今話題の退職話ですね。
1月中に退職した方が,懐に入るお金が60万近く多いんだそうです。
特に,教員の中には担任をしている人なんかもいて,現場は混乱必至のようです。
ネットなんかを見てると,「あなたはどう思う?」といった質問がたくさんありますね。
一応同業者の立場からすると,「退職する気持ちは良くわかる。でも,残される同僚の気持ちは複雑だろうな~」といった感じです。
この仕事,周りから見られている以上に過酷なことがあります。
ましてや,学級経営がうまくいっていない,理不尽な保護者からの要求,残業の連続…。
そんな状態の中であったら,迷いなく「自由になって収入が多い1月退職」を選ぶでしょう。
ただし,仕事が楽しくて子どもたちともうまくいっている場合は,悩むことになるでしょう。
何しろ,2ヶ月働くことで,収入が減るのですから。
そう考えていくと,この制度を2月1日導入とした連中の方がおかしいと思います。
どう考えても,やめていく方が理にかなっているではありませんか。
「なりたくて教師になったんだから,最後までやってくれるだろう」
なんていう考えで導入したのでしょうか?
でも,その考えは甘過ぎです。
人それぞれには,事情もありますし,自分のやりたいこともあります。
一般の人にとっては,先生は聖人君子であってほしいのでしょうが,
この退職金制度はどう考えても,人を馬鹿にしています。
まるで「早くやめてくれ」と言わんばかりの制度です。
反対に,怒ってやめる人もいるのではないでしょうか?
ただ,自分の退職までには,まだまだ年数があります。
その時には,もっと退職金は減らされているのでしょうね。
人生設計のできない日本の世の中で,借金はできるだけ控えないといけない時代になってきました。
景気回復なんて夢のまた夢でしょう。