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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8786)
カテゴリ:詩(のようなもの)
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道草 来たか長さん待ってたほい もう生れます ああ云うものが続々生れて来て そう同じものばかり生んでどうする気だろう 身代りに誰かが死ななければならないのだ 宿屋に寝ている苦しい人 汽車で立って行く寒い人 温かい人間の血を枯らし 夜は何時の間にやら全くの冬に変化していた 乱れかかった髪に櫛を入れて 汗ばんだ額を濡れ手拭で拭いて 顔へ霧を吹き掛け 口移しに水を飲ませ 死のように静かな光を薄暗く室内に投げた 彼女の魔力をこの一点で喰い留めなければならない (『道草/夏目漱石』(新潮文庫)より全行引用しています) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025年11月05日 11時45分31秒
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