■ ドラマ 永久の彼方へ

2020/09/04(金)13:50

第265話 捉われた利江 -14 (まぁよい、放っておけ)

第三章 241 ~ 300 話(61)

. ~   ~ [火軍長]欧陽 康(おうよう こう)   「 食らえーーーっ! 」  円の中心であるザウバー目掛けて、力強い火炎放射を発射したっ!    ぶおーーーーーっ  ドーナッツ全体が炎で赤く燃え上がるっ! ザウバー   「ふんっ!」  その場から高くジャンプして回避するザウバー。 だが、 [火軍長]欧陽 康(おうよう こう)   「読み通りだぜっ、食らえっ、炎投帯っ  」  ぶおぉぉぉぉっ  周回する[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)が、高く飛び上がったザウバー目掛け、炎の  帯、炎投帯を打ち放った!  それはまさに、円すい状に炎が舞い上がり、飛び上がったザウバーをひと呑みで包んだっ!  空中ではステップを踏めないザウバー。 ザウバー   「うおぉぉ、こしゃくなぁぁぁぁっ!」  両手を広げて片足を上げ、スケートのスピンのように反動をつけた。  身体をクルクルと脊髄を中心にドリルの様にスピンさせ、体の回りに風を起こして炎の直撃  を回避するザウバー。  なんとそこへっ! [空軍長](りゅう くうさい)   「空中では手も足も出んだろう。 死ねっ!」  獲物を狙う隼の如く、翼を大きく広げ急降下でザウバーに一直線で向かってくる[空軍長]  (りゅう くうさい)っ!  シュパーーーーっ! ザウバー   「なんの、その翼をバラバラにしてくれるはっ!」  翼の先端を キラーン と輝かせながら、ぐんぐんとザウバーに近づく[空軍長](り  ゅう くうさい)。 だがその時、 クラウス   「うりゃゃっ!」   ビュイィィィン  先程払い落とした丸太を拾い上げ、槍投げのように上空に向かって投げつけたクラウス。  その丸太が、[空軍長](りゅう くうさい)を凌ぐ速度で、ザウバーに  向かって飛んで行く。  今まさにザウバーの体を真っ二つにと進路を取っていた[空軍長](りゅう くうさい)  の後方から、物凄い勢いで丸太が突っ込んで来たっ!  ====シュパっ [空軍長](りゅう くうさい)   「うわっ!」  それに気づき、慌てて進路を変更した[空軍長](りゅう くうさい)。 ザウバー   「甘いんだよっ!」   ガシっ  瞬時に回避した[空軍長](りゅう くうさい)の足を掴んだザウバー、  そしてもう一方の手で飛んで来た丸太をガッチリとキャッチっ!  すると、丸太の勢いのまま足を引っ張られて体制が乱れる[空軍長](りゅう  くうさい)。 ザウバー   「丸焼けになりやがれっ!」  そのまま真下に叩き付けるザウバーっ!  『 うりゃっ! 』  炎の円すいに向かって勢いよく落下していく[空軍長](りゅう くうさい)っ! [空軍長](りゅう くうさい)   「ぬぉぉぉ、なんてバカ[力]なんだっ!」  自分でも経験の無いほどの速度で落下している。 [空軍長](りゅう くうさい)   「ダメだ、翼を広げている時間がないっ!」 [火軍長]欧陽 康(おうよう こう)   「 うわっ!」  慌てて、炎の噴射を停める[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)。  グングンと地面に向かって一直線の[空軍長](りゅう くうさい)が観念した  その時、突然川の水の大きな塊が、バケツで水をぶちまけるように[空軍長]  (りゅう くうさい)目掛けて飛んできたっ!      ザバーーーン  落下速度を弱めるように大量の水がブレーキとなり、地面スレスレで翼を広げ自力で着地し  た[空軍長](りゅう くうさい)。                       スタ。 [水軍長](とう すいじゅ)   「間に合ったようだな。」 [空軍長](りゅう くうさい)   「お陰で助かったぜ、くそぉ・・・・」  再び大空に舞い上がる[空軍長](りゅう くうさい)。 ~   ~     ~ [近衛軍副長]トンコウ   「大・・・、大少林寺の僧侶だとっ !! 」  利江とタロの前に駆け寄るチーランとスウラン、そしてスンチャとチュウランが黄龍道  (おうりゅうどう)元帥の前に立ちふさがったっ! スンチャ   「てめぇかっ、利江ちゃんをさらった張本人はっ!」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥   「大少林寺のこわっぱ共か。」 チュウラン   「こんな無力で無抵抗の少女を・・・。」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥   「きさまらの知ったことかっ!」 [近衛軍副長]トンコウ   ( えっ・・・・ ) 急に驚き、黄龍道(おうりゅうどう)元帥を見るトンコウ。 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥   「まとめてあの世に送ってやるわ! 食らえっ!」  再び黄龍道(おうりゅうどう)元帥が利江とスンチャ達に向けて手の平を向けた。  そして次の瞬間、またまた凄まじい[気砲]が放たれたっ!        ズドォーーーン ====>                                  さっ  横の出口に交わしたスンチャ、チュウラン、利江を抱えたチーラン、そしてスウラン達。 チュウラン   「このまま退却だっ!」  一気にその通路を駆け去っていった。 後を追うタロの姿も。 [近衛軍副長]トンコウ   「黄龍道(おうりゅうどう)元帥様・・・・・」 [竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥   「まぁよい、放っておけ。」 [近衛軍副長]トンコウ   「・・・はは。」 [神霊巫女]マーシャ   ( 利江ちゃん・・・・ ) 第266話 暗黒の組織、集結す へ (ふん、おまけも一緒かい)   ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。     また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。

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