となりのこたろー。さん

ダイエット、好きですか？

肥満の指標にはBMIがよく使われます。

Body Mass Index ですね。

体重(kg)を身長(m)の2乗で割ります。

質量は長さの3乗に比例するのに、なぜか2乗で割ります。

ということは、身長が高い人ほど不利な指数ですね。

　1)　150cm　：　49.5kg

　2)　160cm　：　56.3kg

　3)　170cm　：　63.6kg

　4)　180cm　：　71.3kg

さて、どれが最も太っている印象でしょうか。

当然、1)ですよね。

おわかりかと思いますが、上記は全てBMI:22の標準体重でした。

4)はまずまず普通の体型といえますが、

1)はっきりいって小デブちゃんですよね。

ぽっちゃりは超えているでしょう。

BMIは、メタボリックシンドロームの疫学研究に関して、

疾病の発生率と強い相関をもつ強力(かつ簡便)な指数ですが、

このとおり、「見た目の体型」とは相関しないのです。

「見た感じが太っているか痩せているか」、という、

美容によく相関するのは、「Broca-桂の変法」というやつで、

標準体重＝（身長-100）×0.9

　＊最後の係数が、
　　　　　0.7：一見して痩せすぎてみえる
　　　　　0.8：スレンダーに見える
　　　　　0.9：普通の体型に見える
　　　　　1.0：やや太っているように見える
　　　　　1.1：一見して太りすぎて見える

ちなみにいわゆるモデル体型は0.7と0.8の間です。

標準

　1)　150cm　：　45kg
　2)　160cm　：　54kg
　3)　170cm　：　63kg
　4)　180cm　：　72kg

美容体型(0.75で設定)

　1)　150cm　：　38kg
　2)　160cm　：　45kg
　3)　170cm　：　53kg
　4)　180cm　：　60kg

身長が165cmの方は、

　45kgなら、明らかに痩せすぎ、
　52kgなら、スレンダー
　58kgなら、標準
　65kgなら、やや太っている
　71kgなら、明らかに太っている

なんとなく、BMIよりは平等な印象をうけますね。

つまり、何がいいたいのかというと、

女性をターゲットとしたダイエット特集で、

BMIを安易に用いるのは間違いだということです。

BMIはあくまでな疫学的な「健康の指標」ですし、

BMI:22は残念ながら太って見えてしまいますよ。

ひょっとして、ビューティーコロシアムでコホート研究してたりして。