ダイカスケール 電車シリーズ(その5)まとめ
これまで,当ブログで取り上げてきたダイカスケールですが,当時の広告などをベースに,シリーズの拡充状況を確認したいと思います。ダイカスケール 電車シリーズ(その1)103系編ダイカスケール 電車シリーズ(その2)113系編ダイカスケール 電車シリーズ(その3)新幹線・特急編ダイカスケール 電車シリーズ(その4)その他日本Nゲージ史外伝・第8回 ダイキャストの「Nゲージ」ダイカスケール バスシリーズ(玩具商報1974年8月1日号より。ひかり号と国電(103系)から始まった)(トイズマガジン1975年6月号より。急行電車(111系)が加わった)(日本模型新聞989号(1976年4月1日)より。L特急・同中間車(ボンネット),特急寝台・同中間車(581系),特急寝台(赤)・同中間車(581系赤帯),ひかり号中間車が加わった。この段階で品番があったのかは不明だが,後のシリーズでいうNo.17までは製品化されたことがわかる)(トイズマガジン1976年9月臨時増刊号より。103系,111系塗り替えの私鉄などが加わり,No.31まで製品化された)(トイズマガジン1978年7月臨時増刊号より。ディーゼル特急,EF58,近鉄ビスタカー,京成ライナーの新金型4種が加わり,No.36まで製品化された)(アオシンの1980年版カタログより。ブルトレ客車風塗装のサロ581とセットで販売されていたEF58(EF65風塗装)が載っている)(アオシンの1982-83年版カタログより。No.1-Bとして東北上越新幹線が加わった)この後,1984年に製造元がウッドからニシキに変わるまでの間に,No.35 ビスタカー(20100系あおぞら号),No.37 リレー号(185系200番台),No.38 特急踊り子(185系),No.39 レッドアロー号(西武5000系),No.40 新快速(117系)が製品化されています。ニシキになってからの製品としては,No.2 ブルートレイン(EF58(EF65風塗装)),No.4 100系ニュー新幹線,No.6 ニュー新幹線ビスターカー,No.8 東武ロマンスカー(DRC)[※追記あり],No.8 東武スペーシア,No.36 京成スカイライナー(AE100),No.41 埼京線,No.42 スーパー新幹線のぞみ(300系),No.43 ウイン350新幹線,No.44 レッドエクスプレス(ボンネット特急塗り替え),No.45 都営12号線,No.46 500系スーパー新幹線,No.47 都営大江戸線,No.48 新東海道線(E231系風国電塗り替え),東武博物館限定品として,スペーシア各色,200系りょうもう号,500系リバティがあります。また,No.37 リレー号は,ニシキ時代の途中から商品名が「新特急」に改められました。[追記]No.8 東武ロマンスカー(DRC)の正確な登場時期は不明ですが,ニシキ時代の箱で,製品一覧に「No.40 JR新快速」などと並んで「No.8 特急寝台(客車)」の表記がある箱を確認したことから,DRCの製品化は,ウッド→ニシキへの移行(1984)や,国鉄分割民営化(1987)より後ということになります。Twitterでは「1989年の東武博物館開館に合わせてDRCが製品化されたのではないか?」とのご指摘をいただきました。上記のとおり,東武博物館限定品として200系りょうもう号や500系リバティが製品化されていることからすれば,十分成り立つ推理だと思います。もしそうだとすれば,1990年のスペーシア登場により1~2年で絶版になったこととなり,現存数の少なさも説明が付きます。「東武博物館だより」など,推理を裏付ける資料があればよいのですが・・・[追記おわり]なお,商品名が同一のものについては一々の記載を省略しましたが,相鉄,京成,東武,常磐線,京成スカイライナー(初代AE車)は新塗装への変更があったほか,国電(103系)は,205系顔の追加,冷房装置の搭載,グロベンや前照灯の撤去といった変化を経て,塗装変更により対応していました(一時期JRマークの印刷された製品がありましたが,許諾の関係からか,わずかな生産期間で終わったようです)。この他,小田急LSEの製品化が計画されており,近年,秋葉原のグリーンマックス・ザ・ストアーで幻の試作品が展示されていました。かつては,ダイカスケール,トレーン,ダイヤペット鉄道シリーズの3者が,ダイキャスト製鉄道玩具の覇を競っていたように思いますが,ダイカスケール,ダイヤペットとも近年は新製品が少なく,トレーンの独壇場という感があります。そのような中,ダイカスケール電車シリーズの実質的に最後の新製品となった東武500系リバティは,非常に出来が良く,有終の美というべきでしょうか。