがたいものでした。
その後,1973年にトミーの2軸貨車,1974年にマックスの客車キットといった製品が発売され,ようやく今日につながる各メーカーが出揃うこととなります。

この間,16番で有名な鉄道模型社も,Nゲージに関わっています。鉄道模型趣味(TMS)誌の広告から見てみましょう。

まず,TMS1969年12月号に掲載された鉄道模型社の広告は,以下のとおりです。
「≪Nゲージ≫ フラットカー 新発売
No.SF-697 (プラ車輪付)400円 (真鍮車輪付)440円
模型界の新メーカー精機産業≪商標TECMO(テクモ)≫が放つ第1弾
[Nゲージ]フラットカーが出来上り,当社より発売する事になりました
カラーは,ブラック,ブラウン,スカイグレー,ダークイエロー,オレンジイエローの5色セット
ぜひ一度お近くの店でごらん下さい
なお第2第3弾として≪真鍮製≫ナイアガラ,サンタフェハドソン,ビッグボーイ,C62,D51等を順次発売の予定です。 御期待下さい!!」


(鉄道模型趣味1969年12月号(258号)より)


(精機産業のフラットカー・キット)

このフラットカーキットは,プラ製で,グリーンマックスや中村精密の客車キットのようなビニール袋に入れられています。「鉄道模型考古学N」等の文献にも見当たらず,謎の多いモデルです。
外国型で,しかも余りにも地味な題材であることから,注目を惹かないのかもしれません。

[追記]イカロス出版から刊行された「ビンテージモデルメンテナンス」にこのフラットカーキットの写真が掲載されていますが,詳細は不明とされています。

(「ビンテージモデルメンテナンス」(イカロス出版)より)


そして,1972年に発売されたのが,真鍮製の10系客車です。TMSでは1972年9月号の新製品紹介で取り上げられています。翌10月号の広告は,以下のとおりです。
「9mmゲージ ナハ10系 全真鍮製・塗装済車体 発売中
●ナハ10 ●ナハフ10 ●ナロ10 ●オユ10 各1200円(台車別)
9mmゲージの国鉄軽量客車ナハ10系4形式はただいま好評発売中です。ナンバーは、ナハ・ナハフが各12種、オロ・オユが各6種用意してございます。」


(鉄道模型趣味1972年10月号(292号)より)



(キャブのオユ10。ナンバーは「オユ10 2017」となっている)

この真鍮製10系は,当時,科学教材社の「模型とラジオ別冊 Nゲージ」の製品一覧に掲載されており,後に「鉄道模型考古学N」や「新・鉄道模型考古学N」で取り上げられるなど,比較的有名な製品です。

鉄道模型社とNゲージとの関わりについては,あまり情報が見当たらず,これらの製品やTMSの広告が数少ない手がかりと言えそうです。今後,新たな情報が得られれば,追記していきたいと思っています。


<余談>
先日,ドイツのニュルンベルクにあるDB(ドイツ連邦鉄道)博物館に行ってきました。
Nゲージもたくさん展示されていましたが,「考古学」的観点から感動したのは「Nゲージの歴史」が紹介されていたことです。
最新のNゲージ製品を実車の登場順に並べた「Nゲージでたどる実車の歴史」はあちこちで見かけますが,Nゲージ製品の販売順に並べた「Nゲージ(そのもの)の歴史」を展示した例は大変珍しいと思います。






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最終更新日  2022.05.08 23:36:41
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