■ ドラマ 永久の彼方へ

2020/09/11(金)16:25

第四十四話  球技大会 (あなたもまだなのよ~)

.  キン~コン~カン~コォ~~ン♪  青蘭中学、午後のホームルームの時間。 美咲先生   「今日のホームルームの時間は、来月行われる、クラス対抗の球技大会の出場選手を    みんなで決めたいと思います。」 伊藤裕太君   「へぇ~、そんなのがあるんだ。」 江藤淳一君   「ぼくはスポーツ得意だから、大歓迎~☆」 渡井ちかさん   「私は運動苦手なのよね・・・・」 美咲先生   「この球技大会はね、毎年各学年ごとに行われるの♪    一年生は8クラスあるから、その8クラス総当たりでトーナメント方式で、    勝ち抜いた分のポイントが付いて、その総得点で優勝がきまるの。    渡井さん、残念ながら全員参加なのよ~♪    いくつかある種目に、必ずどれかには出ないといけないのよね。」 渡井ちかさん   「やだわぁ・・・・強制かぁ・・・・」 江藤淳一君   「渡井さん、噂だと、団体競技ばかりらしいから。。。    みんなで力を合わせてがんばろうよ♪」 美咲先生   「江藤君、えらいわね♪ そうね、           みんな団体競技だから、基本はみんなで楽しく。。。」 ゆうすけ   「そうだよ、優勝しても賞金が出る訳じゃないし。。。」  あはははは  クラスで笑いが起きる。 伊藤裕太君   「先生~、その種目を早く教えて下さ~~い♪」 美咲先生   「そうね、じゃ、これから発表するわね。」  そう言い終わると、黒板に、カツカツと書き始めた美咲先生。 男 子    女 子 .サッカー    .      バスケットボール  . 伊藤裕太君   「おぃ、サッカーだってよ♪ うちのクラス、優勝じゃねーの?」 坂田鉄次君   「うちら4人、小学校の時にサッカー少年団に在籍してたからな。」 土谷敏彦君   「裕太がフォワード、俺と鉄がミッドフィールダー、克ちゃんがディフェンダーと、    揃いも揃ってるからな。。。♪」 岸川克司   「あぁ。 だが、楽観視出来ないよ。 2組には、滝田小の6人が揃ってクラスメートだ。」 伊藤裕太君   「くそぅ~、そうか、やつらみんな2組だ・・・・・。」  カツカツカツ  美咲先生のチョークが進む。 男 子女 子 .サッカー   (11人)  バレーボール (9人) バスケットボール (5人) . バレーボール  (9人) 仁科優子   「私はバスケかなぁ・・・・」  オレはバレー♪  ぼくはサッカー  私はバレーがいいわ     男 子 女 子      .サッカー   (11人) バレーボール (9人) ドッヂボール (5人) バスケットボール (5人) . バレーボール  (9人) ドッヂボール  (5人) 美咲先生   「さぁこれがリストよ♪ みんなどれがいいか決めた~?」  わいわい ガヤガヤ。。。 美咲先生   「選抜式に得意そうな人を選ぶか、個人の好みで枠を埋めて行くか、どちらにする~?」 江藤淳一君   「はい、ぼくは競技である以上、どの種目も勝ちにいくべきだと思います。    したがって、全種目はともかく、スポーツが得意な人を1つの競技に集中させて高い    勝ち点を狙いに行くことを提案します。」 伊藤裕太君   「私も賛成・・・・ですが、1種目だけ制覇しても総合ポイントで優勝が決まる訳    だから、ある程度は戦力を見定めて、振り分けることも提案しておきます。」 美咲先生   「ゆうすけ君、何か意見ないかしら。。。」 ゆうすけ   「あぁ、おれは誰がどのくらい能力持っているのかまだ良く分からないんでね、    同じ小学校出の人同士なら分かるだろう。    まず、自分の好みを聞いて一端振り分けてから、その後みんなで協議して最後の    出場枠を決めるってのはどうだ。    自分の望みも聞いてあげないとね♪」 岸川克司   「さすがゆうすけだ、おれもそれに賛成だな。」 美咲先生   「こういち君と武藤君・・・・は・・・・・^ ^;;; 」  みんなで声を合わせて。。。  『熟睡中で~~す♪ あはははは』 ゆうすけ   「二人は放っといて、残りに押し込みましょう。」 美咲先生   「そうね、先に進めましょう。。。    なんだけど、こんな話しもしなくちゃいけないの。    参加枠は男子25人、女子19人でしょ。    と・こ・ろ・が・、うちは男子23人と2人分、欠けてるのよ。    したがって、誰か二人が2つの競技に出れるんだなぁ~☆」 土谷敏彦君   「なら話は早い、サッカーにこういちをもらうよっ」 美咲先生   「土谷君、もらうって、まだあなたがサッカーって決まってないでしょ♪」 伊藤裕太君   「そ、それは困りますっ、敏はうちらサッカーに出てもらわないとっ!」 美咲先生   「ほらほら、伊藤君、あなたもまだなのよ~」  『あはははははは』  クラスがどっとどよめく。 美咲先生   「でも話が早そうね、まず自分の好みを順番に言ってちょうだい。」  私はバレー  ぼくはサッカー  私はどれでもいいです・・・・・・  ガヤガヤガヤ  カツカツカツ 美咲先生   「ふぅ、一端の希望が出揃ったわね。    どれでも良いという人を外枠で待機してもらうと、第一希望志望者は、みんな入れる    みたいよ。」 伊藤裕太君   「よかった~♪ 鉄、敏、克ちゃんと出来るな♪」 土谷敏彦君   「さて、本人は寝てるが、こういちをサッカー枠に入れて欲しいんだけど。」 岸川克司   「おれからもお願いしたいな。」 坂田鉄次君   「同感~☆」 ゆうすけ   「美咲先生、いいんじゃありませんか~? どうせ本人、起きててもどれでもいいんだろう    から。    それに、2人がもうひとつに出れるんでしょ。    その一人はこういちになるんじゃな~い?」  クラスのみんなが、  『そうだよ そうだよ~♪』 美咲先生   「みんなの推薦がでたので、サッカー枠にこういち君を入れましょう。。。    ドッヂボールの希望者が少ないわね・・・・」 ゆうすけ   「なら丁度4人枠空いてるから、おれとこういち、武藤さん、それと・・・江藤君、    これでどお?」 江藤淳一君   「おっ、オレも2つ競技して良いのか。。。」 ゆうすけ   「みんなが承諾してくれればお願いしたい。 余りものの寄せ集めだが・・・・^ ^;;; 」  クラスのみんなが、  『いいよぉ~♪』 美咲先生   「はい、了解♪ さてと、他は・・・・・」  こうして、球技大会のメンバーが決められていった。                           -つづく- 第45話 闇討ち・・・へ  (シャドーになってますよ)   ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。     また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。

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