ペディキュア
もう夏も終わる。ミュールやサンダルを履く季節ももう少しで終わりだ。そしたら、ペディキュアを気にしなくても済む。何年か前、おしゃれな知人達と雑談してた時の事。彼女は言った。「せっかくおしゃれなミュール履いてても、つま先が生爪じゃあね~~。夏はペディキュアの手入れは怠れないよね。」もう一人の彼女は言った。「そうそう、やっぱり、ミュールやサンダルを履くなら、ペディキュアは当たり前よね。」「時々、生爪の人いるけど、それだとミュールじゃなくつっかけって感じだよねえ。」と。この時の私。今日はスニーカーにしててよかった~。と安堵した。そっか~、当たり前なのか。そういうものなのか~。なるほど~。確かに彼女たちの足先はキラキラしてておしゃれだ。それまで足先はほぼノーマークだった私。単純で人に流されやすい私のこと、当たり前じゃなかった私はさっそくキラキラ入りマニキュアを買いに行った。塗るとキラキラして普段よりちょっとおしゃれなつま先になった。それからしばらくは、足先をきれいにする事に嵌り、シールタイプの飾りを買ってきて貼り付けたりして満足していた。が、足先のことなので、いつの間にか何処かにぶつけてシールもマニキュアもすぐに剥がれてしまう。その度に塗り直すのだが、リムーバーでもラメの部分はこびり付いててなかなか取れない。それにしょっちゅう、剥がれるのでだんだん面倒になって来て、リムーバーで落とすこともなく剥がれかけのまま上へ上へと重ね塗り。本当は面倒くさがりの私。上塗りで、でこぼこになっても気にしない気にしない。色は濃い色のマニキュアだと剥がれかけの時、汚さ倍増なので、薄めの色のみ。キラキラが入ってるマニキュアの方が塗りムラをカバーしてくれるのでキラキラは外せない。そんな密やかな努力ももうすぐ終わりだ。靴下の季節はもうそこまでやって来ている。