Sempervivum

2007/04/22(日)18:44

ワイン部屋の再構築

ブルゴーニュワイン(76)

築23年のマンションでのワインの保存、理想の品質管理とはほど遠いが、何とかやってきた。北側の6畳間をワインストック専用にして、壁には断熱材を埋め込み、窓も断熱材で塞いでいる。この地方では3月から10月まで、つまり1年の2/3は空調の助けが必要だ。この断熱材のお陰で冬場は12~13°、空調の時期は16~17°に保たれてきた。 その部屋には89年に購入したスイス製のロングフレッシュ120本用(コンプレッサー式で12°あたりの設定)を設置している。 反対側はスチール棚を置き、一本ずつ取りだし可能にしている。中央部は箱の積み重ねだ。 この状況の中、以下の理由でワイン部屋の再構築を考えた。 1.ストックスペースの限界 ワイン会や持ち寄り会、友人達との会食、もちろん日常の食卓等、相当数を消費しているが、保有ワインは増えるばかりである。 2.白ワインにとっての保存温度 厳密にいえば赤ワインにも高いのだろうが、白ワインの熟成がやや早い。保存環境にも負けない強靱なワインもあるし、熟成の進みがかえって美味しさにつながったワインもあるが、やや酸化気味で「この『やや』が無かったら」と思う事も多い。全体的に輪郭がボケ気味なのだ。 検討の結果、防音室のように現在のワイン部屋の中に冷凍機を使用したストックスペースを作るのが最善の策だろうとなった。部屋を13°まで下げると自分の部屋は良いが、階上と階下への結露が懸念されるからだ。冷凍機の熱は、現在のエアコンで逃がす。スペースは狭くなり保存可能な本数は減少するが、「自らの分をわきまえ足るを知る」ことが最も重要である。 設置するとなると来冬だが、冷凍機の騒音や振動、部屋の耐荷重等を冷静に検討しなければならない。 というわけで、当面の重要白ワイン保存用にサイレント・カーブのCS200を購入することになった。 【サイレント・カーブCS200の使用経験】 ・ 収納本数 ブルゴーニュボトルで120本が限度?(標準の棚3枚、スライド天板1枚にて)、ワインを積み上げるので、その間の緩衝材が必要だろう。一時的にワイン箱のクッション紙を使用しているが、工夫の余地あり。下段以外は奥行きにワイン1本分の余裕あり、工夫すれば本数も増やせるか? ・ 室温16°~17°、電源投入から設定温度12°になるまでの時間は約1時間半。 その間、背面の保護板からかなりの熱が上部から放出されていた。設定温度に落ち着いてからは、熱放出は気にならなくなった。 ・ ドアを開けないと温度の確認が出来ない。busuka-sanさんお勧めの庫内温度と室内の温度を管理できる温度計を購入しよう。これまで数回ドアを開け確認すると12°か13°を表示していた。ドアを開けなければ、最高温度と最低温度の差は1度程度か。 ・ 設定温度12°にて数回のドア開け閉めで温度上昇が顕著である。計画的な収納が必要だろう。棚板の追加は、本数の減少との兼ね合いで迷うところだ。 ・ 下部と上部では温度差がありそう。下段の底から30cmのところに冷気の噴出し口あり、下部は低温だが、この冷気の影響が未知数なので、重要ワインは中段が良いかも。 ・ たぶん振動はない。音も全く感じない。

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