第4-447話　福ノ島の怪 -11　（ 嘘こけ・・・ (￢.￢;）

. ［近衛軍長］チーラン 　　「うむ。 　　　さて シャーク、このメンバーだとお主がリーダーとなるが、［近衛軍長］ 　　　として指示する。 　　　　　　　　　　　　みなを連れて大竹林寺に帰れ。」 ［水軍長］（とう すいじゅ） 　　「し、しかし・・・」 ［近衛軍長］チーラン 　　「お前達がおっては我らの隠密な行動に障害となる。　現にお前達を『指揮する立場の 　　　者』と知れてしまったわ。 　　　チュウランの指示でも今は要らぬ。」 ［空軍長］大 空飛（だい　こうひ） 　　「ですが、先程の得体の知れぬ生物も現れましたゆえ・・・」 ［近衛軍長］チーラン 　　「いっ、らっ、ぬっっ！」 ［近衛軍長 補佐］スウラン 　　「お前達にも見えぬであったろう・・・。　なら我らのそばにおっても同じ。」 ［土軍長］杜 土俊（と どしゅん） 　　「た、確かに・・・。」 　と、そこへ、 シュナイケル 　　「やれやれ～、毎度消化不良になっちゃうよねぇ。。。」 　空中をフワフワとシュナイケルが戻ってきた。 ［近衛軍長］チーラン 　　「貴様はっ！」 シュナイケル 　　「これはこれは、［近衛軍長］殿に、［近衛軍長 補佐］殿。　お揃いで。。。」 ［近衛軍長 補佐］スウラン 　　「お前っ！　利江　どこへ連れていったっ！」 シュナイケル 　　「さぁ～、、、、お二人にもお教え出来かねますな。」 ［近衛軍長］チーラン 　　「なぜ我らの軍と行動を共にしておるっ！ 　　　俊っ！　シャークっ！　大っ！　説明せよっ！」 ［水軍長］（とう すいじゅ） 　　「　・・・・　」 ［土軍長］杜 土俊（と どしゅん） 　　「　・・・・　」 ［空軍長］大 空飛（だい　こうひ） 　　「　・・・・　」 ［近衛軍長］チーラン 　　「ほぅ～、われに説明できないということは、チュウランが口止めしておるのか･･･。」 　三人を厳しい目で舐めまわすチーラン・・・。 ［近衛軍長 補佐］スウラン 　　「チーラン　察してやる　彼らにも辛い・・・。」 ［近衛軍長］チーラン 　　「フン　・・・・　分った。 　　　そして貴様っ！！」　　チン　　（ 腰の剣を抜き、一刀両断っ！ ）　シュパっ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　VVV ズバっ☆ VVV 　　　　　　　　　　VVV ズバっ☆ VVV シュナイケル 　　「すいませんね、ココで切られるわけにゃ～いかないんで。。。」 ［近衛軍長］チーラン 　　「利江を返せ。」 シュナイケル 　　「出来ませ～ん。。。」 　　　　（ 再び一刀両断っ！ ）　シュパっ 　　　　　　　　　　VVV ズバっ☆ VVV 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　VVV ズバっ☆ VVV ［近衛軍長］チーラン 　　「・・・読めた・・・。」　　チン　（ 剣を腰の鞘に収めながら、 ） ［近衛軍長 補佐］スウラン 　　「ん・・・？」 ［近衛軍長］チーラン 　　「シャーク、お主に聞く、」 ［水軍長］（とう すいじゅ） 　　「はっ。」 ［近衛軍長］チーラン 　　「こちらで活動しているのはお前達３軍のみか・・・？」 ［水軍長］（とう すいじゅ） 　　「はっ、後は［月光軍長］率いる数名がこの地に。」 ［近衛軍長］チーラン 　　「そうか・・・。　　　大、頼みがある。」 ［空軍長］大 空飛（だい　こうひ） 　　「はっ。」 ［近衛軍長］チーラン 　　「ウルフを我の元へよこすよう使いを出せ。 ［空軍長］大 空飛（だい　こうひ） 　　「はっ。」 ［近衛軍長］チーラン 　　「そして我らの［移動の足］を二名程置いてゆけ。」 ［空軍長］大 空飛（だい　こうひ） 　　「はっ。」 ［近衛軍長］チーラン 　　「後の者は、シュナイケルと共に大竹林寺に戻るがよい。 　　　そしてチュウランに伝えよ。　こちらはこちらでやる。 　　　共の者はいらぬ　と。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シュナイケルとやら、連れて行け。」 シュナイケル 　　「かぁ～、さっすが総元帥の妹、同じ血を引くだけあるねぇ～。　御立派。。。 　　　シャキシャキしてて、生きのいいキャベツのように・・・」 ［近衛軍長］チーラン 　　「ごちゃごちゃ言うなっ！　とっとと連れてゆけっ！」 シュナイケル 　　「へぃへぃ、仰せの通りに・・・。」 　　　　　　　　　　VVV ズバっ☆ VVV 　一瞬にして姿を消すシュナイケル以下軍長、ギョッキ、チョンミン達。 　一人の［空軍兵］が南の空に飛び立っていった以外は・・・。 チーラン 　　「スウラン・・・・、利江の居場所がわかった・・・。」 スウラン 　　「うそっ !?　　　　　・・・えっ？　 ま、まさか・・・・」 チーラン 　　「おそらくは・・・・そのまさかだ・・・。今、シュナイケルの行き先を大竹林寺と 　　　言うても誰も否定せんかった。」 　そこへ、 タロ 　　『Coooo。。。♪』　　（ 笑顔で振り向くタロ ） 　西艶 凌紀に抱えられ、ナンちゃんが戻ってきた。 ナンちゃん 　　「よっ♪」　(^ ^/　　　（ タロがナンちゃんに駆け寄る ） スウラン 　　「ナンちゃ～ん♪」 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「まったく、なんという少年なのだろう。　あの状況においても生きているどころか、 　　　自ら穴から這い出てくるなんて・・・。」 チーラン 　　「肩貸すのも要らない。　自分で歩ける。」 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「はぁ・・・？」 ナンちゃん 　　「 (^ ^;;;アハハ　バラすなよ、チーラン・・・。」 　