2020/09/04(金)13:50
第265話 捉われた利江 -14 (まぁよい、放っておけ)
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[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
「 食らえーーーっ! 」
円の中心であるザウバー目掛けて、力強い火炎放射を発射したっ!
ぶおーーーーーっ
ドーナッツ全体が炎で赤く燃え上がるっ!
ザウバー
「ふんっ!」
その場から高くジャンプして回避するザウバー。 だが、
[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
「読み通りだぜっ、食らえっ、炎投帯っ 」 ぶおぉぉぉぉっ
周回する[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)が、高く飛び上がったザウバー目掛け、炎の
帯、炎投帯を打ち放った!
それはまさに、円すい状に炎が舞い上がり、飛び上がったザウバーをひと呑みで包んだっ!
空中ではステップを踏めないザウバー。
ザウバー
「うおぉぉ、こしゃくなぁぁぁぁっ!」
両手を広げて片足を上げ、スケートのスピンのように反動をつけた。
身体をクルクルと脊髄を中心にドリルの様にスピンさせ、体の回りに風を起こして炎の直撃
を回避するザウバー。
なんとそこへっ!
[空軍長](りゅう くうさい)
「空中では手も足も出んだろう。 死ねっ!」
獲物を狙う隼の如く、翼を大きく広げ急降下でザウバーに一直線で向かってくる[空軍長]
(りゅう くうさい)っ! シュパーーーーっ!
ザウバー
「なんの、その翼をバラバラにしてくれるはっ!」
翼の先端を キラーン と輝かせながら、ぐんぐんとザウバーに近づく[空軍長](り
ゅう くうさい)。 だがその時、
クラウス
「うりゃゃっ!」 ビュイィィィン
先程払い落とした丸太を拾い上げ、槍投げのように上空に向かって投げつけたクラウス。
その丸太が、[空軍長](りゅう くうさい)を凌ぐ速度で、ザウバーに
向かって飛んで行く。
今まさにザウバーの体を真っ二つにと進路を取っていた[空軍長](りゅう くうさい)
の後方から、物凄い勢いで丸太が突っ込んで来たっ! ====シュパっ
[空軍長](りゅう くうさい)
「うわっ!」
それに気づき、慌てて進路を変更した[空軍長](りゅう くうさい)。
ザウバー
「甘いんだよっ!」 ガシっ
瞬時に回避した[空軍長](りゅう くうさい)の足を掴んだザウバー、
そしてもう一方の手で飛んで来た丸太をガッチリとキャッチっ!
すると、丸太の勢いのまま足を引っ張られて体制が乱れる[空軍長](りゅう
くうさい)。
ザウバー
「丸焼けになりやがれっ!」
そのまま真下に叩き付けるザウバーっ! 『 うりゃっ! 』
炎の円すいに向かって勢いよく落下していく[空軍長](りゅう くうさい)っ!
[空軍長](りゅう くうさい)
「ぬぉぉぉ、なんてバカ[力]なんだっ!」
自分でも経験の無いほどの速度で落下している。
[空軍長](りゅう くうさい)
「ダメだ、翼を広げている時間がないっ!」
[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
「 うわっ!」
慌てて、炎の噴射を停める[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)。
グングンと地面に向かって一直線の[空軍長](りゅう くうさい)が観念した
その時、突然川の水の大きな塊が、バケツで水をぶちまけるように[空軍長]
(りゅう くうさい)目掛けて飛んできたっ!
ザバーーーン
落下速度を弱めるように大量の水がブレーキとなり、地面スレスレで翼を広げ自力で着地し
た[空軍長](りゅう くうさい)。
スタ。
[水軍長](とう すいじゅ)
「間に合ったようだな。」
[空軍長](りゅう くうさい)
「お陰で助かったぜ、くそぉ・・・・」
再び大空に舞い上がる[空軍長](りゅう くうさい)。
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[近衛軍副長]トンコウ
「大・・・、大少林寺の僧侶だとっ !! 」
利江とタロの前に駆け寄るチーランとスウラン、そしてスンチャとチュウランが黄龍道
(おうりゅうどう)元帥の前に立ちふさがったっ!
スンチャ
「てめぇかっ、利江ちゃんをさらった張本人はっ!」
[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
「大少林寺のこわっぱ共か。」
チュウラン
「こんな無力で無抵抗の少女を・・・。」
[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
「きさまらの知ったことかっ!」
[近衛軍副長]トンコウ
( えっ・・・・ ) 急に驚き、黄龍道(おうりゅうどう)元帥を見るトンコウ。
[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
「まとめてあの世に送ってやるわ! 食らえっ!」
再び黄龍道(おうりゅうどう)元帥が利江とスンチャ達に向けて手の平を向けた。
そして次の瞬間、またまた凄まじい[気砲]が放たれたっ!
ズドォーーーン ====>
さっ
横の出口に交わしたスンチャ、チュウラン、利江を抱えたチーラン、そしてスウラン達。
チュウラン
「このまま退却だっ!」
一気にその通路を駆け去っていった。 後を追うタロの姿も。
[近衛軍副長]トンコウ
「黄龍道(おうりゅうどう)元帥様・・・・・」
[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
「まぁよい、放っておけ。」
[近衛軍副長]トンコウ
「・・・はは。」
[神霊巫女]マーシャ
( 利江ちゃん・・・・ )
第266話 暗黒の組織、集結す へ
(ふん、おまけも一緒かい)
※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。
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