ことりのそら

今日は、珍しく（？）、教会学校で怒ってしまった。
始まりの時間まで宝石とりゲームをしていて、
時間になったから続きは休み時間にね、と中断した。
だけど、お勉強（ビデオ）の時間に、子どもたちは
たまごっちのお世話にいそしんでいた。
それも、音ピコピコでうるさいし、お互いおしゃべりするし、
しまいには通信だ何だまで始める始末。
もちろん注意は何度かしたけれど、聞きゃしない。
ビデオ見ていた子達まで、そっちに気をとられて上の空。

ビデオが終わって、子どもたちは待ってましたでゲームのほうへ
戻ろうとしたけれど、私はゲームを片付けてしまった。
さっき遊んでたもんね、もう遊びはおしまい。そう言って。
さっきは何する時間でしたか、って聞いたら、ビデオ見る時間、という返事。
そう、ビデオで聖書のお勉強をする時間。
その時間にみんなは何をしてましたか？　遊んでた、という返事。
そう、だからもう遊ばなくていいよ。今日はおしまい。
ぶうぶう言ってた子どもたちはこの時点で黙り込んじゃったけれど、
もうひとつ付け加えておいた。
あのビデオはね、神父様が、みんながどうやったら楽しく聖書のお勉強が
できるかなって、一生懸命探してくださったものなんだよ。

………あああああ。筋通らない～～～。
別に私は、ビデオをわき目もふらずに見てなさいと言いたいわけではない。
毎回ビデオでお勉強というのも、おもしろくない子がいて当然。
しかも、子どもたちは幼稚園のころに同じものを見ているらしいから。
家でテレビを見てたって、おもしろくないところなら他のことをしたり
おしゃべりしたり、するかもしれない。
だけど、ここは家じゃないもんな。一応、お勉強の時間なのだ。
自分がおもしろくなくても、他の人は聞きたいかもしれない。
騒ぐと、その人の邪魔になる。
それから、ゲームをすると、そっちへ引きずり込まれちゃって、
もしかしたら心に残ったかもしれないところも、素通りしちゃう。音うるさいし。
黙って手遊びとかしてるくらいなら、目くじら立てる気はないんだけどさ。

教師研修のときに講師をしてくださった神父様なら、
たぶん、私が怒ろうとしたら、いいんだよっておっしゃるんだろう。
（そのかわり、怒らないで対応する方法をお持ちなわけだけど）
かくいう私だって、赤毛のアンも真っ青の夢想癖をもっていたから、
授業中に心がこの世界にいたことのほうが少ないんだけど（^^;）。
わかる教科は授業きかなくてもわかったし（教科書読めば充分）、
わかんないやつ（算数とか算数とか算数とか）は
授業きいてもちんぷんかんぷん通り越して苦痛なだけだったので、
授業を聞くメリットは、あんまりなかったのだ。
おもしろいとこや、教科書に載ってないことを教えてくれる授業は
ちゃっかり聴いていたけれど。
だから、人様のことを言える立場では、決してないんだけど。

信者さんの子対象の教会学校ではないし、
来る子達を信者さんにしちゃおう計画があるわけでもない。
神父様もそのおつもりのようだし、私もそうだ。
だいじなのはクリスチャンになることじゃなくて（それはその人と神様の間の問題）、
人の力も知恵もはるかに超えた偉大な何かが存在しているということと、
その存在が、ひとりひとりを丸ごと愛してくださっているということを
こころのおくふかくに刻んでもらうこと。
それが、迷ったときの道標、闇夜の灯火、渇ききったときの水の一滴に
なってくれれば、それでいいと思っている。
一応カトリック教会なので、それに沿った伝え方をするけれど、
形や理論に必要以上に縛られるようになれば、それはかえって害だもの。
（形も理論も、それはそれで意味のあるだいじなものではあるんだけど）

うーうーうー。
お勉強は神父様領域なのをいいことに、私は手を出さないけど。
本当は、どうにかする必要があるのは、こっちなんだろうなぁ。
（お勉強の時間にゲーム機は、そりゃないだろって思うけど）
何か、何か、いい方法ないかなぁ。
（……ひょっとして私が開き直ればいいだけだったりするのかな？）

幸いなことには、子どもたちはおやつの準備の時点で元通りになり、
九九板はおもしろそうにやっていたし、
そのあとの余った時間では、結局宝石ゲームを楽しんでいた。
さてさて。来週は私は仕事で休みだけれど、
再来週宝石ゲームを宝石つきで持ってくると約束したので、
せいぜい忘れないようにしなくては。
……はて、宝石セットどこへ片付けちゃったかなぁ……（またやってる）