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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2017年09月20日
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ゆうすけ
  「本当にそれだけか?
   なら、太陽系が衰退してからでも遅くはないんじゃねーのか?」

エルニーニャ
  「うむ、
   急ぐ理由は別にある。
   長周期彗星、ご存じかね? 地球上ではそう呼ばれていると聞いているが。」
ゆうすけ
  「公転周期別に分けられている。200年未満を短期、それ以上のが長期。
   非周期を含める含めないはあるが 近年、100万年を超える周期の彗星が発見さ
   れた。」
エルニーニャ
  「そうだね。でも残念だがそんな彗星は五万とある。地球ではやっと1っ見つかっ
   たってことだ。」
ゆうすけ
  「違う。
   見つかっている長期彗星の数は2000を越えている。100万年を超える付近だと
   具体的な周期の数字が分かったのがそれ1っということさ。

   だが・・・・、
   長期・非周期彗星は軌道が長く、通過する惑星の数が多い。その為、ちらばる
   巨大惑星の引力に影響を受けやすい。 そっか、それに何か関係するってこと
   か。」
エルニーニャ
  「ご明算☆ 我々が C/2795-GX2300 と名付けている彗星がある。 こいつが厄介
   なのだよ。 今こちらに向かっている彗星だが、次にこの太陽系を通過する時
   に、太陽系の一番の質量があり・・・・」
ゆうすけ
  「太陽系を今の姿にした いわば太陽系の【大王】的存在の惑星、木星か。」
ラニーニャ
  「なんだい、こいつ・・・。」
エルニーニャ
  「そうだ。その木星により軌道が変えられてしまう。その結果・・・・」
ゆうすけ
  「きさまらに何らかの不都合が起きるって訳か。」
エルニーニャ
  「そういうことだ。」
ゆうすけ
  「なら、お前らの名付けたその C/2765-GX2300 彗星を
                         直接破壊すればいいだろ。」
ラニーニャ
  「よくスラスラと言えるね。あたいは覚えられん・・・。 だが、そうはいかない
   んだよ。」
エルニーニャ
  「実はその彗星のお蔭で助かるってことなのだよ、軌道が変わらずに推移してさ
   えくれればね。」
ゆうすけ
  「くっ、そういうことか・・・。それを生かさないとか・・・。」
ラニーニャ
  「一番は木星が邪魔、破壊すれば太陽系のバランスが崩れ、結果太陽系が滅ぶ。」
エルニーニャ
  「その際、お隣のアンドロメダ星雲にとっても困る事が起き始めてしまう。それが
   他の銀河に悪い連鎖を引き起こしてしまうのでね。 我々の計算では、今、木星
   を含め太陽系を破壊することが、宇宙全体にとって最良の選択になるって訳けさ。
   納得したか?」
ラニーニャ
  「だから破壊するために、忘れ物を探し出さなきゃならないのさ。」

 セルフィーもこういちも、話を聞いているだけ。

ゆうすけ
  「手を付けない事が、宇宙の自然にあるべき姿じゃないのか?」
エルニーニャ
  「正論だ。
   だが、君達の生活の場でも、自然のあるべき姿のまま生活しているかな? 津
   波がくるなら防波堤を作る。土砂崩れがあるなら土留め、落石防止策をする。
   川が氾濫するなら堤防を作る、高くする。
   自らの手で防ぐ手立てを講じることが出来るなら、出来ることで自分たちの生
   活を守ろうとする。 当然のことだ。」

