タウシュベツ橋梁へ 2月3日
旧国鉄士幌線は,が高校生のときに東大雪から表大雪へ縦走する際に乗ったことがある路線です。思い入れのある路線ですが,もうすでに廃線となり鉄道も撤去されています。その士幌線沿線に糠平湖ができて,かつての線路がむず海の底に沈んだという話は前から聞いていました。その中で,冬や春先にダムの水が減ったときに現れるタウシュベツ橋梁というのがあるのを知っているでしょうか? 昭和14年に十勝三股まで路線が延びた際に使われていたもので,美しいアーチ状の橋梁が有名で「幻の橋」と呼ばれています。かなり痛んできていて,もうすぐそのアーチが崩れてしまうだろうと言われています。前から行きたいと思っていたその橋へ,山岳会のツアーで行ってきました。当日は,素晴らしいお天気で,旭川から上川を通り十勝三股に入りました。南から回ってきた南富良野の仲間と合流し,五の沢の駐車帯を出発です。たくさんのツアー客が訪れていて道が固まっているので,つぼ足で十分歩けました。林を抜けて凍った湖に下りると,遠くにお目当ての橋が見えてきます。南の方にはワカサギ釣りのカラフルなテントが並んでいます。ここからはもうただ歩くだけ。青空広がる湖面をスイスイ進みます。山と違って登りがないので,スピードも上がります。でも,厚着をしてきたせいかだんだん汗ばんできました。太陽に照らされて,風も穏やかだったので仕方ありません。ニペソツがその大きな姿を現しました。湖の上からのアングルは冬ならではのものでしょうね。1時間もかからずに橋に到着。薄い黄土色の橋が静かにたたずんでいました。この上をSLが走っていたのが想像できませんが,何だか感慨深いものがあります。北海道の辺鄙な地方でも当時はたくさんの人が訪れていたのでしょうね。しばらくは氏の前で写真撮影をした後,帰路につきましたが,途中でアイスバブルに出会えました。固定から湧き上がったメタンガスが湖の氷結で途中とじこめられて出来上がったものです。不思議な現象に思わず見とれてしまいました。こちらも貴重な体験ですよ。車に戻って,今度は然別湖へ移動です。ここは,コタンという凍った湖面上に氷の村が出来上がるのです。氷のホテル,氷のカフェ,氷の露天風呂と,全て氷づくしの楽しいイベントです。初めて訪れたのですが,今度はもっとゆっくり見てみたいですね。富良野周りで帰ってきましたが,ちょうど大雪山を時計回りに一周してしまいました。400㎞の道のりでしたが,楽しいドライブでした。