自由
「生と出会う」(J.クリシュナムルティ(著):大野龍一(訳):コスモス・ライブラリー:p35)より引用『人の世界は群居である。それは影響の、意見の相互関係であり、伝統の重みである。それは思考の慰みであり、自己陶酔の活動である。これは避けがたく寂しさと、自己を孤立させる惨めさに行き着く。 独りあることは精神が社会の影響の外に出ているときにだけ可能である。そのとき内部に、社会の無秩序からの自由がある。この自由が徳であり、そして徳はつねに単独である。社会の道徳は無秩序の延長線上にある。』「伝統の重みによって惨めになる」、というのは、多くの人が経験しているにもかかわらず、表立っては言いにくいことのひとつだろう。