  『当然よね。そう、私たちも自分たちの生活を守る権利があるわ。』

 全員の目線が声の主に注目する。
 そこには、チャイナドレスの裾から横に片足をスッと伸ばし、腕組みをした一人の
 女性の姿が。

 そして、

  『この地球を、貴様らの手に掛けさせはしない!』

 再び全員の目線が別の場所の声の主に注目する。
 黒い衣装を身にまとい、こちらも腕組みをし『ラニ』を睨みつけている男。

エルニーニャ
  「[スピード]と[力]が増えたか。 ずいぶんな自信だな、キミ達は。」

こういち
  「この地を守る、それだけさ。」

ラニーニャ
  「なんだか、次から次へと現れて、言うのはそんな事かい。 小さいね。」
エルニーニャ
  「守るモノの規模、視野が異なる。 致し方あるまい。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「エルニーニャ様、ラニーニャ様、この者共はこの地における一番の強者共に
   ございます。」
ラニーニャ
  「たかが風持ちってだけだろ~? 別に。」
イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「は、はぁ・・・まぁ・・・・。」
ラニーニャ
  「でぇ、守るためにあたい達とやるってのかい? こいつら。」
イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「おそらく左様かと。 ただ、この者共、三獣神の青龍・白虎、並びに 黄龍道
   (元)元帥をも倒した実績を持ち・・・」
ラニーニャ
  「何っ !!   を倒したヤツらだとっ!」

エルニーニャ
  「ふっ、それは面白い事を聞いた。 大したモノだ、褒めてつかわそう。
   この地に、それらを倒せる者がおったとは。
   守るためにさぞ必死であった事であろう。 それで自信満々か。
   ならば『ラニ』、少し遊んでやれ、退屈していたであろう。」

ラニーニャ
  「あいよ、いいって言ったよね、後で『やっぱヤメ』なんて言うなよっ!」

 セルフィー、こういち、和恵、Ryuichi が瞬時に構えた!

エルニーニャ
  「話も聞きたいし名も聞いておらん者も、ほどほどにな。」
ラニーニャ
  「ハァっ もぅ遅いっ!」

 手を伸ばし指で指し示す様に、セルフィーに向けて閃光と共に発射した!


      ピシューーーーーー========>

 セルフィー、前後に足を構え 見えない盾を前に防御態勢! が、
         === ☆ピシッさくら ========>

 細くて超新星のような色をしたビームが、防御の盾を突き抜けて右の肩を貫通した!

  『ぐわっ』 ( 右肩を押さえながらその場に転げて倒れ込む )

 続けて和恵と Ryuichi に向けてもお見舞いした ラニーニャ!
      ピシューーーーーー========>
         ピシューーーーーー========>

 こちらは難なく交わし、ラニーニャに向けてそれぞれがもの凄い速度で走り込む!

和恵姉さん
  「お嬢ちゃん、そんなんじゃ当てられないわよ!」
ラニーニャ
  「くっ・・・」

 『ラニ』は、伸ばしていた左手の手首を立て、体を半身にして右手を後方に肘を曲げ
 上方にかざした。 その瞬間!

 消防車から放水したかのような、猛烈な水圧の 直径50m のジェット噴射の水壁が、
 突如2人を襲うっ!

ッボーーーーン

   ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>>




 見たことのない水圧とその面積と質量! 既に『ラニ』間近に位置していた2人は
 回避する間もなく完全に飲まれてしまったっ!

ゆうすけ
  「うわっ !! 」
和恵姉さん
  ( !?  )

 こういちは微動だにせず目視したまま。
 ジェット噴射のような突然の水圧、それを止めた『ラニ』。 次にこういちに目線
 を向けた。
 そのこういち、

こういち
  「おいらとやるのはまだ早いんじゃない?」

 ラニーニャが慌てて2人に再び視線を向けるとそう、飲まれた2人、打ち付けられ
 た位置より 50m 後方で、和恵は前後に足を踏ん張って手の平を顔の前でクロスさせ
 て広げており、Ryuichiは両腕を顔の前に立てた姿でこらえていた。

 それを見た『ラニ』、

ラニーニャ
  「なんだとっ !! 」





                              -つづく-


第4-520話 大宇宙の訪問者 -04 へ
 (やっべぇ~・・・・)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年11月10日 10時40分55秒
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