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1.マイクロ・ミニ
やわらかな春の日差しが、カーテンの隙間から広海のベッドに直接当たる。 始めての外出に興奮して眠りについたのは明け方で、目覚めたのは昼を回っていた。 昨夜は妃沙美姉のセクシーで薄い黒のボディースーツにストッキングを穿いたまま眠った。 さすがにネグリジェは汚せず諦めたが、枕や毛布にはカバーを掛け、汚れるのを承知でメイクをしウイッグを被って女の子たまま寝たのだった。 あれだけ時間をかけ完璧とまでに出来上がった化粧を落とすのが勿体無かったのだ。 目を覚ますと、全身をキツク絞め、特に股間は女の子様に圧迫しているボディースーツの感触に、広海のペニスは成長は出来ないにも関わらず、隠微な脈動を繰り返し始めていた。 昨夜は自分で二回も慰めたのに・・・ 耐え切れなくなりボディースーツのクロッチを外すと、圧縮されていたペニスはストッキングの中でいきり立ち、臍を打つように立ち上がり、忽ちの内に噴出を始める・・・ 「んはぁ~・・」ティッシュを当てる暇も無く下着を汚してしまった。 シャワーを浴び、汚れの処置を終わり、寝具で擦れ乱れたメイクを直した広海は、今度は長姉の薄紫のレースのパンティーとブラジャーをし、透けるような白いベビードールを着てみた。 長姉の亜沙美はまだ広海を子供と思ってかベビードールにブラジャーもしない、あられもないスタイルで休日の朝は過すのだった。 幾重にも折り重なった薄い生地は姉の美しい身体の線を隠しきれず魅力的で、裾は太股の合わせ目にやっと届くかという長さで広海は目のやり場に困ったものだった。 亜沙美姉への憧れと同時に、広海には亜沙美に同化するための、一度は着てみたい衣装だった。 お腹が空いてきた広海は冷蔵庫を開けたが、殆どの食品は食べ尽くしていた。 ミルクやジュースの飲み物をはじめ野菜類、ハムもお肉も底を突いていた。 「どうせ外食がするんでしょ? 1人分じゃ作るの面倒だから・・・ これ、食費の足しのお小遣い。」 出かける前の妃沙美姉はスーパーへ買い物には行かず、2万円ほどを置いて行った。 だが、その日から女装しメイクに熱中していた広海には、外に食べに行くことは出来なかったし、また時間も勿体無かったのだ。 昨夜の成功に広海は少し大胆になっていた。 「そうだ! スーパーかコンビニへ買い物に行こう。 また、女の子で。」 広海はその発想に取り付かれてしまった。 「でも・・・昼間のスーパーは無理ね、 明るいし人も多くて危険だもの・・・ 夜を待ちましょ、そしてコンビニくらいなら」 残った食パンにトマトソースと余ったピーマン、チーズなどをトッピングしたパンピザを作りながら広海の心は躍った。 食後お風呂に入り全身を磨きたてると、今夜試みに着ていく服と下着を考え始めた。 女装での再度の外出、それもコンビニという人前にでるというのに、広海は思い切って超ミニのスカートを選んだ。 妃沙美姉の子羊だろうか黒い革のタイトスカートで、総丈が35センチくらいしかなく、少し小さいのかピチピチでお尻の型が現れてしまうものを。 下着は黒、パンティーは亜沙美姉のレースのハイレグ、ブラジャーもレースをたっぷり使ったのをだ。 ストッキングはそれに合わせて、ラメ入りの薄手の黒を、靴は踵がピンヒールの10センチ以上の高さで、足首でストラップで留めるものを選んだ。 上にはホルターネックというのだろうか、シルバーと黒の編みこみで、両肩と背中が出て首の後ろで巻くようしゴールドの金具で留める物に決めた。 全身は黒っぽいがトップの編みこみが荒いのでブラジャーが透けてしまう。 ライトグレーの薄いジャケットを肩から羽織れば、少々大人っぽいセクシーな女性が出来上がるだろう。 夕方になると広海は準備を始めた。 最初に、今度は足の爪に姉の赤いネイルを塗る。 同じ色のマニュキアも手の指先にして、綺麗なラメのトップコートを施した。 食み出しもせず綺麗な妖しい指先が出来た。 それが完全に乾くと、今度は黒い美しいパンティーに足を通す。 股間まで引っ張りあげると、広海は股間に疼くものをなだめるようにして、後ろの方へと折り曲げる。 無理やりパンティーの圧迫でおさえこんだのだ。 タイトなスカートではそうでもしないと股間の突起が現れてしまいそうだった。 まだ十分に育ってはいないそれは、パンティーの滑るような感触と、太股の間で擦れ、序々に鎌首をもたげ始めた。 広海はそれを尚、圧縮するようにパンストを穿いた。 ブラジャーのストラップに腕を通し、両腕を後ろにしてホックを留める。 もう慣れたものだ、丸めたパンストをカップの中に入れると、思った通り綺麗なバストが出来上がった。 広海は股間の窮屈に格納された部分に手を差し伸べ鏡に全身を映す。 美しくマニュキアされた指先が透明なパンストに包まれた黒い布をさ迷い、湿り始めた内股を這う、いかにも悩ましい。 ―――ぁぁっー、ぅぁあぁぁぁ・・・・――― 突起の無い感触に切ないため息を漏らしてしまう。 選んだ衣装を身に着けると、今度はメイクだ。 メイクはこの服に合わせてしてみよう。 それまでに練習した成果を試すためにも念入りにお化粧をした。 アイライナーもマスカラも綺麗に決まって、シャドーはブラウン系を基本ににゴールドのラメをプラスした。 唇には真っ赤なルージュを塗ってみた。 真っ赤なルージュが唇を滑る感触に、又もや陶然となってくる。 イヤリングを付け、ウイッグは少しカールした黒髪のロングを被り、片耳を出すと、男の目を引かずにはおかぬ凄艶な美女に変身していた。 姉のリングも幾つか取り出し、入るものを薬指に嵌めた。 ついでに見つけたゴールドのネックレスにブレスレットも。 ウエストにはこれも見つけたゴールドのチェーンベルトをしてみるとセクシーな女性の出来上がりだ。 透明な黒のストッキングから透ける赤い爪、金のリングの赤い指先。 黒い革のタイトミニ、ホルターネックのキャミソール、それに黒のピンヒールを履いたラメ・パンストの長く細い脚。 長い黒髪にゴールドのイヤリング、濡れた真っ赤な唇。 腰に手を当てて胸を張りポーズを取ったり、後姿で振り返って見たりと、しばし自分の美しさを色んな角度から楽しむ広海だった。 メイクもドレスもそして靴も、思いつく限りの衣装を身に着けたが、一つ足りないものが。 そうだ、バックだ、昨夜は持って出なかったのだ。 またまた姉の部屋に侵入して、適当にブランド品らしいバックを持ち出し、肩から提げてみる。 「これで完璧ね。」 「いえ、まだよ、 お財布に、お化粧直しのフェアンデ、それにリップ・・・エェーと、ハンカチやティッシュなんかも入れとかなくちゃ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/07/04 12:50:39 PM
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