カテゴリ:小針の日記
こんにちは、こはりです。
ヨガ、それはからだをほぐし、心をやすらげるものです。 そのために“がんばらない”ようにします。 「私は体が硬いからできない…」「痛くて苦しいだけ…」 そんな声をよく聞きます。 単に体が柔らかければいいのでしょうか? 僕が実際に多くの人の体に触れ感じることは、“心構え”が“身構え”に反映しているということです。 現代人の多くは脳の疲労をためこんでいます。 パソコン仕事や過酷な頭脳労働、仕事場や家庭における精神的なストレスの影響で、脳は緊張し続け、心はこわばり、自律神経の失調を招いて、筋肉は身を守るようにして固く縮こまっています。 そんな時、からだの声を無視して、無理やり伸ばしたり曲げたりしたらどうでしょう。 「理解」や「共感」を得られない心身は、恐怖と不信でますます固く閉じこもってしまうのではないでしょうか。 ヨガだからといって、本場のインド人のようにポーズをしなければいけない、ということもないと思います。 まず筋肉の量や質、骨格、手足の長さなど体型が違います。 食文化や気候風土も違います。 少なくとも体格や年齢、性別などの条件を考慮に入れなければ、その人に応じたやすらぎは訪れないと考えるのです。 そのためにも、「~しなければ」という考えは、ヨガの時間中ひとまず横に置いておきたいものです。 「柔らかくならなければ」「変わらなければ」 いずれも現状否定による居心地の悪いストレスで脳の緊張を強め、ひいては体を固くしてしまう原因になります。 “痛くない範囲で”曲げられるところまで曲げ、または伸ばせるところまで伸ばせたら、呼吸をゆったりなめらかにするように心がけます。 力みがあったら吐く息で、力が抜けるようにします。 重さにおまかせしてしまうような気持ちです。 そしてコリのある部分や、固い部分に出会ったら、それを何とかしようとするのではなく、ただ感じるだけにします。 良いとか悪いとか分析や判断はしないでおきます。 大事なことは「わかってあげる」「気づいてあげる」ことだけです。 その部分にそっと手を当ててもいいでしょう。 すると、「理解」や「共感」を得られた心身は、そのかたくなさやこわばりをほどいていきます。 同時に血液が巡り秘められた自然治癒力のスイッチをオンにしていくのです。 体が痛む、なんだかだるい、心に元気がない、眠れない。 そんな慢性化してあきらめてしまっていた症状が、人の手も借りず自分の力で嘘のように改善できるのがヨガなのです。 それは目新しいことでも、驚くことでもなく、ごく当たり前のことです。 自分の体を一番よく知るのは他ならぬ自分なのですから。 お金もかからず、道具もいらず、難しいことをしなくても、今すぐにできることです。 気負わず、あせらず。 真理は逃げずにすぐそばにあります。 そして、それはいつでも意外なほどシンプルなものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.02 17:50:09
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