善意を売ったオークション。
赤星選手が送った車椅子がYahooオークションに出ていたというニュースがTVでやっていたけど・・・。いやー、善意まで売ったらだめよねぇ。赤星選手の所属する阪神タイガースのHPを見てみると、この車椅子。一応、応募してから抽選であたるというもの。それも、個人ではなく・・・・・『 施設 』単位。ということは、Yahooオークションで書かれてあった「知り合いから譲り受けた」というのは・・・間違えているということか。それも、1シーズンに赤星選手が決めた盗塁数分の車椅子をプレゼントになるんだが、1施設につき1応募はがきが有効で、1施設につき1台。ということは、一応『 施設 』が所有する車椅子ということなるんだろうか。そうなると、この場合・・・悪くなると「 横領 」になるのかもしれない。赤星選手の車椅子のオークションURLに行ってみたところ、もちろん、終了になっていたわけだが・・・出品者のYahooID削除もされていた。本当なら、ID削除せずに自分が行った行為の責任をしっかりとほしかったかもしれない。。そんなことをするぐらいならその施設は「応募する資格なし!」なのだ。赤星選手の車椅子オークションで画像が貼り付けてあったが、その中に車椅子の側面にプレートがつけられていて、ちゃんとNo,も振られていた。実は、このNo,からどこの施設へ寄贈されているものなのか?割り出すことができるそうだ。そこを赤星選手は「あえてしません」と言っている。割り出せば割り出すで余計に「悲しさ」がこみ上げてくるだろうしね。悪名高き2chでは、この件に関して・・・・やはり「そういうことをするぐらいなら応募するなよ」という書き込みが多々あった。ふと、知り合いが漏らしていたことを思い出した。「障害者は大ッ嫌い!」と言った知り合いに「どうして?」と理由を聞いてみると「都合の良いときは、障害者として扱うな!って言うくせに都合が悪くなると「私は障害者なんだ!」って言うところが嫌いよ!」どうも職場に障害を持った人が一緒に働いていたようなのだが、何かにつけて「私を障害者扱いして!」といっていたそうだ。ところがいざ障害者扱いをやめてみると「私は障害者なのに!」と言い出したという。今回の件もきっとどこかにそういう心のどこかに知り合いの職場の人同様「障害」を持つ人ということを利用してしまおうと思ってしまったのかもしれない。障害を持つ人もなんの不自由なく生活できる。そういう日本になってほしい。赤星選手も障害を持っていても球場に足を運んでほしい。野球を見てほしいと思っているからこそ、彼は車椅子という足を選んだ。球場だけじゃなく、コンサートや演劇などいろいろなところへ運んでくれる足として寄贈したんじゃないんだろうか?こういうことがあるたびに・・・施設や障害を持つ人たちへの偏見は増えていく。一人の人がやったことかもしれない、一施設がやったことかもしれない。でも、それによって他の多くの施設や多くの障害を持つ人たちが偏見で見られる。施設の運営資金を得たかったというのなら、寄贈してくれた赤星選手へなにかしら一言あってよかったのではないだろうか?それが筋というものじゃないのだろうか?2003年から4年間で201台の自走式車椅子、3台のリクライニング式車椅子を寄贈してきた赤星選手。今回のことがあっても、「寄贈はやめません」さて、今年はいくつの盗塁を決めていくのだろう?盗塁王を取れるのだろうか?違った意味で、阪神タイガース「 赤星憲広選手 」から目が離せない。