■ ドラマ 永久の彼方へ

2020/09/10(木)13:31

第4-546話 嵐の前のひととき -03 (誰もいねぇぞ・・・)

第四章 4-481 ~ 560 話 (81)

. [神霊巫女]利江   「うん、三獣神の・・・、朱雀。 少し[気]が強くなってきたの・・・。」 ゆうすけ   「なんだって !! 」  タロがゆうすけの顔を見た。 [神霊巫女]利江   「朱雀、んと、通説だとおよそ500年周期に目覚めるの。最後はスマトラ島 シナ    ブン火山が噴火した1600年ごろだから、まだ100年近く先とマーシャさんが。。    なのに、次第に強くなってきていて・・・。 ゆうすけ君に念のため耳に入れとか    なきゃと思って・・・」  手にしたマグカップを口に運びながら、 ゆうすけ   「聞いといてよかったさ、助かるよ。    だが、このタイミングで三獣神の・・・、それも初顔合わせの 朱雀 かよ・・・。    飛べるんだろうな・・・、言い伝えでは いわゆる火の鳥ってやつだろ・・・。    (-_-)ハァ    時間的なもの、あとどのくらいの月日・時間とかって判るものなの?」 [神霊巫女]利江   「私は、出現する強さを2度も経験してるから、間際なら自信あるけど・・・    たぶん無理ね。 強弱もするし、何ケ月とか何日なんてちょっと・・・。    ただ、強くなるのが一定だった場合はそこそこ近くの日数は言えると思う。」 ゆうすけ   「そっか・・・。 今の状態だと?」 [神霊巫女]利江   「あと100年ってペースを元にすると、そこから強まる度合、今はおよそ3倍、だか    ら33年ってことになるけど。」 ゆうすけ   「ヒントにならないか・・・。    くそ、いつ、どのタイミングなんだ・・・。    事が済んだ後ならまだしも、重なりでもしたら・・・。 まいったな・・・。」  床に大の字になって寝ころぶゆうすけ。 ~   ~     ~ こういち   「フェイクの拳はスピード勝負。だから引き戻すのも もっと速度高めて。」 [竹林総元帥]チュウラン   「わ、わかった・・・ はぁ、はぁ、はぁ・・・」 こういち   「午前の部はここまでにしよう、お疲れさん。」   『ふぅ~』 バタン彡 こういち   「あっちの二人も、担がないと帰れそうにないみたい・・・」 ~   ~     ~ 和恵姉さん   「はぃ、一端練習ここまで~♪」    『 ・・・・ 』   バタン彡  バタン彡 和恵姉さん   「オーバーヒートしちゃったかな。。」 こういち   「おつかれ。」 和恵姉さん   「チュウランの方はどぅ?」 こういち   「うん、いい感じ~♪」 [竹林総元帥]チュウラン   「わらわも大の字になって休みたいところだが・・・、二人を担いでいく。」 和恵姉さん   「手伝おうか?」 [竹林総元帥]チュウラン   「修行の延長、わらわが。」 ~   ~     ~      V ズバっ☆ V  V ズバっ☆ V          V ズバっ☆ V 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)   「今度はここアルか。」 ゾルダ   「なんでこういう所なんだか・・・」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)   「なんか膝曲げて足蹴りしているアル。」 ゾルダ   「ムエタイって言うらしいぜ。」  突如3人が現れたのはムエタイのジムの横。  窓と入り口は解放されていて、中の様子が外からうかがい知れる。 ザウバー   「ゆうすけが、連絡あるまで好きなところ旅してろと言ってたろ。」 ゾルダ   「行った先に1時間は居ろとも。」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)   「あのミカールが我らの行先を探った場合のフェイクの為。    おいしいもの食べたり、観光地観て周ったり・・・じゃないアルね。」 ゾルダ   「兄貴が行先決めるからこんなところになるんだろうよ。」 ザウバー   「見分広めないとな。」 ゾルダ   「キックボクシングとあまり変わらねーな・・・」  すると、ジムの窓側に立っていた男達が一斉に振り返り、その中の一人が、 ジム男 1   「なんだと貴様ら!    ムエタイは歴史が古く、また軍隊にも活用されていた程の伝統ある立ち技世界一    の格闘技だっ! キックと一緒にするなっ!」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)   ( あらら、プライドをくすぐってしまったアル・・・ )  その声に、ジム内の男たちが一斉にこちらを睨みつけてきた。 ~   ~     ~  そのころ、大竹林寺の外、こういちが姉さんと、そしてザウバーやゾルダ、 Ryuichi  らとやり合ってた場所の土手の斜面に変化が。  穴の開いていた付近の土砂がサラサラと落ち始め、続いて、                          ドサ、ドサ バサ  と崩れ始めた。  斜面を伝って落ちていった土砂から粉じんが舞い上がる。  しばらくすると中から、人影らしき姿が。  体に付いた土砂を手で払い、パン パン  『ジュリジュル・・・ チキしょう、こんな衝撃は初めてだぜ。                         このぉっ! こういち!                                     あれ?   誰もいねぇぞ・・・』 ( ポカァ~ン ・・・ )  丘の上に立つ彼の視界には、ハリケーンが通過したかのような倒れた木々と地面に  落ちて沈んだ岩以外には、ただのだだっ広い荒野だけが広がっていただけであった。                                     ヒューー彡 ~   ~     ~ [神霊巫女]マーシャ(南 志津)   「風邪ひきますよ。 石の上、冷たいでしょうに・・・。」  階段の上から話しかけてきた。  タロがゆうすけのほっぺを下から舐め上げていた。 ゆうすけ   「タロ、くしゅぐってぇって。    なんか体が熱くなってて、丁度いいんですよ。」 [神霊巫女]利江   「考える事が増えてしまったから、細胞がフル活動中って感じかな。」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津)   「考えすぎも良くありませんよ。 時によっては悩むだけ損ってこともありますか    ら。」 ゆうすけ   「まぁね。  ( 体を起こしながら、 )    でも、耳に入ってしまうとどうしても考慮しないと気が済まないタチなので。」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津)   「なんか、朱雀という話が聞こえてきましたけど。」 [神霊巫女]利江   「えぇ。 最近、[気]が強くなり始めてて・・・」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津)   「まぁ利江ちゃん、ほんと大したものね。    朱雀 は私にはなんら変わりない感じなのだけど・・・。変化が読み取れてるんだ。」 [神霊巫女]利江   「少し、ペースが上がってるんです。」  マーシャは[探神霊石:源石球]の元へ行き手にする。そしていつもの[神霊巫女]  の座に運んだ。 イスに座り、 [神霊巫女]マーシャ(南 志津)   「どれどれ。。」   ( タロがマーシャを見つめた。 )                               -つづく- 第4-547話 嵐の前のひととき -04 へ  (うっぺーー。 甘ぁ~いっ!)   ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。     また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。  ● 第一章 1 話 へ  ● 第二章 TOP へ  ● 第三章 TOP へ  ● 第四章 TOP へ

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