西艶 凌紀が支える腕を自ら解き、普通に歩き出すナンちゃん。 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「なっ・・・ !?　（+.+||| 」 ナンちゃん 　　「［頑丈拳］だぞ。。。」 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「ぃゃ・・・だからと言って・・・」 ナンちゃん 　　「あの黒レンぢゃ～と遊んでいただけさ。。。」 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「え、えぇ・・・？」 ナンちゃん 　　「以前、あの黒レンぢゃ～とはよく遊んでたことがあってね。　いつもやられてば 　　　かり・・・。」 チーラン 　　（ 嘘こけ・・・ (￢.￢; ） 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「し、しかし、彼は常人離れにも程がある超越した力の持ち主、五体満足でいら 　　　れるだけ・・・」 ナンちゃん 　　「意外だろうけど、おいらにしたら一番やり易い相手の一人・・・かな。 　　　向こうもそれが分ってて、他のレンぢゃ～さん達にやらせずに自分で立候補し 　　　たって感じ。 　　　それも今のおいら、ナンちゃんに合わせてくれてね。」 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「な、なぜあのような緊迫した中で・・・それも打ち合わせ無しに・・・ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そんなことが・・・」 ナンちゃん 　　「出来るのさ、彼とならね。。。」 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「そ、そういえば、彼女達二人に対し、［東北支部長］が挑む時、我々の近くに来 　　　て、私と戦う振りをして、二人を気にしていた様子。 　　　本当に私と戦いたいという感じではなかったので、私も気が抜けた戦いぶりとな 　　　っていたが・・・。」 スウラン 　　「それより　また変なの　現れた・・・。」 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「うむ、姿が見えない相手・・・。」 ナンちゃん 　　「おいらがね、西艶さんの機体を調査に行ったとき、辺りをチョロチョロとしてい 　　　たスペック－１の［気］。　やつらのと同じだ・・・。」 チーラン 　　「なんだってっ！　異人の［気］だとっ！」 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「あの・・・すまないが、私にはスペックやら異人やら何のことやら・・・」 ナンちゃん 　　「そうだね、それはね・・・・」 ～ 　　～ 　　　　～ 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「なるほど、DNA 変換施術か・・・　すると、あのゲルヴァンツというのは－３ 　　　のクラスだったということか。 　　　　　　　　　　　　　　他の支部長達も同様の［気］を持っていたが・・・。」 スウラン 　　「ねぇ・・・、あの化け物・・・見えないのに加えて異人・・・。」 ナンちゃん 　　「ちょっと厄介だな・・・。　全拳武道団にも手を出したってことは、また別の 　　　グループってことになるよ。」 チーラン 　　「見えないんじゃ、いつも不意打ちばかり喰らう。　それでは遣られるの待つだ 　　　けっ！」 ナンちゃん 　　「目で見ようとすると不意を喰らう。　これからは常に［気］を感知することも 　　　心がけないと。」 スウラン 　　「常に［気］をかぁ・・・。」 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「あの、ちょっといいだろうか。 　　　先程の戦いぶりといい、今の指南といい、キミは･･･。 　　　何か別次元のモノを持ち合わせているようにお見受けしてしまうのだが･･･。」 ナンちゃん 　　「んと・・・、なんて言えばいいかな・・・。」 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「後ろのお嬢さん達は、過日［陳南家］に関わる関係者と伺っている。　私の推 　　　測では、そのお連れさんということは、ナンちゃんも関わりのあるお一人では 　　　ないかと感じるのだが・・・。」 ナンちゃん 　　「和恵姉ちゃんに聞いたよ。　あのお姉さんは化け物だけど・・・ 　　　おいらは［頑丈拳］の持ち主なの。　よろしくね。。。」 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「そうか。　関係者には違いないのか・・・。　あの方は恐らく伝承者であろう。 　　　凄いお方だ。」 チーラン 　　（ ・・・・ ） スウラン 　　（ ・・・・ ） 西艶 凌紀（さいえん りょうき） 　　「だが、キミは凍らせる［術］も持ち合わせているようだ・・・。　私の知る限り 　　　では［陳南家］には、そのような［術］は持ち合わせていないと思う。 　　　キミは・・・。」 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－つづく－ 第4-448話　福ノ島の怪 -12 へ 　（四つの缶って、コーヒーの缶、お茶の缶、ジュースの缶、ビールの缶ってこと？） 　　※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 　　　　また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。