コロナと登山について
新型コロナウイルスの蔓延で,北海道にも緊急事態宣言が出ました。それにより,不要不急の外出は自粛するように言われています。昨年もそんなことがありましたが,アウトドアは密にならないので山に登っている人も普通にいました。私も宣言が出ていないときは用心しながら登ってはいました。しかし,さすがに出てしまうと自分の仕事や立場上控えるようにしていました。山に行くときには,必ず買い物したり他の人と会ったり,下山後には温泉に入りたくなったりしますからね。まして,遠く離れた市町村に出てしまうことがほとんどなので,安全を保証できません。でも今年になって,SNSなんかで山に登っている様子を見ると,あまり山屋は自粛していないように思えてきました。みんなどんどん山に登っている。「今日はどこどこに行ってきました~」「楽しかったです!」といった調子です。山をよく知らない一般の人からしたら,みんな我慢しているのに山屋は遊び回っているように見えるし,何か事故があったら医療関係の人に迷惑をかけるし,大きな違和感をもつでしょうね。全く宣言を無視しているとしか見えない。特に,感染者が大量に出ている札幌の人たちがウロウロで歩いているのを見ると,ちょっと怖い気もしますよね。そんな人たちと山で出会って,挨拶を交わしたくはありません。私も山登りが好きですから,登りたい気持ちはわかります。でも,今は我慢ですよ。我慢。私は我慢してるのでそんな人たちに移される危険はないとしても,せめてSNSに上げることくらいは我慢してほしいです。山屋がみんな登っているように見えてしまうし,それを見た人が「山には登っていいんだな」と勘違いして登り出す人もいるでしょうから。自分にとっても我慢している自分が馬鹿に思えてしまいますしね。SNSに上げることくらいは自粛できると思うんです。うちの山岳会は,現在自粛で行事が全てキャンセルです。個人的に登っている人も見かけません。(SNS上では)それがいいのかどうかはわかりませんが,道内のあちこちに住んでいる仲間ですから,集まらないというのは蔓延防止には効果があると思います。山は逃げないのですから,まずは安全な状況になってから,安心して登ればいいんですよ。そうしたら,堂々とSNSにアップできますよ。