2021/05/04(火)18:40
妄想
散歩で見慣れた町の風景の中に
時々「こんな所、あったっけ‥」と思うことがある。
そして‥今日、こんな風景を見ながら、変な癖の妄想が始まった。
いつ建てられ、いつ住人が去ったのか‥私には、知る由もないが、
いずれ、朽ち果てるのが 分かっているからなのか、
何故か この建物に 哀愁みたいなものを感じた。
裏側に回ると、ニ、三人のオバサンたちが、井戸端会議をしている‥
そんな姿を想像しながら、時代劇の長屋の風景と重ねて眺めた。
物干し台の赤い錆が、過ぎた年月を物語る‥
赤い花が、住人の帰りを 待っているように咲いていた。
妄想の世界から離れて、しばらく歩くと
懐かしいポストに出会う。
町は未だに 昭和の匂い‥
よそ様で咲いていたアヤメ?
丸めたホースが、無造作に置かれていたのが気になった。
振り返ると、目に映ったのは、無機質な鉄塔。
公園のベンチで一休み‥
「明日は、何をしようかなぁ‥」と独り言。