雪月花～北海道からの日記

前に紹介した「単独行者」，読み終わりました。
この本，２段組で５００ページを超す長編なんです。
今回は手元にあるipod touchを使いながら読んでいきました。

一つは，地図です。
作品の中では，山の名前や町の名前がたくさん出てきます。
行ったことのある上高地周辺は大体わかるのですが，
その他の場所はちんぷんかんぷん。
こういったときに，touchで検索して地図表示してもらいます。
こうすると小さな川の名前や地域の名前などもわかって，読み進めるのに助かります。

もう一つは，主人公の記録を合わせて読むことです。
小説の主人公，加藤文太郎の「単独行」は一昨日青空文庫でtouchに入れました。
それを小説の山行に合わせて読むと，どこまでが事実でどこからが創作かがわかってきます。
その時の微妙な気持ちや行動の様子がつぶさに理解できるのです。
これは，事実をもとにした小説なのでかなりリアルな感じで読み進めていくことができました。
最後は，槍ヶ岳の北鎌尾根で遭難してしまうのですが，ここは事実なのでしょうか？
記録がないのでおそらく創作なのでしょう。
でも，周りの状況からして大体当たっているのかもしれません。

いろいろなことを考えて読むことのできた本でした。