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パン君のいる生活

パン君のいる生活

視覚支援

<視覚支援>

・自立(自立を促すために行った事)

1)洋服、靴、下着、パジャマなど身に着けるものを一定のパターン化してしまう。上着はすっぽりかぶれるものでプリントは前だけ、パンツは貼り付けポケットが右後ろに1つついて、前はまっすぐ手を入れられるポケットが2つついているもの。靴はマジックテープで止めるもの、下着は上下とも前のみにワンポイントがついているもの、パジャマは前あきのボタン付で長ズボン。こうすることで、機械的に着れるようになり自信がついた頃、違うパターンの靴や服を与えると、それをよく観察するようになり観察力がつく。そして着られるもののパターンを徐々に増やしていく。

2)子供用に一部屋用意(遊ぶだけの部屋。ここでは寝ないのでどんなに散らかっていてもかまわない)し、おもちゃ箱ではなくプラケースの引き出しを子供の目線の高さまで積み上げて、おもちゃや服を入れる。おもちゃ箱をひっくりかえす事がなくなり、親の目線にさらされず遊べる事で落ちついてきた。小さい頃は引き出しに絵を書きここにしまうと言うのを教える。パズルや小さいおもちゃはジップロックの袋に入れ収納する。子供に触らせたくない大人の物はダンボールにいれ黒いビニール袋に入れて結び目を奥にして高いところにあげる(何もない黒い箱が積まれている状態)か子供があけられない場所(鍵のついた部屋や家具でふさいだ納戸など)にしまう。

3)テレビは小さいものを用意して、比較的高いところに置く。小さい方が画面全体を見る。寝転んで見ることが多いので高いところに置く事で距離をとる。
キャラクターものの知育ビデオなどは内容よりキャラクターに目が行ってしまうのでキャラクター物ではないものを見せる。(お勧めビデオは下記)

4)お風呂で自分の体を自分で洗わせる。普段は触れても、石鹸のついた手でお尻や性器を触れない子がいるので、早めにできるかどうか確認し少しずつ触れるようにする。(これができないとトイレでお尻がふけない)
子供が体を洗う時は、『くび』『て』と洗う場所を指示しながら(この順番はいつも同じがいい)まんべんなく洗えるようにする。そうする事で体のパーツの名称も覚えていく。最初は言われた所を石鹸のついたタオルで押さえるだけでもいい。何日かに一回親が念入りに洗ってあげ、それ以外の日は子供にのみ洗わせる。最終的には、服を脱いで、体と頭を洗い、泡がついた床や壁をシャワーで洗い流す所までできるようにする。

5)字が読めるようになると、ホワイトボードにカレンダーの枠組みを油性のマジックで書き、月末に曜日と日にちのマグネットを子供に貼らせてカレンダーを作る。そこに予定を書き込み、確認に使う。『今日は何をしますか?』と何度も確認してくる時にそのカレンダーを見るように言う。それを確認すると落ちつく。また、昨日、今日、明日と3日続きのマグネットを作り今日の所に子供の似顔絵を描く。そしてそれを使って『昨日は何をしましたか』『今日は何をしますか』『明日の予定は何ですか』と問いかけ答えさせる。

6)学校では、思い切って生きていくのに必要な事だけを学ばせる。そろばんよりも電卓のたたき方、英会話よりもローマ字入力、分数よりも買い物や電車に乗るための計算。偏りは出るが、生きていくための勉強が大事。

7)社会の暗黙のルールを子供だから許される年代に教え込む。エスカレーターの乗り方、バスや電車で騒がない事、一本後のバスに乗るための待ち方など。小さいうちにできるようにしておかないと、親といる時は出なくても一人で行動すると癖(バスで騒ぐなど)がでるので小さいうちに必ず身につけさせる。大人になってしない事は子供のうちからさせない。(運転手さんに挨拶をするなどは、大人になって相手が返事をするまでいい続ける結果になる。静かに乗る方を優先させる)

8)異性の子供の場合、成長期に母親を拒絶する時期があるのでそれまでに自立させておかないと、お互いが大変になる。


・その他(質問などから出た話)

1)偏食は、保育園に入園し保母さんと協力してお弁当は必ず食べきる事にするかわり、家で食べないのは黙認していた。小学校でも、なるべく食べるようにしてもらった。第二次成長期ぐらいになると体が欲するらしく嫌な顔しつつも食べるようになった。今は、『残す』と言う事も覚えさせている。 

2)人付き合いが好きでないのなら、そこを無理させる事でストレスになるので一定の年齢になったら自分の時間を楽しめるようにしてあげる。自然とふれあう活動や絵を書く活動などは本人が好むので今でも参加させている。

3)発語のあいまいさは保育園で保母さんに子供が何か言った時に、正しい発音でオウム返しをしてもらう事で少し解決し、その頃から絵本を好むようになったので絵本を読んだ。簡単で小さい絵本の方が興味を持った。知育ビデオでひらがなを勉強するものを良く見せた。発音だけでなく、語彙やひらがなの書き方まで覚えた。

4)イレギュラーな事や予定がわからない時は、写真や絵カードが有効だった。


・お薦め

1)おぼえちゃおう ひらがなあいうえお   Nikk映像(株)
2)おぼえちゃおう にほんちず       Nikk映像(株)
3)たのしいことばえほん          主婦と生活社
4)4才のえほん百科            講談社
5)ペンタとぼく              福音館書店
6)たんじょうじどうしゃ          福音館書店


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