こたるのフランス徒然日記

2006/06/08(木)07:22

Lundi de Pentecote

こたのつぶやき(18)

祝日でなくなってから2回目のLundi de Pentecôte。 今年は民間企業では、半分強の人が働いたんだとか。 そもそも祝日だったLundi de Pentecôte。 それが、2005年からなぜ祝日でなくなったかというのを、簡単に。 日本と同じく、高齢化、都市化などに伴い一人暮らしの老人に対するケアが大きな問題になっていた昨今。 2003年の猛暑で、フランスでは多くの老人が犠牲となった。 そんな老人やハンディキャップを持った人に対するケアをする目的で、国民年金や、雇用保険と同じく、新たな社会保険基金を設立した。 問題は、その資金をどこから徴収するかということ。 で、思いついたのが、国民には一日無給で働いてもらい、会社からは、社員に支払った給与の0.3%を徴収して、その資金にあてるというしくみ。 要は、会社がそのお金を負担するが、その代わり、社員には無給で一日働いてもらうことで、会社へその負担を納得してもらおうとうもの。 その為、Lundi de Pentecôteを祝日でなくし、そのタダ働きの日に充ててもらおうという訳。 一日というのは、フルタイムの場合7時間が原則で、それ以上働いた場合は、残業手当がつく 内容が内容なだけに、反発も大きいかった。 が、そのままスタートを切ったため、こんなのような曖昧な状況。 もちろん、公的機関やSNCFなんかの公共サービスは、例のごとく働かない機関がほとんど。 しかも、この一日タダ働きの日(といったらあんまりだが…)journée de solidalité(連帯の日)はLundi de Pentecôteでなくても、1年のうちで一日そういう日を作ればよい、ということになっている。 なので、労組や各企業団体、会社によって様々な対応をしている。 もちろん、有給休暇を使用して休むことは、問題ない。 それ以外では、例えば、毎日数十分、あるいは数時間余分に無給で働いくことで、Lundi de Pentecôteは、そのまま会社を休みとする。 RTTを一日減らすことで、そのままLundi de Pentecôteをそのまま休みにするなど。 RTT…週35時間労働制のフランスでは、それ以上の働く場合、時間調整として休暇をもらえる権利が認められている ただし、これは有給休暇とは違い、あくまで労働時間数の調整をするための休憩時間 このあやふやな制度は、はたして今後どうなるのか。 この曖昧さをいつまでも続けるのは、やめて欲しいもんだが、休む権利が奪われる行為なだけに、この日に、みんなが働くってことにはなんないだろうなぁ~。

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