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元気かね?諸君。角栄だ。
先日の日記に質問が来たので、それに答えようと思う。 ところで、GWだよ。9連休?まあ、ゆっくり休みたまえ。 「コンプレックスを武器にのし上がっていくのが、悪いとは言わないが、果たして それが幸せを生むかというと疑問である。」 これに対して、もっと詳しく教えてくれとの事だったので、話をする。 よく質問をしてくれる筑前守秀吉君、大学生のナイスガイだ。 この日記は実は大変角栄にも役に立っておってね。角栄が本業で相談にのるときや講演をする時 に役に立っておる。今日は何の話をしようか迷った時に使うんだね。オナニーの話はせんよ、君。 本業?政治家に決まっておる。陳情だよ、陳情。連日角栄の事務所は陳情客でいっぱいだ。 コンプレックスを武器にのし上がっていく話はよくある話だ。何を言おう、この角栄も小学校 しか出ておらん。それで、頂点にまで登りつめた。東大出に勝ったのだよ。 しかし、人間の幸せとは何なんだろう?勝負に勝ったのが幸せなんだろうか? 私のように権力者になったり大金持ちになったりするのが幸せと呼ぶのかね。 仏の心をもう一度、考えてみようと先日の日記で書いた。「人は人、自分は自分」の スタンスを考え直してみようという事だ。 ホリエモンを例にとると、彼は貧乏時代の子供の頃が嫌いだったと言っているし、 エスタブリッシュメントを憎んでいた。ナベツネ君とかね、本気で憎んでいたので はないかね。 「こんなじいさんがのさばっている日本の社会を変えよう。景気が悪いのはこんな じいさんが、まだ実権を握っているからだ」 それは立派な考えで、彼の理念ともいえる。人には理念(理想)がないと、考えや 行動がぶれるからね、これはよい事だと思う。 ただ、己の才能と実力で生き抜いて、100戦100勝で来た人間は、他者を認めないという 懐の深くない一面もあるのは事実だ。 そこにたどり着くまでに「心のひねくり曲がる」ような思いをいっぱいしてきたのです。 貝になり、心にふたをしていないと、人間は強くさらに強くはならない。一切の感情を 捨てなければ、ならない局面がいくつも出てくるからです。 松下幸之助という立派な経営者がいましたが、外面と内面は違いますからね。「すばらしい 経営者だからすばらしい人格の持ち主である」とある種、神格化されているだけで、 事実みんなそういう人を神格化するのが好きですし、心・技・体そろっていないと横綱では ないなどと、精神面を持ち出す民族でもある。 実情はどうだったでしょうか?側近の松下幸之助に対する対応はまるで腫れ物に触るが 如くです。恐ろしくて恐ろしくて仕方のない人なんです。使用人から這い上がった彼は 立派ですが、果たして人格者であったでしょうか?そう努めようとされていたとは思います が、内面に巣食うドロドロとした感情、立派であるがゆえの不寛容を感じます。 そういう私も、まあ、ある種そういう類の人間なのですが、たまにそういう顔がついて 出たりもします。オナニー研究家という肩書きもその歪みの一つなのかもしれません。 歪みのない人間などはいないのかもしれませんが、その幅がどうしても大きくなって しまう。強烈なコンプレックスを成功に転換できてしまうと、嫌でもそういう一面が 出てくる。果たして、それで幸福を得られるのでしょうか? 成功者ではあるが、腫れ物のように扱われる。もちろん、当の本人が望んだ事とはいえ、 究極の幸せなどを考える角栄などは、果たして・・・という思いです。 それで仏の心というのに繋がります。「人は人、自分は自分」ノー天気なこの言葉が 私をホッとさせる事があります。 ホリエモンを羨ましいという気持ちはありますね。成功者を羨ましいと思うことは 当然の事でしょう。その気持ちが自分の歪みに繋がっていると思うと、角栄、ちょっと 自分自身の道でも歩いてみるかねという気持ちになります。 私の話が絶対ではありませんが、そういう心持ちも大事ではないかという話です。 では、コンプレックスはそのままにしておけという事でしょうか?いいえ、それは それで人間のモチベーションですから、どんどん活用すればよい。 ただ、そこで終わらぬように注意したいものです。もう一つ、その先を考えてみたい。 このホリエモンの騒動はそういう事を角栄感じました。持たざる者は、どんどん コンプレックスを利用して、自分の満足のいく場所までいけばいい。それから先、 自分の心と見つめあう為に、なさねばならぬ事があります。 とある私の敬愛する人の言葉で〆ましょう。 まず、自分の弱点を認めること。また、たいていの人は、自分の長所よりはさきに 弱点に気がつくでしょう。そしたら、それをすなおに認めること。そして、それに こだわらぬよう努めること。そうなれば、他に埋め合わせの長所を強いて見つけよう とあがかなくても、そのすなおな努力そのものが、いつのまにか、あなたの長所を 形づくっていくでしょう。むりに長所を引っ張りだそうとしなくても、現実の自己 に甘んじるすなおさそのものが、隠れた長所をのびのびと芽生えさせる苗床となる でしょう。 この人は一般的に野望のない人に向かって救いの言葉をかけております。ただ、角栄 はみての通りの野心家。田中派木曜クラブの頂点に立った今、読み返して価値のある ものであります。しかし、この言葉は真理を突いていると思います。こういう心もち も大事にし、野心ギラギラもちあわせるという両にらみで、行きましょう。 エビちゃん、双子だったらしいが、両方いっぺんに付き合いたい。こういう素直な バランス感覚は大物になるには必要と見ております。 また、相談しにおいで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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