夢の記憶
<夢の記憶>遠い昔…まだ子どもの頃サツマイモ畑やトウモロコシ畑の上をすれすれに飛んでいたことがある。何故畑なのかは、私にもさっぱり解りません…空でなかったのは確かです。地面に落ちそうになると体が、ふわぁ~と浮いて、またスイスイと畑の上を飛ぶ夢。遠い昔…まだ待つことを知らなかった頃、恋をして、待つことを知った或る日待てども、待てども、彼が来なくて、秋の道で泣いた夢。遠い昔…何を語って、何を夢見ていたのか何を待ち、何を望んだのか…追いかけても届かない夢が夢の中では叶っていた。遠い昔…何かに追いかけられて逃げる、逃げる…無我夢中で逃げた先は断崖絶壁で、覚悟を決めて飛び降りた。真っ逆さまに落ちてゆくが必死で平泳ぎをすると不思議なことに体が、ふわぁ~と浮いてスイスイとスーパーマンのように飛べた飛びながら下を見るといつか飛んだことのある畑が見えるその畑の上を日が暮れるまで飛んでいた夢。夢は現実離れした出来事を見せてくれますが、最近、その夢をみる回数がめっきり減りました。ひょっとしたら、夢は見ているんだけれども記憶に残っていないのかもしれません。