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銀座マキシム・ド・パリは今年で開店40周年を迎えるそうです。
今ほどパティスリーが充実していなかったころ、本格的なフランス菓子を置いていたのはごく限られたお店だけでした。 老舗レストラン、マキシムのケーキは宝石のように美しく、中でも「ミルフィーユ」は、私たち世代の女性にとって、憧れの存在でした。 そんなマキシムのケーキをお取り寄せできる時代が来るとは想像もしなかった当時のことを振り返りながら、届いたばかりの「タルト・ポム」をいただきました。 アメリカンタイプのどーんとしたアップルパイに比べますと、さすがマキシムの「正統派アップルパイ」は、見るからに端正な雰囲気をかもしています。 切り分けると薄いパイ生地が一枚一枚重なり合って、きれいな層をなしており、 パイ生地の中には煮込んだりんごとレーズンが入っています。 レーズンは少量ですが、洋酒が効いていて、カジュアルなお菓子を上品にまとめる役割を果たしているようです。 また、上部のパイ生地が充分に膨らむよう、フィリングの上にスポンジ生地を一枚乗せ、水分を適度に吸わせる仕組みになっています。 パイとりんご、それぞれがばらばらになることなく、一体となった美味しさの中に、フランス菓子のエッセンスが凝縮されているような印象を受けました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.17 20:03:46
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