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ことりんのスマイル

ことりんのスマイル

ガンマナイフ治療2回目。

「ガンマナイフ治療2回目。」




8月5日、これから行う予定のガンマナイフ治療の話をする為に、1度目の治療でもお世話になった
千葉県循環器病センターにフィルムを持ってお伺いしてきました。
ここは非常に僻地なので、公共交通機関を使って行くにはちとキツイ。
母に琴音を預かってもらって私一人で出たのですが、電車とバスでは一体いつ到着出来るのか
分からないという迫力の場所なので、電車の後はタクシーに乗りましたよ。

そしたらタクシーの運転手さんに「お客さん女医さんですか?」って聞かれた。
フィルムを持っている私は病院に行く患者さんよりも女医さんに見えるんですね・・・。
嬉しいのか何なのか。

病院に着いてガンマナイフ外来のS先生とお話。
日程は8月22日に入院、25日に治療をして翌日退院に。

実は今回の腫瘍、前にガンマナイフを行った場所とかなり似た場所に出来ていて、
「転移巣の再発」なのではないかという話を私は主治医のD先生としていました。
その話もS先生にしたところ、ガンマナイフの線量は強力なのでそれはちょっと考えられない・・・
と言っていました。
S先生は今回も楽に照射できる場所だし、9割の確率で完全消失と明言。
確かに(今回のが「転移」か「再発」かは置いておいて)前回も一度はきれいに消失していたので、
まぁそれは間違ってはいないのでしょう。
色々と1時間ほどお話し、帰りにこども病院のほうへ主治医への書簡を届けて帰りました。


そして22日入院当日。
レントゲン、心電図、相変わらず半泣きしながら検査を受け(服を脱いでする検査が
琴音はキライみたいです。)脳外科の病棟に行くと、
前回のガンマナイフ治療で再会した、元こども病院在籍のNs.のTさんと今回も再会。

久々に色々お話していたらTさんが「ビックリする事があるんだよ~!」と。
ビックリって何?大丈夫?とドキドキしながら聞くと、「大丈夫、きっと嬉しい事だから」
と言う。
それ以上は教えてくれず、何だかやきもき。

しばらくして脳外のDr.達の回診が来る。

・・・と、あれ?あの人は・・・!
なんとDr.達の中に琴音が一番最初の入院でお世話になっていたN先生が!
さっきのTさんの「ビックリする事」はこれだったのね。
琴音はN先生が大好きで大好きでストーカーまがいだったくらいw
今年一年この病院に在籍だそうで、これは琴音には頼もしい援軍?
N先生が「こっちゃんおっきくなったね~。先生の事覚えてる?」と琴音に聞くと、
「うん、おぼえてる」とお返事。
へぇ~、まだ1~2歳の頃の話なのに子供の記憶恐るべしだな、と感心。

ところが回診が終わってDr.達が出ていった後、琴音に「すごいね~ホントに覚えてたの?」と聞くと、

「・・・おぼえてない」

・・・処世術?う~ん、なんかホントに覚えてた、よりも覚えてないけど平和の為に取り繕った
っていう行動の方が恐ろしいような。
・・・3歳児・・・。

そしてこの日は夕方外泊。
で、日曜日の夕方また病院へ。
病院の周囲に何もない事が前回の経験でよ~く分かったので、沢山買い込みして準備万端。
その夜は初めてではないとはいえ慣れない環境に、眠った後も琴音は時々「ママ~?」と
私の存在を確認し、熟睡は出来ていない様子。
私もその度その呼びかけに「ここにいるよ~」と答えているのでよくは眠れず、
TVにイヤホンをつけて、深夜の「世界陸上」を観ながら夜を明かす。
いつの間にか朝が来て、琴音をベッドから降ろしてソファーでTVを見せながら
私は急いで個室内のユニットバスでシャワー。
夕べは返事し続けてたらタイミング逃した・・・。

バタバタしていたらすぐに治療の時間が迫ってくる。
今回も少し前に鎮静の為にセルシン処方されてるのかな~、あれ絶対効かないから無駄だし、
薬だけを飲ませるのは大変だからいやだな~とビクビクしてたら、今回は処方されていない様。
前回ので無駄だという事が分かってもらえたんだろうか、助かった。

なので、完全にしらふのまま治療の時間が来てDr.達と治療室へ。
本当は治療の様子を記録したくてデジカメ撮らせてもらいたかったんだけど、
勇気がなくて言えなかった。
ので、自分の目でとりあえずガスでコテッと行くとこまでは見せてもらった。
その後の挿管もMRIも治療も、本当は全て自分の目で見たいのだけど、さすがにそれは出来ず、
治療室の前の廊下の椅子でずっと待機。
その間、MRI撮影の為の移動なんかの時にはストレッチャーに乗せられて運ばれていく様子を見る事は出来たけど、中での様子はもちろん分からず我慢の子。


そして思ったよりも早く3時間しないくらいで治療が終了して病棟へ。
抜管も済んで運ばれてきた琴音は既に軽く覚醒してた。
が、琴音は普段頻繁にセデーションをかけられてけろっとしている割には、
閉麻に弱く(※閉鎖循環式麻酔。挿管した管から、人口で呼気吸気、麻酔を管理する麻酔)、
覚醒したように見えても嘔気が残る事が多くて、この日も気持ち悪いと言ってしばらく経った
後にも吐いたりしていたので、この日は終日無理をさせず食事も私の判断wで水分だけ
にして過ごさせた。
おかげで、翌日の朝食はたいそう有難かったようです・・・。

翌日はこれと言った問題はなく、S先生とは治療後ほとんどお話出来なかったものの、
とりあえず治療前のシミュレーション時のMRIでは、7月下旬のMRIでの腫瘍の様子とさほど
変わりはなく、予定していた通りの線量での照射が出来た事は聞いて、退院しました。



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