こたままのシネマ日記

『Gosford Park』2001年・米　★★★★☆

イギリス貴族のパーティー会場を舞台に、
階級を越えて複雑に絡みあう人間模様を描いたサスペンスコメディー。

とにかく登場人物が多いので、はじめは戸惑いますが、
次第に上の階と下の階の人達との間で、人間関係が複雑に絡み合い
最後にはしっかりまとまったミステリーに仕上がってます。

貴族達が金の工面に苦労する様子や、見栄の張り合い腹の探り合いなど
主人達の噂話に夢中のメイドたちから見た、上流階級の裏側が見られて面白い。
「家政婦は見た！」のイギリス貴族版って感じです。
愛人作りたい放題のウィリアム卿、殺されても自業自得ですね。

監督：ロバート・アルトマン
出演：マギー・スミス/クリスティン・スコット＝トーマス/ライアン・フィリップ/アラン・ベイツ
　　　ケリー・マクドナルド/クライヴ・オーウェン/ヘレン・ミレン/エミリー・ワトソン
内容：1930年代のイギリス郊外。
　　　ウィリアム・マッコードル卿とシルヴィア夫人が主の
　　　ゴスフォード・パークというカントリー・ハウスでパーティが催された。
　　　貴賓が優雅に来場する“上の階”とは対照的に、メイドや従者たちは大忙し。
　　　一見優雅だが、それぞれお金がらみの問題を抱えた貴族達と
　　　階下で彼らの噂話に夢中のメイドや従者たち。
　　　２日目の晩餐の席、客の一人であるアメリカ人映画プロデューサーが、
　　　この“鼻持ちならない”貴賓たちをネタにした最新作の構想を披露する。
　　　それはカントリー・ハウスを舞台にした殺人事件。
　　　そしてその夜、実際にウィリアム卿が邸内で殺される事件が発生する。