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カテゴリ:思うこと
バレエ教室で一緒だった娘っ子の出演しているジャズダンスの発表会があった。
恒例のお誘いをいただいたから、ほいほいと出かけていった。 個人的な趣味からいえば、友人が出ているのでもなければ ジャズダンスをわざわざ見に行くことは多分なかろうと思われる。 もちろん、市内にいくつもある他のジャズダンス教室の舞台を観にいくことはない。 でも、この教室の舞台はいつもいろんな趣向が凝らされていて、とても楽しい。 ダンス自体もさることながら、エンターテイナーだねーといつも思う。 この教室にはバレエ教室の仲間以外にも、昔から顔なじみの娘っ子がいた。 だけど転勤で遠くへ引っ越した。今年は見られないんだなぁと思っていたら 客席に来ていて、声をかけてくれて一緒に観ることになった。 じっと座っているのに苦労していることが、隣にいてよくわかった^^; うんうん、体が勝手に踊りそうになっちゃうんだよねー。わかるわかる。 今年も、いろいろと楽しい舞台で、時々吹き出したりしながら楽しませてもらった。 2時間の舞台があっという間。 長く踊っている人たちの動きに、すごいなぁと舌を巻いたり、 大人(平均年齢確か50代後半)のクラスの人たちの、難しそうな動きは特にない、 でもなんだかとっても楽しい踊りに、テクニックの問題じゃないんだなぁと確認したり。 その中でも印象に残ったのは、だけど楽しい曲ではなかった。 舞台に立つ人間なら多分誰でも知っている(そして他の人もきっと)、 苦悩というか落ち込みというか、そういう感じのテーマの1曲。 私はテレビを見ないから流行歌も全然知らないけれど、 きっとこれは多くの人に歌われただろうなという感じの歌に乗せて。 いやー、知らない人が見てると何でもないようなことでも、そりゃもう悔しいくらい、 すんごく難しかったりするのだ。それに、表現の世界にゴールなんて、そもそもない。 苦悩しながら、でも踊る。高みに輝く目標を見つめて、時には励ましあいながら。 うまくいえないけれど、そんな感じかな。 見ていて、ちょっと泣きたくなった。 バレエ教室で仲良くしてもらった、実は両手の指ほど歳の離れた娘っ子。 一緒のバーについていたころも、そしてそこを去ってからも、 同レベルのどつき漫才もしたけれど、悩み事相談所もやっていた。 周囲にはおそらく悩み事なんぞないに違いないと思われているだろう彼女の、 いろんな苦悩や悲しみを、迷いを、いろいろ聞かせてもらった。 聞くだけで、ろくなことも言えなかったし、言ったことだって今にして思えば ずいぶん的外れなことも多かったと思う。聞くだけに徹しておきゃよかった。 だから私は役には立ってないんだけれども、彼女は自力でちゃんと超えて、 そして多分、その苦しみはここで輝いているんだろうなって、 踊っている友人を見ながら、ちょっと思った。 苦しんでよかったねぇ、なんて、もちろん言えない。 でも、苦しい日々を超えたから、そんなふうに踊れるんだねって、言いたくなった。 さすがに7年以上も一緒にレッスンをしていないと、めったに話す機会もないから 今彼女がどんな状態なのかは知らない。でも多分、やっぱり苦しいことも 抱えてるんだろうなと思う。そんなの誰でも同じだろう、苦にするかどうかは別として。 でも、なんとなく思った。 もし、私に話を聞かせていてくれたころの彼女に今の私が何か言うとしたら、 だいじょうぶだよ、って伝えたいな、って。 だいじょうぶだよ、あなたはちゃんと超えるし、そのことがあなたを深くしてる。 苦しいだろうけど、だいじょうぶ。だいじょうぶだよ、って。 で、今の彼女には、ありがとうって言いたいわけなのだけれども。 そんなことはさすがに言えず、楽しかったよのありがとうだけ渡して帰ってきた。 元気そうだね、そのうちまたご飯でもつきあっとくれ、なんて言って。 練習不足でねー、なんて頭かいてたけど。 ま、納得するほど練習するのは、どだい難しい。まして仕事が他にあるんだし。 全体的にはとっても楽しい舞台で、いろいろ笑わせてもらったし、 しみじみして元気もらったりもしたし。 行ってよかったな、とってもありがとうね。 そういうお客がいるなら、それで目標達成でしょ?、友よ。 来年も楽しみにしてるからねー。(ここで言ってどうする、って^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 9, 2006 12:09:52 AM
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