田舎の過疎化について
田舎にいるとふと思う事。田舎に住んでいて感じることは、過疎化がまるで新幹線のように進んでいることです。田舎の多くは、年配の方々が中心となっており、若者が居づらいと感じることがあります。これは、高齢者がいること自体が悪いわけではなく、長年の慣習や固定観念が若者の意見を取り入れない状況を作り出しているからだと思います。私は台湾の台中に15〜6年住んでいました。人口250万人を超える大都市での生活を経て、田舎に戻ってくると、その違いがとても大きく感じられます。田舎が嫌で離れたわけではありませんが、外の世界を知ることで、田舎の課題がより鮮明に見えるようになりました。現代ではインターネットが普及し、リモートでの仕事も可能になり、都会に行かなくても新しい産業を創出できる時代です。地元の特産品をオンラインで販売したり、空き家や空いた土地も活用できるはずです。しかし、過疎化が進む理由の一つは、年配の方々が若者の意見を受け入れず、昔のやり方に固執している点にあるのではないでしょうか。時代は大きく変わり、若者がインターネットやキャッシュレス、スマートフォンなど新しい技術を駆使する一方で、それを理解しない高齢者が権威を持ち続けると、若者は新しい時代に合った場所を求めるのも当然です。また、市町村や役所の対策も時代に合っていないことがあります。高齢者向けの施策が優先される一方で、若者に対する支援が不足していると感じます。例えば、農業や漁業をかっこよくリブランディングし、若者に魅力的に映るような取り組みを行うべきです。空き家や農地を無償で提供するなどの斬新なアイデアも必要です。そうしないと、伝統的な農家だけが土地を引き継ぐ状況が続き、新しい世代は離れてしまうでしょう。若者が田舎でリーダーシップを発揮できる仕組みを作り、世代間の格差を埋めつつ協力していくことが、地域再生の鍵です。ベテラン世代の知恵を活かしながらも、若者の新しいアイデアを取り入れることで、田舎はもっと魅力的な場所になるはずです。さらに、仕事だけでなく、カフェやイベント、自然との共存をテーマにしたエコライフなど、若者が「ここで生活したい」と思える環境づくりも大切です。都会のストレスから離れ、自然豊かな田舎での持続可能な生活は、今の若者にとって非常に魅力的なものです。最後に、地域全体で「こんな町にしたい」というビジョンを共有し、みんなで夢を描くことが重要です。若者が「この地域を自分たちの未来の場所にしたい」と感じられるような、活躍できる場所を作ることが、過疎化を食い止め、田舎を面白くするカギです。このメッセージが、日本全国の過疎化が進む地域に関わる人々に届き、田舎暮らしの可能性を再考するきっかけとなれば幸いです。